シナリオ詳細
真冬極寒スーパークソ寒大権現
オープニング
●真冬極寒スーパークソ寒大権現だよ
冬!
ウィンターである!
ウィンターと言えば何か?
スキーか、スノボか、雪ダルマか!
否!
「フリージイイイイイイイイイイング!」
巨大な雪ダルマめいた物体が空中に浮かび、周囲にとてつもない冷気をばらまいた。
どのくらいかっていうと、買ったばかりのおでんがカチカチに凍ったり、道ばたを歩いていたユリーカがたちまちおなか痛くなるくらいである。
「うわー!? ぼくのおでんが!」
いつもおなか出して歩いてるのが悪いと言えばそれまで。ユリーカは泣きながらローレットの集まる酒場へとダッシュしたのだった。
ここは海洋王国に存在する常夏のアッタマリ島。
真冬のクソ寒い時期に幻想貴族が避暑ならぬ避寒に訪れるための別荘を持っていたりする豊かな島である。
町の中心部にはシャレオツなカフェが並びショッピングに適したアーケードもあり、ビーチで水着になる人もいるくらいの温かさ。しかもその上温泉までついてくるという好立地。
しかしそんな島に今、脅威が降り注いでいるのであった!
●真冬極寒スーパークソ寒大権現だっつってんだろ!
「真冬極寒スーパークソ寒大権現がでたのです! もうそんな季節なのです! おでん凍ったのです!」
お小遣いもうないのにとふえーんするユリーカ。なんだかデジャビューな光景である。数年前に見た気がする。
そんなユリーカの隣で同じ被害に遭ったらしい貴族のおっさんもぴえんしていた。
「わしの肉まんも凍ったのである!」
貴族も庶民も次元は一緒。真冬極寒スーパークソ寒大権現の前にはぴえんするさだめなのであった。
貴族のおっさんもユリーカもおこたに入ってまずはぬくぬくすると、集まったイレギュラーズたちに説明を始めるのであった。
「紹介が遅れたな。わしはこの島の領主バイモン」
おこたでぬくぬくしながら両手をおこたに突っ込んで喋るのは領主バイモンさん。
「この島は冬でも暖かいことで冬場の観光地として有名なのじゃが、真冬極寒スーパークソ寒大権現が現れることでも知られておるのだ。これを倒さねば町中が困る。特にわしが困る!」
『真冬極寒スーパークソ寒大権現』
読者諸兄の中に深いモンスター知識のある方はおられようか。
真冬極寒スーパークソ寒大権現は真冬になると突如として現れ周囲に冷気をばらまくという大変恐ろしい魔物である。
こいつの冷気ビームは冷たいし遺体けど、それ以上にこいつの周囲はクソ寒い。半袖短パンでイキろうものなら秒で凍えることだろう。
なのでちゃんと暖かい格好をして、暖かいことをして、ちゃんと暖かいもの食べて、なんならほっこりした気持ちになりつつ戦わねばならない。
「だが油断してはならんぞ。真冬極寒スーパークソ寒大権現はダメージが蓄積すれば『地獄の凍て殺し野郎』へとチェンジする。
冷気のビームは全体への攻撃となり、手足がはえ凶悪なサングラスをかけるのだ」
もうそれは雪ダルマじゃないじゃんと思うが、冷静に考えてみるとかなりヤバイはナシである。
極寒の冷気を放つ存在がその冷気でパンチを繰り出してくると思えばよい。やばいよ。やばいよ。
「奴を倒し、この街に少しでも温かさを取り戻してくれ……まっておるぞ……!」
- 真冬極寒スーパークソ寒大権現完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2023年12月30日 22時25分
- 参加人数8/8人
- 相談6日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●
「寒い」
それしか言えなかった。歯がガチガチいって言葉にならないのだ。ということで、『幻蒼海龍』十夜 縁(p3p000099)の心の声を代弁しよう。
――とりあえず、ユリーカの嬢ちゃん。後でおでんを買い直してやるから泣きなさんな。
――バイモンの旦那の肉まんは……ご愁傷様だ。金持ちなら後でいくらでも買えるだろうさ。
車窓に浮かぶ回想シーンみたいな調子で喋る縁。
その横ではダウンコートと手袋でがっつり防寒具に身を包んだ『竜剣』シラス(p3p004421)がいた。
「真冬極寒スーパークソ寒大権現が現れたとはな」
「真冬極寒スーパークソ寒大権現ってなにー!?」
「真冬極寒スーパークソ寒大権現は真冬極寒スーパークソ寒大権現だ。それ以上でもそれ以下でもない」
普段から薄着の『無尽虎爪』ソア(p3p007025)が寒すぎるよーといって丸まって震えていた。
「こんなの初めてで泣きそう」
『約束の力』メイメイ・ルー(p3p004460)が震えながら喋り始める。
「真冬極寒スーパークソ寒大権現……!?
めぇ……此処まで寒いとは……めめめめめめ、だめ、だめです……。
はやくあたたまらないと……」
バグったみたいにめめめめって言いながら首をすぼめるメイメイ。
その間も周囲には吹雪。吐く息は当然のように白く、空気は凍り付いている。
「権現とは人を救う神仏の化身。寒さで人を苦しめるあなたが権現を名乗るな!」
その一方で『Pantera Nera』モカ・ビアンキーニ(p3p007999)は普通にキレていた。結構当然のお怒りである。
その後ろにはなぜかおでん屋台。暖簾にはStella Biancaとあった。自前らしい。
「ささささ、さっむい!!
何なんですかこの寒さ!
真冬極寒スーパークソ寒大権現!!??
相変わらず頭おかしいのが現れますねこの世界!!!」
『悲嘆の呪いを知りし者』蓮杖 綾姫(p3p008658)はガタガタ震えながら分厚いコートの裾を握りしめる。刀を持つ手がかじかんでもう戦闘どころではないのだ。
「真冬極寒……何て? 雪だるまの大権現?
冷気ビームをまともに食らったら遺体になりそうなのはまぁ、解る。
冬が寒いのもまぁ良い。自然な事だ。
しかしこの島に暖まりに来たのは邪魔しないでほしいよな!?」
ほんとはこの冬に暖まりに来たはずの『青き鋼の音色』イズマ・トーティス(p3p009471)は真冬極寒スーパークソ寒大権現にキレ気味だ。これもこれでやはり当然のお怒りである。
「寒いのは……平気な方だけど……海も凍ったら……海の子達が困るから……」
むり……と力無く呟く『玉響』レイン・レイン(p3p010586)。
そして、彼らの寒さとの戦いが始まるのだ。始まってしまったのだ。
●
「お酒、用意……したよ」
早速そう言って鞄を開いたのはレインだった。
甘酒と熱燗。どちらもあつあつのお酒である。
「酒か、助かるぜ」
「ボクも欲しい……!」
シラスとソアが早速食いつき、お湯にがっつりひたした酒瓶をレインはそっと持ち上げる。
「あ、すいません。私にも甘酒をいただけますか」
「いいよ」
綾姫には甘酒を注いでやる。飲む点滴とすら言われるこの甘酒。飲めば身体も温まろうというものである。
喉に流し込んだ瞬間のほっと暖まるその熱が、このクソ寒い現状を一時ながら忘れさせてくれる。
「じゃあ……おにぎり、焼くね……」
クソ寒いこの現状を言ったん忘れるかのごとく七輪を取り出してきたレインは傘の下でお握りを焼き始めた。
そうしている間にモカがおでん屋台を展開。
なんか彼女だけ妙に寒くなさそうなのは、日輪結晶を胸の谷間に突っ込んで暖めているからだろうか。
それにしたって結構なクソ寒さな筈だが。
「さあ、おでんが出来たぞ。食べたい者は?」
「おでんー!」
またも食いつくソア。
今度は縁やメイメイも食いついたようで、屋台に座って具材を注文し始める。
「鉄帝あたりでは、この寒い中水に飛び込んで、キンキンに冷えた身体をサウナで蒸してはまた飛び込む…とかいう温まり方もあるらしいと聞いた。……正気か?
水に親しい海種の俺でもそこまでやらんが」
「いや、やらないんじゃないか流石に」
シラスがまさかといって酒に手を付ける。
もう完全におでんと酒で出来上がった夜のサラリーマンである。
ちなみに縁の格好は厚手のマフラーと手袋。シャイネンナハトに嫁からプレゼントされたものらしい。
「思えば、ブレスレットにペンダント、この猫の御守りも教導書も、嬢ちゃんから貰ったモンか。
さくっと片付けて、身体が温まる品でも土産に買って帰るとしようかね」
などとしみじみした気持ちでおでんの煮卵をぱくつく縁。
「ほら、そっちも暖まっとけ」
シラスがお椀を差し出すと、ソアがわーいといってそれを受け取り。
「か、辛いーーーー!」
顔を真っ赤にして涙目になった。
「あっ、ひっ……あつ……からっ!?
シラスさん、おかしなもの入れたね?
ひどいよ、あとでしこたま引っ掻いてやるから」
「ぬくぬく……」
そうしてる間にメイメイはおでんと甘酒で身体をほこほこにしていた。
とっておきの雪色ブランケットも被ってぬくもりに包まれつつ、である。
「(おでんが凍り付いた)ユリーカさまの犠牲は、無駄にはしません……」
「死んだみたいに言いなさんな」
「と、とにかくこの寒さじゃまともに身体を動かすのもつらいので暖を取らないと」
綾姫がいそいそと野外用コンロを取り出してきた。
「モカさんがおでんを用意してくださってるので……私は寒い時の定番汁物、お外で飲むと美味さマシマシの豚汁を作ります」
「豚汁!? たべたーい!」
またもわーいといって乗ってくるソア。
「具材は豚バラ、じゃがいも、人参、こんにゃく、牛蒡、大根のド王道具沢山!!
我が家の豚汁はこれに里芋も入れます。
とてもおすすめ」
等と言いながら具材を入れていく綾姫。
「潰したにんにくを豚肉と炒めて、その後に具材をいれることでにんにくの風味をまろやかにして
身体が芯から温まり力も付く特性豚汁となるのです
豚バラの脂の甘味と野菜の旨味、あっつあつの汁で寒さなぞ……!!
これにおでんはもう最強では??」
出来上がった豚汁を仲間たちに配り始め、代わりにレインの焼きおにぎりなぞ貰う綾姫である。
それまでホットミルクひとつでしれっと乗り切っていたイズマが、真冬極寒スーパークソ寒大権現へとてくてく歩いて行く。
「『凍土王冠』の鉄騎種がいるのが運のツキだったな! 冷気も利用したうえで常夏を返してもらうぞ!」
「えっ」
オラァという効果音がつきそうな勢いでぶん殴るイズマ。
蜜柑を冷凍蜜柑にする余裕さえ見せる。
真冬極寒スーパークソ寒大権現の頭に思い切り腕がめり込み、真冬極寒スーパークソ寒大権現はへぶうといって吹き飛んでいく。
「おのれこの寒さでくたばらぬとは。ならば――!」
真冬極寒スーパークソ寒大権現は――地獄の凍て殺し野郎へと進化した!
●
そういえば戦闘中だった。
おでんに豚汁に甘酒にとお外で温まっていた人々は思い出した。
『地獄の凍て殺し野郎』が冷凍ビームを放ちおでん屋台を破壊するその瞬間によって。
「ああ!? 何をする! 今日のために組み立てたんだぞ!」
モカがまたも当然のお怒りを浮かべて振り返る。
ピンとコインを投げてそれをキャッチするモカ。更に『狂イ梅、毒泉』を自らに付与し強化すると、地獄の凍て殺し野郎めがけて飛びかかった。
冷凍ビームを真っ向から受けながら突き進むモカの第一撃は必殺の胡蜂乱舞脚。
更に享楽のボルジア、ブルーフェイクIII、残影百手と連続でBSを叩き込んでいく。
対する地獄の凍て殺し野郎もさるもので、モカの連続キックと縦横無尽の体術を相手にビシバシと善戦していた。さすが大権現とか呼ばれていただけのことはある。
一方でイズマは『幻想纏い』と『オルフェウス・ギャンビット』で自己強化を図るとメロディア・コンダクターを抜刀。
『響奏撃・弩』を叩き込む。
冷たい一撃で対象の注意を引き寄せるというこの技を、しかし地獄の凍て殺し野郎はレジストした。
「強敵……というわけか」
イズマは苦戦を覚悟で突っ込み『焔華皇扇』を発動。手のひらに生み出した焔の扇で地獄の凍て殺し野郎をなぎ払う。
対する地獄の凍て殺し野郎は両腕をクロスして炎をガードするとそのまま突っ込みイズマにタックルを繰り出してきた。
そういうことなら、と細剣を繰り出すイズマ。剣技、ではない。剣に込められた『神滅のレイ=レメナー』の魔法を至近距離でぶっ放すのが狙いだ。
「ぐおおっ!」
吹き飛ばされた地獄の凍て殺し野郎はごろごろと転がり、しかしすぐに体勢を立て直す。
追撃に入るレイン。
「わぁ……敵……大きいね……。
あれを作った人は……凄く大変だったんだろうな……。
壊すの…少し勿体ない……」
などと言いながらも容赦なく『光翼乱破』の魔術を発動。レインが掲げた傘が淡く輝きだし、巨大な海月の幻影が地獄の凍て殺し野郎へと激突する。
ドウンと炸裂した魔術の爆発によって吹雪が吹き付けるが、それを傘でガードするレイン。
地獄の凍て殺し野郎はそんなレインめがけ大量の氷の柱を作り出すとそれを空中で削り出し、氷の槍へと変化させる。
「――」
レインは突っ込んでくる大量の氷の槍を傘を広げてガード。傘から展開した巨大な海月型の魔術障壁が氷を受け止める。
綾姫はそんな中を駆け抜けると、地獄の凍て殺し野郎めがけて刀を抜いた。
「さて、ついつい飲み食いに集中してしまいましたが本題を片付けないとですね。
あったかいものでブーストかかってるうちにさくっと斬り捨てて差し上げましょう。
今後二度と現れたくならないように、ね!!」
スパン、と地獄の凍て殺し野郎の腕が切断され地面へと落ちる。それは巨大な雪の塊となり崩れて溶け始めた。
代わりに、地獄の凍て殺し野郎の腕が再びぎょろりと再生したかと思うと巨大化。綾姫の身体をがしりと掴んで空中へと放り投げる。
空に放られた綾姫はしかしくるくると回転し空中で体勢を整え、着地と同時に『鋼覇斬城閃』を地獄の凍て殺し野郎へと叩き込んだ。
派手に頭を真っ二つに割られた地獄の凍て殺し野郎はしかしその頭を急速に再生。
「さっきから再生能力が高すぎるよ! こんなのあり!?」
ソアが叫ぶが、それをシラスは冷静に観察し、分析していた。
「見た目に騙されるな。ガワを整えてるだけで中身はスカスカってパターンかもしれない。ダメージに対して再生速度が不自然すぎるからな」
「だったら――!」
ソアはとにかく早くやっつけたいという気持ちを前面に押し出し、地獄の凍て殺し野郎めがけて紫電を纏って突撃した。
急速な連続引っ掻きが雪のボディをゴリゴリと破壊していくその光景。
――に応じて、シラスは『マナ・スプリント』を冷静に自己付与し、練気を展開。
地獄の凍て殺し野郎が大量の氷の槍を振らせてくるが、それをジグザグに回避して走りながら距離を詰めると魔力を込めたキックを叩き込んだ。
「ぐおっ!?」
ソアとシラスのコンビネーションアタックによって派手に吹き飛んだ地獄の凍て殺し野郎。
そこへ追撃を仕掛けたのは縁だった。
「さっきから思ってたが……そのサングラス、似合ってないぜ、お前さん」
抜いた刀は炎を纏い、地獄の凍て殺し野郎のかけたサングラスをスパンと真っ二つに切断する。
「このっ、よくも我がチャームポイントを! 凍り付くがいい!」
冷凍ビームを発射してくる地獄の凍て殺し野郎。しかし縁はそれを刀でぶった切るようにして防御した。
大上段から振り下ろしビームを切断する縁。
その様子に、少なからず地獄の凍て殺し野郎は気圧されたようだった。
更なる追撃。メイメイは拳に魔力を込めてパンチを放つと、地獄の凍て殺し野郎を更に吹き飛ばす。
「真冬極寒スーパークソ寒大権現さまと言えど、常夏の島でのバカンスに憧れる気持ちは分かります、が……もう少し、加減を覚えてから遊びにきてください、ね……」
そこで神翼の加護を発動。
出現した雪ダルマミニペリオンたちがペリーと叫びながら地獄の凍て殺し野郎へと殺到し、その身体をミニペリオンキックによって削り取っていった。
「お、おのれ! 我を倒しても第二第三の」
「えいっ」
トドメのメイメイぱんち。地獄の凍て殺し野郎はへぶしといって爆発四散したのだった。
●
「めぇ……戦いの後は、温泉……温泉に行きましょう……。
身体の芯からぬくまりたい、です」
「さっさと帰ってお風呂入りま――えっ、温泉あるんですか!?」
メイメイの言葉にバッと振り返る綾姫。
「入りますか……?」
「は……入ります!」
――かぽーん。
秘技温泉ワープ。温泉行って色々やって今湯船に浸かった所である。
メイメイと綾姫はぷはあと息を吐き、暖かい温泉にぬくぬく気分となっていた。
一方男湯の方では、縁が温泉に浸かって静かに盃を傾けていた。
「いやあ、お土産買って帰ろうかと思ったが……その前にちっとばかし温泉に浸かって冷えた身体を温めても、罰は当たらねぇかね」
お盆に載ったトックリを手に取って盃に注ぎ直す縁。
同じ温泉ではイズマが温泉に浸かりながら冷凍蜜柑を食べるというなんか贅沢なことをしていた。
「身体がほぐれる……」
一方でこちらはセレブなビーチ。
モカはビーチパラソルの下でサングラスをかけ、ビーチチェアに寝そべりドリンクを飲んでいた。
さっきまでぬくぬくコスチュームでおでん作ってた人とは思えない有様である。当然だが水着姿だ。
「まあ、私も一応セレブ美女なのでな」
「ふっふー、もうボクここで暮らしたーい!」
寒さから解放されたソアが水着でバシャバシャ海を泳いだりしている。気分は常夏だ。
が、ソアは復讐も忘れない女。
「さて、と。そろそろシラスさんに仕返ししに行かなきゃ」
一方こちらはスウィートホテル。
メインストリートで手当たり次第に好きなもん買って歩いたシラスは貴族みてーな金の使い方をして遊んでいた。実際貴族みたいなもんである。
「さて、ルームサービスが来る頃かな」
コンコンというノックの音で振り返るシラス。入ってきたルームサービスが料理を広げ、シラスはそれを口に運び……。
「辛ーーーー!?」
地獄の凍て殺し野郎もとい真冬極寒スーパークソ寒大権現は消えた。
レインは自分の作ったかまくらと雪ダルマもなくなっちゃったことにちょっぴり残念さを感じつつも、傘を差してさんさんと降り注ぐ太陽をちらりと見上げた。
「今年もまだまだ……寒そうだね」
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
――mission complete
GMコメント
とにかく寒い季節になって参りました。せめてこの世界だけでも冷気をぶん殴って温かい気持ちになりましょう。わたしはなりたい。
●前半:真冬極寒スーパークソ寒大権現
とにかく滅茶苦茶寒いので、温かい格好をしたり温かいものを食べたり温かいことをしたりしましょう。
凍気耐性とか過酷耐性とか持ってても寒いもんはマジで寒いのであったかアイテムの準備は欠かさないようにしましょう。
カイロをね、おなかにはると体調を崩しにくくていいですよ。(突然の豆知識)
●後半:地獄の凍て殺し野郎
後半戦はマジのバトルが始まります。
短期決戦を狙ってボコボコに殴り合いましょう。
すべての攻撃に凍気系BSが山ほどついてるので、ここに関しては凍気耐性がめちゃ役立ちます。なにかしらBS対策をしてくることをお勧めします。
●戦闘後のお楽しみ
敵を倒した後は島は暖かさに包まれます。
カフェでオシャレに過ごしてみたり、ショッピングを楽しんだり、温泉やビーチでくつろいだりしてみましょう。
●情報精度
このシナリオの情報精度はAです。
想定外の事態は絶対に起こりません。
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