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シナリオ詳細

霧の魔物

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●忍び寄る紅霧

「おー、さむっ……」
「冷え込んできたなぁ」
 幻想のとある山中。
 大きな都市と都市をつなぐ山道を行くのは一組の商人。
 丁度軌道に乗り始めた二人組で、今回は大きな都市間を通じて新しい商売の一歩となる予定だ。
「まぁ、冬っていうのも……」

 ―――ざわ、ざわ、ざわ

「ん? 何か言ったか?」
「いや?」

 ―――ざわ、ざわ、ざわ

 二人だけの山道なのに、音が聞こえる。
 声が聞こえる。
 数多の人が小さく語り合うような、小さくか細く、それでいて背筋を撫でる声だ。
「ま、魔物か!? ゴブリンか!?」
 商人の一人が慌てて銃を一つ取り出す。
 だが、何も襲ってこない。ただただ、霧がゆっくり周囲に立ち込めるだけ。
「ど、どこにいやがる……で、でてこい!」
 来ない、来ない。
 声だけが聞こえる。
 周囲に立ち込める霧だけが、いやに圧迫感を与えてくる。
「な、なぁ……こんなに霧があったか?」
「え……?」

 ―――ざわ、ざわ、ざわ

 先ほどよりもはっきりとくっきりと声が聞こえてくる。
 この霧は普通じゃない、明確に確実に、敵意を持って近づいてきていた。
「こ、こいつだ―――あ、があああっ!?」
 気づいたときには遅かった。
 霧が商人の一人にまとわりつくと同時に、べきべきと音を立てて彼の体は歪み、折れ、至る所から鮮血が噴出した。
「ひ、あ……あああああっ!!」
 もう一人の商人は必死に逃げた。
 仲間を殺された怒りがなかったわけでも、悲しみがなかったわけでもない。
 ただ一つ、死の恐怖が彼を走らせた。
 だが、それが先へとつながることになる。

 ―――おいしい、おいしい

 霧は真っ赤に染まり、仕留めた獲物をゆっくりと押しつぶし始めた。


●繋がる先はローレット

「と、いうのが一連の話なのです」
 『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)は依頼の説明を一通り終えた。
 幻想の山道に現れた霧の魔物。
 人知れず被害者にすり寄り、その体を押しつぶして食料とする。
 不可視ではないが、周囲の霧に紛れて動くため姿を捉えづらく、今の今まで野放しにされていたようだ。
「流石に放っておけないので、皆さんに退治して頂くしかないのです」
 正体が判明したのは先の被害が初だが、被害は少なからず出ているようだ。
 霧の魔物はその特性上、自身が仕掛けるとき以外は実態を薄れさせ、攻撃タイミングによっては物理的な攻撃を無効化するほか、霧の深い山に生息している。
 幸い魔法による攻撃であらば効果は望めるだろうという事で、使い手の多いこちらに依頼が回ってきたという話だ。
「出発は後日なのですが、気を付けてほしいのです」
 もちろん、こんな相手に餌にされるわけにもいかない。
 君たちは作戦をまとめ、準備を始めることだろう。


 幻想のとある山道。危険な魔物が現れました。
 並の存在ではなく、これ以上の被害は見過ごせません。
 
 無事に討伐されることを望まれています。

GMコメント

 幻想のとある山道。危険な魔物が現れました。
 並の存在ではなく、これ以上の被害は見過ごせません。
 
 無事に討伐されることを望まれています。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

●状況について
 幻想のとある山間。
 目撃情報のあった地点に、現在もまだ霧の魔物は潜んでいます。
 現時点も周囲に霧が立ち込めており、感知するのは困難を極めています。

 魔物の数自体は1体だけの様子です。

●霧の魔物について
 完全に霧の姿を取った魔物であり、攻撃を行う際以外に実体を持たないという特徴を持っています。
 仕留めた獲物の生き血をすすり、紅く染まる事から紅夢と呼ばれることもあるようで、非常に危険な存在です。

 その特性上、非攻撃時には物理攻撃を無効化し、高い隠密性を持ったうえで移動の妨害を無視して行動することが可能です。
 『マーク』『ブロック』は無視されますが『かばう』ことは可能です。

 攻撃手段は物理的な圧殺が主ですが、攻撃を受け続けると体内に侵入され、非常に危険な攻撃を行われる可能性があります。お気を付けください。


 依頼の説明は以上となります。
 この霧を無事晴らしていただける事を祈っております。

  • 霧の魔物 完了
  • GM名トビネコ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年12月21日 22時00分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

マグナ=レッドシザーズ(p3p000240)
緋色の鉄槌
アラン・アークライト(p3p000365)
勇者の使命
リースリット・エウリア・ファーレル(p3p001984)
終焉語り
リーゼロッテ=ブロスフェルト(p3p003929)
ピオニー・パープルの魔女
桜咲 珠緒(p3p004426)
要救護者
凍李 ナキ(p3p005177)
小さな亡霊
金鯱 統(p3p006085)
特異運命座標
無限乃 恋(p3p006272)
恋の炎を散らす者

リプレイ



 日が高く上る日中。
 幻想の山道は思った以上に冷え込み、霧が発生して視界が悪い。
 そんな山道には一匹のロバ、二匹の犬、そしてカピブタ。
 動物たちをけん引するのは二人の子ロリババア。
 なんでこんなところにそんな一団がうろうろとしているのか、それは定かではないが。

 ―――霧にとっては、好都合でしかなかった。




「……ごめんなさい」
 作戦として囮としてペットを放った『小さな亡霊』凍李 ナキ(p3p005177)は、鮮血に染まった辺りを見回して小さく呟いた。
 ありがとう、よく頑張りました。ごめんね。
 そんな言葉をかけてあげようと思ったのに、霊魂は近づいてくることすらない。
 恨まれたのだろうか……犠牲とは得てしてこうなってしまうものだ。
「これは"真っ当な作戦"気にしてたらだめですよ」
 そんなナキを見て、『特異運命座標』金鯱 統(p3p006085)は笑う。
 彼女の中に忌避感はかけらもない、むしろ使い切ってあげたという思考があるほどだ。
 出発前、ローレットに出入りしていた自称医者の持ち物から頂戴したマスクを身に着け、紅い霧を見やる。
「ギリギリだったのだわ……」
 『ピオニー・パープルの魔女』リーゼロッテ=ブロスフェルト(p3p003929)は自分の元に急ぎ駆けよってくる小さな犬を見て、安どのため息を吐いた。
 共有した五感で、纏わりつかれると同時に移動させたのが幸いし、使い魔まで犠牲になる事はなかったからだ。
 更に言えば、彼女の使い魔のおかげで位置を素早く特定でき、補色直後に接敵できた事は大いにこちらの優位に傾いた。
「はぁ、ほんともうステキ。あたしに会いに来てくれた……」
 うっとりとしながら、自身の腕を傷つけ、血の香りを漂わせている『恋の炎を散らす者』無限乃 恋(p3p006272)は、周囲の霧が自分を狙ってくれていることを確信した。
 ゆらゆらと霧があざ笑うように揺れ動く。
「ま、どちらにせよ厄介な化け物、気づかぬうちにってのはもうなさそうだ」
 注意を探りながら、霧の位置を確認していた『緋色の鉄槌』マグナ=レッドシザーズ(p3p000240)は、目の前で紅く染まった霧を見て術式を編み始める。
「はっ、なぁに、砂蠍の連中よか幾分かマシだわ。行くぞ、油断はしねぇようにな」
 『太陽の勇者様』アラン・アークライト(p3p000365)が事前に作り上げていた憎悪の剣を構え、囮を捕食したばかりの魔物へと突撃する。
「援護するわ! 巻き込まれないようにね!」
 真っ直ぐ突撃するアランが接近するよりも先に、リーゼロッテが描いたルーンにより霧に向けて不可避の雹が降り注ぐ。
 強烈な魔力による一撃で、霧の動きが鈍り、凍り始める。
「霧の魔物だかなんだかしらねぇが、この俺に会ったのが運の尽きってなぁ!!」
 蹂躙するように、憎悪の牙と剣が凍てつき始めた霧を吹き飛ばす。
 が、手ごたえは薄い。僅かにに手ごたえはあったが、補色を既に終えて霧に戻る最中と、距離があった為か確実な一撃とはなりえなかった。
「ちっ……!」
「任せな!」
 同じ速度で突撃したマグナが霧散する霧へ近接術式「スティンガー」の一撃を叩き込む。
「血は……でねぇ……!」
 相手が出血させるための一撃だったが、霧である相手は血を持っていないのか、出血するようなことはなく赤い魔力が霧を撃ち抜くと一度完全に霧散する。
「ぐっ……!」
「うおっ……!?」
 だが、同時に二人の体に重圧がかかる。
 周囲の霧が二人を締め付けるようにしてまとわりついてきていた。
「おっといけません、それは私の役目です!」
 そうはさせない、と言わんばかりに統が霧と二人にぶつかるようにして割り込み、二人を弾き飛ばす。
「ぐっ、結構重い……ですね」
 霧はそのまま飛び込んできた統を締め付けるが、備えていた装備と防御重視の構えのおかげであっさり潰されることはない。
 残念ながら、ガスマスクは大した効果を発揮してくれていないが、そもそも毒も何もないので気にすることもなかった。
「本当に獣のような霧ですね。目の前のものから、ですか」
 自身も動物達と同様に攻撃させようと考えていた桜咲 珠緒(p3p004426)だったが、そのあまりにも単純な食欲で真っ赤に染まった霧を見て、もはや自分の血を啜らせる必要もないと判断する。
「統さん、無理はしすぎないように」
 統に纏いつく霧が、徐々に徐々に彼女を侵食し始めているのを見て、珠緒は素早く周囲に祝福を与え、戦う活力を湧きあがらせる。「動きすぎないで!」
 締め付けられる統の元に、『終焉語り』リースリット・エウリア・ファーレル(p3p001984)が駆けよる。
 手に構えた透明な刀身が彼女の用いる炎の魔力と同調し、緋色の刃へと変貌していく。
「はぁっ!」
 統を締め付けている以上、実体化している霧に対して剣撃を叩き込むと同時に術式を展開、炎が吹き上がり霧を焼く。
 その連撃に流石に攻撃し続けることもできないのか、霧は吹き飛び霧散、周囲の霧に紛れる。
「肉を切らせて……になってしまうのは口惜しいですね」
 霧に紛れてところどころが紅く染まる以上、位置は確かにわかるが物理的な攻撃が効果を見込めない。
「はぁぁ、おいで! おいで!! 私の胸に飛び込んできて!!」
 術式を展開し、次のチャンスを狙う彼女の後ろで名乗り口上を高らかに恋があげる。
 多分、名乗り向上なのだろう。目がややハートに見えなくもないが。
 霧はしょせん獣程度の知能、事前に出血までして準備していた恋が仕掛けやすい位置で大声をあげれば、結果は想像に容易い。
 彼女に真っ直ぐと霧は向かい、その体にまとわりつく。
「お、思った以上におっも……!」
 もともと自分を傷つけていたこともあり、霧の攻撃に一瞬視界が揺れる。
 攻撃されたタイミングも悪かった、このままでは危険だ。
「受け続けは不味いわよ!」
 霧の中にリーゼロッテが飛び込み、かばうようにして恋を押し出す。
「ふふん、防御も出来てこそ……お、重いし不気味なのよ、こいつ!」
 防御を意識していたこともあり、しっかり霧の圧に耐えられたがそれでも体にのしかかる気味の悪さと血の香りが不快感を撫ぜる。「……動かないで!」
 周囲に冷気が走る。
 リーゼロッテの周囲を縛るように、ナキが放った凍てつく鎖が姿を現し、霧に絡みつく。
 冷気は霧の水分を凝固させ、その動きをどんどん鈍らせていく。
「今だっ!」
 縛り上げられながら、リーゼロッテを攻撃し続ける霧を見て、アランは今度こそと駆け出した。
 周囲をサイバーゴーグルを通して確認しても、血液がわずかに持つ熱が探知できるのはリーゼロッテの周辺だけ。
 その形も文字通り霧であり、不気味さを感じるがそんなことを気にしている暇はかけらもない。
「オラァ!! 吹き飛べ!!」
 今度こそ、と全力をもって霧に突撃し、蹂躙するように爪と剣を振るう。
 荒れ狂う剣と爪は、まるで肉を引き裂くように霧を裂いていく。
「……ハッ、やってくれた分のお返しだぜ。にしても妙なもんだ」
 ゴーグルを通して確認すれば、熱量を持つ霧の総量が減っているように見える。
「出血……出霧……? 不思議なものですね、攻撃されればされるだけ総量が消えていくのでしょうか」
 たまらずに自分から離れていった霧を見ながら、風の刃による追撃を行うリーゼロッテ。
 直撃と同時に、周囲から紅い霧が減っていってるように見える。
「塩は意味なかったですね……完全な水っていうわけでもなさそうでした」
 ふむ、と珠緒がぼやきながら、リーゼロッテに治癒術式を施す。
 『霧状の魔物』が、霧そのものと同様に乾燥に弱い……という着眼点は非常によかったが、的中はしなかった。
 周囲にばら撒いた霧は意味をなさなかったが、これはこれで情報の一つ。
「と言っても、冷気で凍ったりはしますしね。畳みかけましょう!」
 確実に追い込めているのは確かにわかる。後方で恋が自分と統を癒している姿が見て珠緒は今度は自分が囮になるべく突撃する。
「ナキ! もう一度動きを止めてくれ!」
「……はい!」
 凍てつく鎖と、魔力の縄が飛ぶ。
 その二つは霧の周囲を飛び交い、霧が移動するのを完全に阻害した。
「ナイス! 血染めにならねぇならこれを食らいやがれ!」
 強烈な電光が霧を撃ち抜き、弾き飛ばす。
 再度形にはなっていくが、その一撃は確かにダメージを負わせている。
「獲物はこちら……ですよ!」
 突撃した珠緒に霧がまとわりつく。
 重圧と同時に体がきしむ、なるほど確かに一人で受け続けないで正解だ。
 まるで城のように、敵を迎撃する不動の構えを取っていても、全身にのしかかる負荷は重く、体の中に入り込んでくる霧が自身の内部からも圧をかけてくる。
 これを受け続けたら、外と中から圧力をかけられ……破裂するだろうな。
 そんな考えたくもないような答えに至る。
「もう一度……っ!」
 リースリットが再び魔力と術式による連続攻撃を霧に叩き込む。
 霧が散る、減っていく。紅が白に溶けていくように、その総数は無くなっていく。
「……離れない……!?」
 先ほど、集中砲火により霧が周囲に散ったはずだが今回は違った。
 総数が減り、それでも霧は消えていかない。
「ぐ……」
 苦しそうに珠緒が呻く。
 すでに体内に入りこまれたのだろうか。
「させない! その愛はあたしのもの!」
 どーん、と突撃するようにして恋が珠緒に突撃する。
 すると彼女の口や耳といった場所から霧が外部に吹き飛び、再び動き出す。
「いい加減にしてほしいですよ。しつこい霧は嫌われます」
 二人の前に飛び出した統が再び霧の攻撃を正面から受け止める。
「……ん、それなりに役立ちますね」
 顔につけたガスマスクのせいか。僅かながら体内への浸食は遅い。
「ふふふ、マグナ君。その子、あたしに抱き着いたときに色々あふれ出させてたわ……! 私が魅力的すぎるからね……!」
 珠緒を治療しながら、恋は唐突に意味の分からないことを口にした。
「あ、出血自体はしませんが、スティンガーの効果は確かに出てます。見えづらいのが問題ですね」
 一瞬、恋のアドバイスが理解できなかったが、統が解説することで理解できた。全く見た目というのは厄介なものだ。
「なるほどなぁ……!」
「ついでいいえばもうなりふり構わず食事がしたいみたいね」
 リースリットが冷静に霧の様子を見る。
 受けたダメージが多すぎて、早く獲物が欲しいのだろう。もはやなりふり構わず実体化していた。
「それじゃあ……終わらせましょう」
 この霧によって犠牲になった者たちの声だろうか。ナキに聞こえる声が、怨念が一筋の矢となり、目の前に現れる。
「あの子たちにも謝らないといけないんです……だから」
 ナキの言葉は後悔か、悲しみか。
 犠牲になったペット達を思いながらの一撃が霧を穿つ。
「いい加減に、消えなァッ!!」
 アランの振り下ろした一撃が霧を両断し、統から引きはがす。
「リースリットォ! マグナァ!!」
「任せて!」
 アランが叫ぶと同時に、リースリットもマグナも飛び出していた。
 両断され、二つに分かれた一つの霧に、リースリットが紅蓮の剣を叩きつけ、術式を放出する。
 霧は術式によって完全に吹き飛び、周囲の霧に紛れて消えていく。
「てめえが何だろうと関係ねえ、こいつで血染めにしてやらぁ!!」
 同時に飛び込んだマグナももう片方の霧に手を添える。
「"スティンガーッ"!!!」
 赤い弾丸が霧を撃ち抜く。
 周囲に紅い霧が飛び散るように舞う。
 そして、その霧はまるで血のように周囲に溶け……そして、消えた。


 戦いが終わった後、統はナキと一緒に、そっと手を合わせていた。
 この作戦をうまく行かせるために、生まれてしまった小さな犠牲を忘れないためにも。
 申し訳ないという気持ちを持つナキほどではなかったが、彼女もまた犠牲であることは分かっていた。
 だからこれは、最低限彼らに対する礼儀なのだ。
「さて、戻りますか」
「……はい」
 ナキは統の言葉にうなずき、ゆっくりと帰っていく。
「んで、いつまで残ってんだ?」
「何かあると思って……」
 残ったのはリーゼロッテとアラン、そして珠緒の3人だった。
 恋は魔物を倒した後、次の愛を求めて急ぎ足に戻ってしまったし、リースリットとマグナは呆れながらも彼女を追っていた。
「確かにまぁ、変わった魔物ですし、気になるのはわかります」
 うんうんと珠緒も頷く。
「だからってねぇ」
「あっ!」
 アランがそろそろ帰るぞ、と提案しようとしたとき、リーゼロッテは歓喜の声を上げた。
「何かあったのです?」
「なんだろこれ……宝石?」
 リーゼロッテの手には濁った色をした宝石のようなものが握られていた。
「価値なさそうだな……」
 ついでに言えば何のためのものかもわからない。
「き、気になるのに……」
「持ち帰って調べてもらいます?」
 それだ、と珠緒の提案に納得したのか、リーゼロッテは宝石のようなものを抱えて急ぎ足に仲間を追っていく。
 これが何に繋がるのかは全く分からないが、何はともあれ依頼は完了。
 この山道もきっと平穏が戻ってくるだろう。
 薄暗い山道の中、揺れる霧だけが彼らを見送っていた。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

お待たせしました、トビネコです。
依頼は無事解決、この山道もきっと平和になるでしょう。
霧に対して皆さんの対策もしっかりしており、大きな被害なく終わりました。

今回はご参加ありがとうございました。

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