PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<PantsPantyProject>特異下着座標パンツァーフォー!

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●恐るべきギフトを持つ男
「……やられたわね」
「やらねましたね……」
 その日、ローレットに姿を見せた『黒耀の夢』リリィ=クロハネ(p3n000023)と『星翡翠』ラーシア・フェリル(p3n000012)が顔を赤らめて、重苦しく言葉を零した。
「なんだ? なにかあったのか?」
 そんな二人を心配するように『はらぺこ王女さま』ルーニャ・エルテーシア(p3n000050)が声を掛ける。
「あぁ……ルーニャちゃん。貴方は大丈夫だったの?」
「変な人達に出会いませんでしたか? それはもうなんというか、その……」
 顔をますます赤らめてラーシアが瞳を伏せる。頭に疑問符を付けたルーニャは――どうやら被害に遭っていないようだった。
 そう被害。それも重篤な被害だ。
「私のパンツ……人には見せるようなものじゃないのよ。それを――」
 顔を赤らめ悔しげに言葉を零すリリィは、事の顛末を――情報をまとめ上げるために――語り始めた。

 時刻は朝。シャイネンナハトも近づくその日はとても良く晴れた日だった。
 ラーシアと共にローレットへ向かうリリィは今日はどのような依頼人が来るだろうかと、内心楽しみにしながら街を歩いていた。
 しかし、そんな平和な日常を破壊する、乙女の悲鳴が響き渡る。
「きゃーーー!」「いやぁーーー!」
「な、何? 悲鳴がどんどん近づいてくるわよ」
「あっちです。行ってみましょう」
 ラーシアと共に向かえば、そこには顔を赤らめしゃがみ込む乙女達。そして、その中央で、あの男達が邪悪な笑みを浮かべながら、戦利品を確かめていた。
「くくく、白にレースに……ほほぅ赤もおるか。顔に似合わず大胆不敵。良い、良いぞ」
「あなた――その手に持つのは!?」
 リリィ達の注目は、男達が手に持つ布――そうパンツだ。
「聞け! そして怯え震えよ! 我が名はパンツァー!
 妄想パン(ツ)ドラによって生まれた十万千枚にも及ぶパンツ全てを手にするものなり!」
「そして我らはパンツァー様の教えに従う従者。パンツァーフォー!
 あの手この手を駆使して、パンツを奪う者なり!!」
 パンツを握りしめる五人の変態達が、リリィとラーシアを睨めつけ、にじり寄る。
「まずいわ、ラーシアちゃん。この人達変態よ」
「リリィさん、ここは私がなんとか抑えます、ローレットへと逃げて下さい!」
 戦闘態勢をとるラーシアに、しかしパンツァーが一喝する。
「無駄よ! 無駄!
 パンツ履く者、すべて我がギフトの手中なり!!
 喰らえ<パン(ツ)ドラ蒐集>!!」
 ぴかーっと男の手が目映く光り、視界を覆う。
 先手を取られた、そう思ったと同時、二人は下半身をバッと抑えた。
「ククク、実に清楚な娘らしい白いレースのパンツではないか。良いぞ、実に良い。
 そして、そっちの黒いやつのは……おい、これは何かの冗談か?
 くまさんパンツならわかるが、なんだこのカラスさんパンツは! というか、黒のセクシーな下着じゃないのかい!」
 パンツァーの突っ込みにリリィはその色白い肌を真っ赤にして。
「う、うるさいわね。今日はちょっと履き慣れてたのをつけていただけよっ」
 と、ガラにもなく声を荒げるのだった。
「まぁ良い。ここでの仕事は終わった。
 次の区画へと向かうぞ――!」
『パンツァーフォー!!』
「あ、ちょっと! 待ちなさい! 下着返して!!」
 リリィとラーシアの声も空しく、パンツァーフォーの五人は颯爽と走り去って行くのだった。

「ああ、そいつらならあったぞ」
「え! 大丈夫だったの?」
 話を聞いていたルーニャが、にべもなく言う。リリィの問いかけにルーニャは首を傾げ言った。
「なんかぴかーって光ったと思ったら鼻水垂らしながら口をあんぐりあけてビックリしてた。なんだったんだ?」
「ま、まあ被害がないなら良いんでしょうけど」
「それで、これからどうしますか?」
 真剣に、リベンジを誓うラーシアが強い口調で尋ねる。これにリリィは頷いて、テーブルに地図を広げた。
「奴等の狙いは分かっているわ、いま中央でライブをしている幻想アイドルすぴかちゃんのパンツ、これを狙ってくるに違いないわ。
 私達を敵に回した事を後悔させてあげるわよ……反撃開始よ!」
「取られる物は取られてしまいましたからね、私も全力で行きます」
「まー私には効かなかったようだしね、私もやるよー!」
 パンツを奪われた者達のリベンジバトルが始まった!

GMコメント

 こんにちは。澤見夜行(さわみ・やこう)です。
 幻想ぱんつ旋風。
 極悪非道のパンツ蒐集集団、パンツァーフォーを捕まえろ!

●依頼達成条件
 パンツァーの捕獲
 パンツァーフォーの捕獲(オプション)

●依頼失敗条件
 パンツァーの殺害
 すぴかちゃんのパンツを奪われ逃走を許す

●情報確度
 情報確度はAです。
 想定外の事態は起こりません。

●パンツァーについて
 妄想パン(ツ)ドラと呼ばれる無限の下着の可能性を蒐集する為に選ばれた特異下着座標。
 恐るべき膂力を誇る肉体派であり、パンツを武器として戦うパンツファイターであり、パンツキャスターでもある。
 得意レンジは至~中距離。オールラウンダーともいえるバランス型で強敵だ。
 ギフト<パン(ツ)ドラ蒐集>によって、視界の通る範囲に存在するパンツを強制的に手にする力を持っており、パンツを蒐集するごとにパンツポイントが増大して新たな技を覚える。
 当然、パン(ツ)ドラ復活も兼ね備え、命を賭け、パン(ツ)ドラを大幅に消費する奇跡の再現、PPP(Pants Panty Project)も使用してくる。
 幻想にアイドルがやってきたと聞いて、そのアイドルのパンツを狙い現れた。

●パンツァーフォーについて
 パンツァーに付き従う四人の変態。
 『逆さ吊りのバウゲン』
 その強靱かつ巨大な身体で相手を逆さ吊りにしてパンツを奪うぞ!
 『神速堕ろしのトールタ』
 彼の小柄かつ俊敏な身体はどんな相手であろうと股ぐらに潜り込むを許してしまいます。
 『ほっかむりのジョゥ』
 奪い取ったパンツを被ることで、常人ではなし得ない力を発揮します。
 『ブーメランマスターのアキ』
 すべてのパンツはブーメランとなる。パンツァーフォーの紅一点。

 普通の変態です。そんなに強くないです。でも油断するとパンツを奪われます。

●同行NPC
 ラーシア・フェリルとルーニャ・エルテーシアが同行します。
 パンツを奪われ憤慨してるラーシアはやる気満々です。
 パンツを奪われなかった(というかはいてない?)ルーニャはとりあえず楽しそうだから付いて来ました。
 指示がなければ邪魔にならないように動き回ります。

 おまけですぴかちゃんの友情出演もあります。

●戦闘地域
 幻想中央。ライブ会場になります。
 時刻は十三時。
 障害物はないですが、人も多く視界が取りにくい環境です。
 戦闘は中々にし辛いでしょう。

 そのほか、有用そうなスキルやアイテムには色々なボーナスがつきます。

 皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしています。
 宜しくお願いいたします。

  • <PantsPantyProject>特異下着座標パンツァーフォー! 完了
  • GM名澤見夜行
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年12月20日 21時30分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)
言うほどくっころしそうにない
ナナルカ=アル=ヨルトール(p3p001202)
わがまま竜姫
エリザベス=桔梗院=ラブクラフト(p3p001774)
特異運命座標
シュリエ(p3p004298)
【\私は花の騎士さんに怒られました二号/】
宮峰 死聖(p3p005112)
ブラッディ・バール
ワルド=ワルド(p3p006338)
最後の戦友
エル・ウッドランド(p3p006713)
百合烏賊キラー
ニーナ・ヘルヘイム(p3p006782)
氷結月下の死神

リプレイ

●ライブ会場は大混乱
 リリィ=クロハネが予期したとおり、下着泥棒――もとい、特異下着座標パンツァーフォーは幻想中央で行われている幻想アイドルすぴかちゃんのライブ会場に現れた。
 観客席で巻き起こる悲鳴。大勢の観客のパンツを奪い取りポケットにしまいながら、すぴかちゃんの下へと一歩、また一歩と進んでいく。
「ふえぇ……な、なにが起きてるんですかぁ~!?」
 起こる事態に右往左往しながら、すぴかちゃんが「落ち着いてくださぁ~い」と声を上げるがパンツを奪われた観客はそれどころではない。
「ふははは……もうすぐだ。もうすぐアイドルの、秘密の花園をこの手にするのだ!
 我らがギルド、ローライズのハイ・ルールに従い、必ず手に入れて見せる!!」
 その犯罪集団ギルドはなんだ。恐るべき存在を明かすパンツァーに思わず突っ込みを入れたがるのは、会場裏手から舞台にあがったイレギュラーズの面々だ。
「待てぇぇぇい!」
「我らはローレット!破廉恥な悪共に、誅を下す者なのじゃあー!」
「見つけたにゃー!」
 すぴかちゃんの前に立ちパンツァーの視線から守るイレギュラーズ。その一番前に立った『リグレットドール』シュリエ(p3p004298)がビシッとパンツァーフォーを指さす。
「ぬぅ……さては噂に聞くローレットだな。
 我ら特異下着座標の物まねをしてパンドラなる可能性を蒐集しているとか……邪魔する気か!」
「物まねしてるのはどっちですか!
 パンツ風邪を引いているなら、家で大人しくしていてください! あとこれ見よがしにパンツを握りしめないでくださいよ!?」
 『白銀の剣』シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)の言葉にパンツァーは首を捻り、
「……パンツ風邪? ふむ?」
 と、とぼける風もなく呟く。どうやら彼等は慢性的にパンツ風邪を引いている慢性下着症候群であろうと予想された。恐ろしい病だ。
 若干どん引きする仲間達に『わがまま竜姫』ナナルカ=アル=ヨルトール(p3p001202)が声をあげる。
「ええい、落ち着くのじゃ! ここは混沌!
 たとえ希代の変態といえど、ここではただの変態なのじゃ!
 変態は速やかに処分するのじゃ!」
「我らを変態と愚弄するか!
 我らはこの世を救済する救世主なのだぞ!」
 下着で救える世界があるならぜひとも救って欲しいところだが、世界を救済するまえにこの世全ての人が”はいてない”になるのは些か不健全にすぎるだろう。
「どうにも貴方達には親近感を覚えて困りますわ。
 推しのパンチラとか浪漫の塊でございますわよね。尊い光景でございます――」
 変態敵に理解の一端を示す『魔砲使い』エリザベス=桔梗院=ラブクラフト(p3p001774)にパンツァーが邪悪に笑いかける。だが――
「駄菓子菓子!
 無理やりなどという行為は薄い本に限定され、小さいお友達に優しくない仕様でございます!
 わたくしは断固戦いますわ! PPPは全年齢対象であると!!」
 何の話をしているか自分でも理解していないエリザベスの力説に、会場から拍手が巻き起こる。なんだかよくわからないすぴかちゃんもパチパチと拍手した。
「パンツ怪人! ライブの邪魔をするつもりにゃのはわかっているにゃ!
 わらわ達が来たからにはそうはさせないにゃ! すぴかちゃん、隠れるのにゃー!」
「ふぇ!? な、なんだかよくわかりませんが、すぴか隠れます!」
 ぴゅーっと舞台袖へと避難するすぴかちゃん。大分場慣れしてきた感がある。
 パンツァーが忌々しげに舌打ちする。
「ははははは、まったく愉快な連中だね。
 パンツ風邪もこじらせるとこんな風になってしまうのかい?
 いや、実に面白いし、僕としても可愛い女の子達の痴態が見れるのなら喜ばしいよ」
 現状を一番楽しんでいるのは、間違いなく『ブラッディ・バール』宮峰 死聖(p3p005112)だろう。肉体の一部である車椅子に座って高見の見物の様相だ。
「やれやれ、こんな泥棒達を生きたまま捕獲しなければならないとは。
 やっぱり、殺しちゃだめですよね?」
 『最後の戦友』ワルド=ワルド(p3p006338)の問いかけに同行していたラーシア・フェリルがバッテンマークを腕で作る。そう殺したが最後、奪われたパンツの行方が不明になるからだ。お気に入りのパンツを奪われたラーシアは執念深い。
「絶対に許しません……! 私達の女の敵である変態達は、絶対に倒します!」
 『百合烏賊キラー』エル・ウッドランド(p3p006713)が力強く意気込む。その言葉にパンツァーが「フン」と鼻を鳴らした。
「……ふむ。やはり、不思議だ……たかが下着でこうも一喜一憂し、争いにまで発展している。……よくわからない。
 これも愛……なのだろうか?」
 女神様的な存在であるところの『氷結月下の死神』ニーナ・ヘルヘイム(p3p006782)が首を傾げる。下着に対して何ら感情を持たないニーナだが、それでもこの場で守らなければならない対象がいる。
「だけど……私の推しの……すぴかちゃんを狙うのは許さない……。
 ……ファンとして……すぴかちゃんを……守るよ……」
「ニーナさん! ありがとう! がんばってー!」
 ニーナのファンの鑑的発言に、舞台袖のすぴかちゃんが感激してエールを送る。ぐっとニーナが拳を握って返事をした。
「ならば守ってみるがいい特異運命座標! 幻想アイドルのアイドルパンツをな!!」
「ふぇぇ……パンツパンツ言わないでください!」
 恥ずかしがって顔を赤らめるすぴかちゃん。
 その前から歩み出て、ラーシアとルーニャがビシッと指を突きつけた。
「私のパンツ、返して貰います!」
「よーぅ、また会ったな。なんだかわからんが、皆のパンツは返して貰うぞ!」
「げげっ、はいてない少女! お前は対象外だ! あっちいけ、しっしっ!」
 ルーニャを忌避するパンツァーは一つ咳払いして気を取り直す。
「さあ、かかってくるがいい! 貴様等のパンツ、一つ残らず見聞してくれるわっ!」
「パンツァーフォー!!」
 ライブ会場でにらみ合う二つの特異座標の熾烈なパンツ攻防戦が始まった!

●パンツァーフォー!
 色々事態を察した観客達が戦いやすいように空間を作ってくれる。
 不動のパンツァーを取り囲むようにパンツァーフォーの面々が「いざ、パンツ蒐集! パンツァーフォー!」と叫んでイレギュラーズに襲いかかる。
「おや、女性もいるんだね。君もパンツが目的かい?」
 パンツァーフォーを持ち前の反応から放つ魔弾で牽制する死聖がカメラ片手に言葉を投げかける。
 パンツァーフォー紅一点『ブーメランマスターのアキ』がクスりと唇を釣り上げる。
「ええ、そうよ。私はブメーランマスター。すべてのパンツは私の武器となるのよ!」
 人差し指で器用にパンツを引っかけてぐるぐると回すと恐るべき回転力を持ってパンツが空を飛ぶ。
 目に見えて分かる殺傷力をもったパンツを、死聖は車椅子を走らせながら、生み出した魔弾で次々はたき落としていく。
「ロリコンの名を恐れぬなら、かかってくるがよい!」
 ナナルカが中空に魔力で編んだ弾丸を作り出す。腕を振るって目標へと狙いを付ければ、弾丸が次々と発射され魔力の尾を描き出す。
「きゃぁー」
 ブーメランマスターのアキがマジックミサイルの直撃を受け悲鳴を上げる。その後ろから反撃とばかりに『神速堕ろしのトールタ』が常人ならざる動きでナナルカへと肉薄する。
「だ、誰か~! 乙女のぴんちなのじゃ~!」
 ナナルカの悲鳴はしかし、間に合わない。股ぐらへと侵入をゆるしたナナルカは一瞬のうちに転ばされパンツを奪い取られる。
「むぅ!? これは!」
「ふはは! 男くさいパンツなのじゃ! ざまぁみるのじゃ!」
 だが、しかし男物のパンツを手にしながらトールタはニヤリと笑った。
「ジョゥ! かぶれ!」
「おう!」
 受け取った男物のパンツを被る『ほっかむりのジョゥ』から恐るべき力が沸き立つのを感じた。
「こいつら、男物でもいいのか!?」
「くくく、我ら特異下着座標。その蒐集に男も女も関係ないわ!!」
 腕組みするパンツァーが声を大にして言う。
 なんという誤算。オープニングでは女物ばかりを狙っていたからてっきり女物以外には興味ないかとミスリードしてしまった!
「さぁいけ、パンツァーフォーよ! パンツ蒐集の力を見せてやれぃ!」
『パンツァーフォー!』
「くっ、でも、すぴかさんのパンツは奪わせません!」
 シフォリィが手にした魔剣を振るう。一閃する瞬間、刃を煌めかせる魔力の輝きが白銀の剣となってトールタを切り裂く。振り抜いた先、懐から零れ落ちるパンツと共に、魔力の刃が花びらのように散った。
「うぉぉ! トールタのパンツをよくも!」
 『逆さ吊りのバウゲン』が吠える。訂正しておくが、零れ落ちたのは盗んだパンツであって、決してトールタ、お前のパンツではない。
「にゃ! しまったにゃ! ブロックが間に合わないにゃ!」
「わ、わー! 逆さ吊りはダメです!!」
 乙女のピンチを感じ取ってシフォリィが泣き叫ぶ。だが無情にも恐るべきパワーでもってぐるんと身体が回転、持ち上げれると股ぐらに筋骨隆々な腕が忍び込む。
「いやぁー! ちょっと、やめてー!」
「おぉっ! ナイスだバウゲン!」
 ナイスと言ったのは死聖です。シャッターチャンスとばかりにカメラを構える。
 重力に逆らえないスカートが黒い下着を曝け出し、勢いままに下着をはぎ取られるシフォリィ。
「その顔に似合わず黒で可愛い下着! 白いフリルがアクセントになってとても良い!」
 もう一度言いますが、解説しているのは死聖です。
「いやぁー! いいじゃないですかー! 黒を履いたってー!」
 喚くシフォリィだが、問題は逆さ吊りではぎ取られている状況だ。全年齢であるところのPPPはこの状況を許しはしない。ぴかーっとパンドラが輝いて「見せられないよ」と危険な部位は遮った。
 パンツをはぎ取ればもう用はないとばかりにバウゲンがシフォリィを放り捨てる。それはそれでなんともショックな事態だが、ふるふると震えながらシフォリィが気丈にも立ち上がった。
「ゆ、許しません、絶対に殺すぅ……!」
「気をしっかり持つにゃ! 殺人は許可されてないにゃ!」
 シフォリィを引き留めるシュリエだが、その後ろに今一度バウゲンが忍び寄る。
「にゃ、にゃー! 逆さ吊りはだめにゃー!?」
 ああ、無情。シュリエもまた着せ替え人形のごとくパンツを剥き取られる。重ね履きしていてよかったですね。
「くくく、殺伐とした攻撃手段しかもたない特異運命座標達よ! 我らが力を思い知ったか!」
 パンツァーが得意げに笑う。イレギュラーズは脅威的なギャグ時空を背後にもつ特異下着座標の力に歯噛みする。
 だが負けるわけにはいかない。負ければすぴかちゃんが観客五百人の前で逆さ吊り下着剥ぎにあってしまう!!
「させません、させませんわ。スピカ様のポロリではなくモロ見えなど、絶対にさせませんわ!」
 パンチラ愛好家に思えるエリザベスが力強く拳を握る。そして溜め込んだ魔力を――観客に当てないように――一点に集中して放出する。
 轟音とともにパンツァーフォー達が魔力エネルギーに飲み込まれる。エリザベスの得意魔砲を合図に、イレギュラーズの反撃が始まった!

●パン(ツ)ドラの輝き
「そちらのノリに付き合う気は毛頭ありませんよ」
 まるで魔物退治でもするかのように遠距離からの精密射撃でパンツァーフォーの体力を削ぎ落としていくワルド。
 実にクールにマイペースだが、そんなワルドのマイペースさがイレギュラーズに冷静さを取り戻させる。
 パンツを奪われたとて、やる事に変わりはないのだ。
 ワルドの攻撃で蹌踉けたジョゥにエルが肉薄する。
「外さないよ!」
 振り放たれた渾身の一撃は、ジョゥの股間を直撃する。ビクッとワルドと死聖が青ざめた。これは痛い……。
 悶絶するジョゥは行動不能だ、そのまま縛り上げる。
 ジョゥを助けようとするアキもまた、ニーナのフロストチェインによってその動きを止めお縄となった。
「にゃー!? 全部剥かれたにゃー!!」
 パンドラの輝きがシュリエの股を覆う。
 シュリエの重ね履きしたパンツを毟り取り切ったバウゲン、そしてトールタが仲間を救うためにエルとニーナの下へと進む。
 エルの股ぐらへと侵入したトールタが手癖の悪さで一気にパンツをはぎ取る。ニーナもまた豪腕のバウゲンによって逆さ吊りから雪結晶のアクセントがついた純白の可愛いパンツを奪われる。
「なっ!? なんだこれはー!」
 トールタが身をのけぞらせて叫ぶ。手にはお札が握られていた。
「……私の下着ですか? お札ですよ、お札柄のパンツでは無くて形がお札なんです」
「そんなパンツ聞いたことがないわっ!」
 思わずパンツァーが突っ込む。
「……あの、そろそろ離してもらっていい……?」
 パンツをはぎ取られた逆さ吊りのニーナが、いつもと変わらぬ態度でバウゲンに問う。「お、おう」と優しく地上に降ろすバウゲン。意外にも紳士である。
「お前も! あっちの奴みたいに『いやぁー!』とか言わないんかい!」
 パンツァーの突っ込みにニーナがにべもなく応える。
「……別に……パンツがなくても問題はないし……普段はいてないし……」
「お前も履いてないんかい! ええい、ローレットの貞操観念はどうなっているんだ」
 混乱するパンツァーの前でバウゲンとトールタが、シフォリィとシュリエそしてナナルカとエリザベスの攻撃を受けついに力尽きた。
「パンツァーフォーを倒したか。だが、お前らのパンツは大分はぎ取られたようだな」
「ははは、いや良い写真がいっぱいとれたよ。感謝だね」
「その画像は全部消して下さいよ!?」
 満天笑顔の死聖にシフォリィが目を剥く。
「だが、まだ三人パンツが残っているようだな……フン!!」
 パンツァーが腕を振るうと、一瞬にしてエリザベスのおっさんぱんつ、死聖の薄緑のパンツ、そしてワルドのパンツが奪われた。
「くくく、これで我がパンツポイントはクラス4スキルを習得する段階へと至った!
 喰らうがいい! パンツ・ザ・インパクト!!」
 パンツァーが構えると同時、ノーモーションでイレギュラーズが弾き飛ばされる。無数の行動阻害を持つパンツ的衝術にイレギュラーズは目を見開く。
「我をパンツァフォーと同格などと思うなよ? 貴様等全員すぐに片付けて、幻想アイドルのパンツを我が物としてくれるわ!」
「くっ、やらせません! それとパンツ返してください!」
 ラーシアは未だ自分のパンツを探していた。
 ――戦いは鮮烈なほどにパンツが飛び交い乱舞していた。
 恐るべき膂力を誇らしげに見せるパンツァー。
 圧倒的なプレッシャーを前にイレギュラーズの血生臭い攻撃の数々がパンツァーの身体を傷つける。一合、二合と傷つける度に、イレギュラーズは気づく。
 ――あれ? こいつ、弱いぞ?
「ぬぅ……暴力に任せた攻撃ばかりしおって! パンツで戦わないか!!?」
 そのパンツを奪ったのはお前だ。
 そうパンツァーはパンツを先んじて奪う事で、パンツ同士の戦いに先手を打って勝つ、小狡いパンツファイターなのだ(意味不明)。
 パンツファイトの上では強敵であっても、イレギュラーズの土俵に立てば、なんと可愛いものか。
 一転攻性。イレギュラーズの連続攻撃がパンツァーを追い詰める。
「ぬわぁー! くっ、パン(ツ)ドラよ! もう一度戦う力を!」
 パン(ツ)ドラ復活をしようとも、すぐにワルドの射撃が足を貫き、ニーナのソーンバインドがその身体を捕縛する。
「日常の中でちらりと見えるおパンツ様。その光景に胸をときめかせた幼い日の心を忘れたのですか?
 わたくし達は今こそ原点に立ち返るべきなのです。今日も慎ましく推しを見守りましょう」
 エリザベスの言葉に、「もうそんなものでは我慢できんのだ!」とパンツァーがいきり立つ。
「なら大人しく捕まって下さい!!」
 パンツを履いていないにもかかわらずキレのある大上段の回し蹴りを放つシフォリィ。パンドラの輝きがいつまでも守ってくれているから安心だ。
「無辜なる民達よ! 妾達に元気を分けてくれなのじゃー!」
 ナナルカが両手を挙げてアピールすれば観客達も手を上げる。
 そして、ナナルカの放った”威嚇術”についにパンツァーが意識を手放したかに見えた。
「……まだだ! まだ我には”Pants Panty Project”がある!!」
 パン(ツ)ドラ大量消費の大奇跡。保有する八十七のパンツをベットし奇跡の現出を願った!
 ダイスロール。――42。
「ば、ばかなー!!」
 八十七で願う方が馬鹿なのです。
 ガクリと昏倒するパンツァー。その懐から大量のパンツが零れ落ちた。
「怪人はわらわ達に滅ぼされたにゃ! 引き続きライブを楽しむにゃー!」
 シュリエが勝利を報告すれば、会場は歓声に包まれる。
 その声を聞きつけて、すぴかちゃんが会場に姿を見せた。
「みんなぁ~! ローレットのイレギュラーズの皆さんにもう一度拍手を!
 それじゃぁ、ライブを続けるよっ! ――カラフル☆えもーしょん!」
 一陣の風が吹く。
 鳴り響く音楽に合わせて、色とりどりのパンツが空を舞う。
「あ、あぁーっ!? 私のパンツーっ!?」
 誰かの悲鳴が木霊した。

成否

成功

MVP

シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)
言うほどくっころしそうにない

状態異常

なし

あとがき

澤見夜行です。
こんなにも「パンツ」と書くのは後にも先にもこれだけでしょうね……。

皆さんのおかげで無事すぴかちゃんのパンツは守られました。よくやってくれました。これでどんなパンツを履いていたか考えなくて済みます。
アイドルのパンツには夢がいっぱいなので悶々と想像してください。

MVPは一番ノーガードでパンツをはぎ取られたシフォリィさんに。みんなそんな姿を求めていたはずです(パンドラが光って見えませんが)

一番逆さ吊りにあったシュリエさんには称号が贈られます。

ワルドさんにはすぴかちゃんからサイン色紙が手渡されました。売らないでください。約束だよっ☆

依頼お疲れ様でした! 素敵なプレイングをありがとうございました!
楽しんで頂けたのならば幸いです。

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