シナリオ詳細
<悪性ゲノム>Scarlet bird
オープニング
●幻想のどこかの町で
「避難は終わったぞ!」
「バリケードはもう少しだ! 粘れ!」
声が飛び交う。
若者の剣が敵の羽毛を散らし、同時に火の玉が若者へ襲い掛かった。
「ぐっ……」
「大丈夫か!」
「急げ、もうもたねぇ!」
男が間に入り、少し若い青年が若者を引きずって後退する。
その後ろでは仲間達が重たい木箱を並べ、壁を作っていた。それは本当にあともう少し。同じ大きさの木箱を1つ押し込めば完成する。
「引け! 閉じ込められるぞ!」
仲間達の声に、戦っていた面々は踵を返した。背中を向けた男たちを敵が追随する。
敵の鳴き声が、羽ばたく音が。逃げる男達にどれだけ近づいているかを知らしめるかのようだ。
──追い付かれたら、殺される。
それは予感ではなく確信だ。
「早く!」
「わかってらぁ!」
壁と木箱の隙間を次々と通り過ぎ、最後の1人が滑り込むと同時に新たな木箱が押し込まれた。
「押せー!!」
重い木箱を男数人がかりで押し、壁との隙間を埋める。抗議するような敵の鳴き声も聞こえていたが、やがて静かになった。
「やったか?」
「……ああ。暫くは大丈夫だろう」
小さく息をつく男たち。ずるずると壁際に座り込む者もいる。
ぽつりと誰かが呟いた。
「イレギュラーズを呼ぼう。ローレットに、依頼するんだ」
その呟きに『何言ってんだ』『なんのために俺たちがいるんだ』というざわめきが広がり始める。
イレギュラーズは彼らの憧れ。こうでありたいと思う姿。彼らの集団──自警団のメンバーは『自分達の町は自分達で守ろう』と結成されていた。イレギュラーズは最後まで戦い抜くというのに、憧れを抱く自分達が助けを求めるなんて──。
「──でも、俺らとあの人達は違うんだ!」
傷だらけで座り込んだ青年が叫んだ。
「町を守ろうったって、俺らが戦えるのは野良犬とか、もっと弱いモンスターとか……そんなもんだろ。あのポポンは当てはまらねぇよ。
……俺、町を守りたいとは思う。けどさ、死んでまで守りたいとは思えねぇよ」
項垂れた青年の言葉が、沈黙の降りた街並みに零れ落ちた。
●害獣の退治なのです。
「でも……なんだかおかしいのです」
『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)は首を捻っていた。
依頼内容は至極シンプルなもの。しかし、相手はモンスターではなく野生動物──しかも元々害のない存在──であった。
「今回退治する動物……ポポンは本来人を襲ったりしない、無害な鳥なのです。魔法的な攻撃ができて、しかも人を襲うなんて聞いたことないのですよ」
町中でも見かける鳥で、群れで暮らすポポン。当然戦闘能力なんてものはなく、丸っこく灰色がかった外見は一部の人間に『可愛い』と思わせるなんて情報もある。
だがしかし、今回のポポンは通常のポポンと似て非なる存在であった。
「群れで生息する姿、そしてあの丸っこい外見は間違いなくポポンだ! って言われたのです。でも、まっかっかなポポンなんて見た事がありません」
炎のような赤い体毛。丸々している外見は変わらないようで、住民も当初は「色違いのポポンかな」なんて軽く見ていたらしい。混沌の世界だ、色違いがいてもおかしくはないだろう。
だが変化していたのは外見だけでなかった。
「興味本位で近づいた男の子が怪我をして、すぐに自警団が動いたのです。でも、近くの人を逃がしてバリケードを作るのが精一杯でした」
攻撃的な気性と人を害せるだけの力。10羽以上のポポンたちに立ち向かったのはイレギュラーズ程の戦闘力を持たない一般市民だ。
害獣となったポポンを押さえ、避難誘導を行い、バリケードを構築できたのは善戦の結果だろう。
「バリケードの中で、ポポンは普通の個体のように道を闊歩しているのです。でも、そのうち何らかの形でバリケードを破ってしまうかもしれません。それにこのままだと広場のお店が閉まったままで、町の人達が困ってしまうのです」
ポポンは通常、人の顔程度までしか飛べない。しかしあくまで通常の話。突然変異したポポンがさらに変異する可能性は捨てられないし、バリケードで閉じ込めているだけにできないのも事実であった。
「野生動物の被害が増えてきてるのです……皆さん、どうか油断しないでくださいね」
- <悪性ゲノム>Scarlet bird完了
- GM名愁
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2018年11月06日 22時30分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●原因は如何に?
「今回は、一連の怪生物事件のひとつなんだよねー」
「ええ。突然現れた赤くて凶暴な、魔法を使うポポン……でしたね」
首を傾げるダチョウ──『ポストランナー』クォ・ヴァディス(p3p005173)に『ホワイトウィドウ』コロナ(p3p006487)が頷く。
『黒耀の鴉』如月=紅牙=咲耶(p3p006128)は小さく眉根を寄せた。
「あのポポンが人を襲うとは、どうにも信じられないのでござるが……」
「うーん、普段は大人しい鳥さんだったんでしょ?」
気性が荒くなり、色も変化して害鳥となってしまった鳥。
『遠き光』ルアナ・テルフォード(p3p000291)は原因を考えようとするが──判断材料はまだ少なく、この状態で答えを探そうとするのは霧を手で掴むが如く。
「……何が原因なんだろうね」
ルアナはわからない、と肩を落として視線をバリケードへと向けた。
自警団の男達が構築したバリケードは人1人程度の高さしかない。けれど、少なくともただのポポンであればあれを飛び越えられないのだそうだ。
実際に赤い鳥が飛びこえてくることもなく、バリケードの向こう側は至って静かである。自警団の男達が動かなければ、ポポンが散らばって町は甚大な被害を被っていたことだろう。
戦い慣れた面々ばかりではなかろうが、彼らの勇気と実力は尊敬に値するものだ。
「次は我々が、彼等の期待に応えられるだけの仕事を見せなくてはなりませんね」
「バリケードはこわさせないよ!」
『特異運命座標』リリアーヌ・リヴェラ(p3p006284)の言葉に『はーれむ・ますたー』ナーガ(p3p000225)が頷く。
イレギュラーズ達は梯子に足をかけ、ひと息にバリケード内に飛び込んでいった。
●バリケードを乗り越えて
(バリケード近くだと壊しちゃいそうだもんね)
『魅せたがり・蛸賊の天敵』猫崎・桜(p3p000109)はバリケードを乗り越えると、そのまま離れた場所まで移動する。
引き付け役が倒される前に倒さなければ、と改良型重装火器を構えた桜の前をルアナと咲耶が駆け抜けていった。
2人もまた、ポポン達が自分達の方へ──バリケードの方へと近づく前に中央へ駆け、互いに20メートルほどの距離を取って立ち止まる。
「とりさーん! ここに美味しいご飯がありますよー!」
「遠からぬものは音に聞け、近くば寄って目にも見よ! 拙者は紅牙の忍び、如月=紅牙=咲耶! 何羽でも構わぬ、腕がある者からかかってくるでござる!」
2人から発せられる声に。そして、生きたものの存在に。容易く誘導されたポポン達が2人へと群がっていく。
そんな敵の1羽にリリアーヌは拳を叩きこんだ。衝撃波を纏った1撃をポポンは大して堪えた風もなく、ルアナと咲耶の方へ向かう。
しかし、ポポンの前に筋骨隆々な巨躯が立ちはだかった。
「ヒトもまたひとしくアイされるべきだけど、メイワクをかけるソンザイもまたアイされるべき。これ、『せんせー』がおしえてくれたこと!」
巨大な棍棒──彼女にとってはシャベルだ──を振り回し、ポポンの腹部へ打撃を与えるナーガ。後ろへ転がったポポンはどうにか起き上がるが、その足は見るからにもつれている。
ポポンはナーガへ向き直ると、嘴をかぱりと開いた。一瞬の後、ポポンよりも大きな炎がナーガへ襲い掛かる!
ナーガが両腕を交差させて身を守り、その隙に桜がポポンへ照準を合わせた。
「数を減らすことを優先しないとだね。集中攻撃で行くんだよ!」
狙いすまされた攻撃がポポンの翼を撃ち抜く。
コロナは研ぎ澄まされた聴覚で、こちらに向かってくる存在を感知した。
(見た目は可愛いのに、人に仇なしてしまったのですから仕方ないですね)
これからさらに変異して、飛んでいかれたら厄介だ。増える前に──。
「神の名のもとに、断罪します」
見えぬ糸がポポンへ襲い掛かる。絡めとった確かな感触。
『自称カオスシード』シグルーン(p3p000945)もまた、ルアナと咲耶の引き付けにかからなかったポポンへピューピルシールを飛ばす。シグルーンからの攻撃に標的を彼女と定めたポポン達が口を開く──だが、危険な炎は出てこない。
シグルーンは突進してくるポポンをひらりと避け、封印のかかっていないポポンへ標的を定めていく。
「なんかわからないけどー、これって、ターゲットかなー??」
クォはポポンの炎を間一髪で避け、素早い動きで回り込んで蹴り飛ばした。自らの翼がほんの少し焦げ臭い気がするのは──まあまだ、さしたる問題ではない。
(一連の事件では、人為的なものも、幾つかあったようだし、今回もなんかなー)
なんともきな臭い事件だ。しかしいずれにせよ、このポポン達は倒すしかない。
よろけたポポンを追撃すべく、クォは足を振り上げた。
「やぁっ!」
ルアナの振るう巨大剣が赤を散らす。羽根ではない──鮮血の赤。
(……ごめんね)
心の中で、地面に沈んだポポンへ謝る。
可哀想だが、皆まとめて倒すしかない。それが依頼内容だ。ルアナは命を奪うために理由と責任、そして覚悟が必要だと知っている。
ルアナはそれらを胸の内に置き、尚も引きつけんと声を張り上げた。
咲耶は飛翔斬を放ち、ポポン達を引き付けながら移動する。ざり、と地面の土を踏みしめて止まった咲耶は素早く視線を走らせた。
(ここなら問題ないでござるな)
背後は店の壁。バリケードに流れ弾が飛ぶ心配もない。
ポポンの炎に皮膚が炙られる感覚。咄嗟に横へと避けた咲耶の代わりに石の壁が黒くなる。
ナーガはその巨躯の至る所に火傷を負いながら、それでも目の前の存在をアイするべく蹴りを放った。武器も勿論持っているのだが、体の方が咄嗟に出てしまいがちなのは仕方がない。
力にのみ特化したと言っても過言ではないナーガの攻撃は、たとえ1撃だったとしてもポポンにとって重い。ナーガの後ろを振り返れば、その犠牲となった鳥が横たわっているだろう。
ポポンがまた1羽、ナーガの左手の中で息絶える。
「わぁっ、こっち来ちゃダメだよ!」
接近してくるポポンに、慌てて距離を取ろうと駆ける桜。走る揺れに合わせてふりふりと揺れる銀狐の尻尾をポポンが追いかけた。
これでは埒があかない──思ったその時。
「とりさん、こっちへおいでー!」
再び響くルアナの声。イレギュラーズ達を無作為に狙っていたポポン達がルアナの方へ向かって行く。
「ありがとー! 僕も頑張るんだよっ」
十分な距離を取れたことに安堵し、桜は再び火器を構えた。
シグルーンは魔弾を放ち、引き付けられなかったポポンの羽根を散らす。風に乗って隅へ追いやられていく赤い羽根を一瞥して、シグルーンはすぐ視線をポポンへ戻した。
(……シグは、あまり賢くないから)
戦う事と考える事、同時進行は難しい。考えていたらきっと、戦いが疎かになってしまうだろう。
けれど、理由を知りたくないわけではないから。
(だから先に、戦いを終わらせたい)
封印の解けたポポンが炎を放つ。肩に走る痛みと熱。
シグルーンは歯を食いしばり、そのポポンへ向かって魔力弾を放った。
「それにしてもー、数、多いよねー」
クォの放つ蹴りを避け、ポポンが炎を吐き出す。間一髪躱したクォは辺りを見回した。
あと半分くらいか。体力はそう高くないと思っていたが、小柄な鳥の体は思ったより攻撃が通らない。しかし地道に数を減らしていくしかないのだ。
連続の我流殺法を叩きつけると、ポポンがぐったりと動かなくなったのも束の間。脇から飛んできた炎に包まれ、あわや焼き鳥に──なるかと思われたが。
「くぇー!」
ばさり、と翼を広げて炎をはね返してクォは新たな敵へと向かって行く。
リリアーヌは崩れ落ちそうなナーガを見ると力強く地を蹴った。それは高い跳躍能力故か、世界からの贈り物故か──優れた運動能力を見せてナーガとポポンの間に滑り込み、左腕でポポンの炎をガードする。
腕の焼ける感覚にほんの僅か眉を寄せつつも、リリアーヌは右拳を突き出した。
「ありがと! ナーちゃんもうすこしガンバるよ!」
「ええ、あと少しです」
目の前のポポンを仕留めたことを確認し、リリアーヌはナーガに頷いてみせる。
「あつ……っ!」
腕を焼く痛みに顔を顰めながらルアナは剣を振るう。あともう少し。
そんなルアナをポポンが追撃しようとしたが、オーラの縄に戒められて動けない。再生能力で傷をある程度癒したコロナが肉薄して儀礼剣を振り下ろす。
「天は我を導き、剣は我に従う」
剣の帯びた強烈な概念がポポンに襲い掛かり──その生命を滅ぼした。
「狙撃なら任せろー、だよ♪」
桜の1撃が飛び、ポポンを撃ち抜いていく。しかしポポンは倒れる直前踏ん張ると、最後のあがきとでもいうように一際大きな炎を吐いた。
「きゃあぁ!」
「ルアナ殿!」
悲鳴に離れた所から咲耶が声を上げる。しかし咲耶もまたポポンの攻撃から身を守り、反撃することで手いっぱいだ。
このままではやられてしまう、と桜はルアナに引き付けられたポポンへ照準を合わせる。
「的が大きくなくても当てて見せるっ。狙い撃つぜ! だよ♪」
火器から飛び出した攻撃は、ポポンの体を正確に撃ち抜いた。
リリアーヌは背後にバリケードがくることに気付くと咄嗟に立ち位置を変える。直後、咲耶の引きつけから解かれたポポンがリリアーヌへ向けて炎を吐いた。間一髪でその攻撃を避け、リリアーヌは拳を突き出す。畳みかけるように咲耶の刀がポポンの命を屠る。
残るはあと──。
「「「──1羽!!」」」
複数人の声が重なる。あるいは全員の声だったのかもしれない。
中央にいたポポンは誰を標的にすべきかとくるくる回るが──素早い動きを見せたのはクォだ。
「これで、最後だねー」
肉薄して横っ面を蹴っ飛ばす。マジックロープがその体を戒め、ポポンの視界に映ったのは拳と刃とそれから──。
●赤い羽根と不穏な影
バリケードを越えると、そこには緊張した面持ちの自警団達が待っていた。イレギュラーズが顔を見せると一様にほっとした表情を見せ『流石イレギュラーズだ』『やっぱ俺らももっと頑張ろうぜ』なんて賑やかになりだす。
倒れた仲間を介抱したイレギュラーズ達は、各々今回の依頼に関する調査を始めた。
咲耶はバリケードを撤去にかかる自警団の男達へ、火を使える場所を問う。
「確か町の外れに空き地があるが、なにか燃やすのかい?」
「うむ、ポポンを火葬したいのでござる。死骸から何かが生まれたら困るでござるし、悪戯に死骸を汚す趣味は無いでござるので」
礼を言い、屍骸を空き地へ運ぶ咲耶。その内の1羽を解体したいコロナもついていく。
亡骸を燃やす横で、コロナはポポンの胃に残った残留物を調べにかかった。
「……特におかしなものはないようですね。卵なくして変異は稀ですが……」
毒を餌に混ぜれば、人目につかず変異も可能か──そう考えたものの、コロナの植物知識を総動員しても毒らしきものは見当たらない。既に消化されてしまったのか、それとも別の原因か。
突然変異とは言うが、あれらは世代で変わるもの。生まれつきというやつだ。けれど、稀に見られる後天的な変異の可能性も考えた方が良いだろうか。
「このポポンての、回収しておこうよー」
一緒についてきていたクォは、まだ焼かれていないポポンの死骸を翼で差した。
ここでわからなくとも、持ち帰れば何かわかるかもしれない。そうすれば謎に迫る事が出来るかもしれないし、事件的にも進展が望めるだろう。
一方、桜とルアナは住民へ聞き込み。戻って来た店主達に何か怪しいことがないか問うてみる。
「怪しい事? そうだねぇ……」
「何でもいいんだ」
「最近『あれ?』って思ったこととか、ないかな?」
2人の言葉に恰幅の良い女性は首を傾げるばかり。
「丁度この前、酔っぱらいがポポンの群れに集まられてたくらいじゃないか? 割といつもの光景だけど。それよりあんた、その火傷大丈夫かい?」
応急処置はしたものの、赤ポポンを引き付けていたルアナは火傷だらけ。それでも「大丈夫!」と笑顔を見せ、女性の前を辞する。
2人で他の住民にも聞いてみるが、これといった情報は出てこない。
「何か原因、わかるといいんだけどなぁ……」
「わかれば今後、起こらないように出来るかもだしねー」
人為的な原因でなければ、と苦笑する桜。その足元を灰色がかった影が闊歩していく。
「あっ、これが普通のポポンだよね?」
ルアナがしゃがみ込むとポポンは小さな足で寄ってきた。かくり、と首を傾げるポポンは話に聞いていた通り大人しく、先ほど倒した赤ポポンとは似ても似つかない。
「……原因、ちゃんと調べるからね」
これ以上殺さずに済むように──ルアナは小さく呟いた。
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
お疲れさまでした。
割と重傷者が多いように思えますが、健闘だったと思われます。
巨躯の貴女へ、今回のMVPをお贈りします。その攻撃力は常でも恐れるものですが、ポポンにとっては更に脅威でした。
小さな勇者さんへ、称号をお贈りさせて頂いてます。理由、責任、そして覚悟。大切なものですね。
またご縁がございましたら、どうぞよろしくお願い致します。
GMコメント
●成功条件
ポポン15羽の退治
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●エネミー
・ポポン(15羽)
幻想に住まう鳥です。割とどこでも見かけるかもしれません。とある旅人曰く「ハトに似てる」そうです。
ただし今回のポポンは通常より赤いです。本来の気性とも異なり、攻撃的です。命あるものへ攻撃を仕掛けます。
本来戦闘能力を持たない鳥ですが、赤ポポンは神秘攻撃を可能としています(BS【業炎】付与)。また、嘴でつつくなどの通常攻撃もします。
神秘攻撃力、防御、命中に秀でています。反応、回避はそうでもないようです。
今の所はあたりに人気がなく、攻撃的な様子は見られません。また、人の顔程度までしか飛べないため、飛んで逃げる心配もないようです。
しかし自警団が接近した際は返り討ちにあったため、イレギュラーズが近づいても同じように攻撃してくると考えられます。
●ロケーション
赤ポポンは現在、町の広場に群れで集まっています。
広場にはベンチや樹木がありますが、目立って障害になるものではありません。周囲は店が軒を連ねており、すでに周辺の住民は避難しています。
道が2本ありますが、どちらも自警団が攻撃を受けながらもバリケードを構築しました。人の顔程度の高さまでしかなく、外側にはしごが掛かっているので人は簡単に乗り越えられます。
簡素ではありますが生体ではないため、赤ポポンの標的になっていません。壊れやすいです。特に威力の大きい範囲攻撃など、爆風等の予想される攻撃によって崩れてしまう可能性があります。
●ご挨拶
愁と申します。害獣退治です。
なぜこのような変化を遂げたのか不明ですが、その解明は依頼成功条件に含まれません。
ご縁がございましたら、どうぞよろしくお願い致します。
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