シナリオ詳細
<悠久残夢>光明への道程
オープニング
●<悠久残夢>光明への道程
果ての迷宮の先に拡がる世界『プーレルジール』。
混沌世界とは似ていながらも、明らかに異なりし世界……言わば表裏一体。
そしてそんなプーレルジールの世界には、イレギュラーズの如き『勇者』一行と、それに対峙する『魔王』。
プーレルジールに現れた『魔王イルドゼギア』はここ、プーレルジールだけでなく、混沌世界が今直面している『滅び』をも、『本来は存在し得ない魔王を作り出す事し、世界が滅びを迎える事、それがこの世界の運命である』と語り、それを現実に移すべく行動を始める。
……勿論それを甘んじて受け入れる事は、『勇者』ならば看過することは出来ない訳で。
「滅びますって言われて、はいそうですかなんて無理だろう? だから、君達が此処に来て、俺達に力を貸して暮れた。ステラを助け手、マナセを此処まで連れてきてくれた。だから……此れが最後だ。奴のを……『魔王イルドゼギア』を倒そう。それから、皆の世界を救いに行くんだ」
アイオンの、真摯なる言葉。
滅びに向かいつつある混沌世界と、プーレルジール。
プーレルジールを滅びから救うことが出来たならば……逆に彼らが混沌世界に渡り、力を貸す事を約束する。
情けは人のためならずの言葉の如く……イレギュラーズ達は、プーレルジールの世界を救う為に立ち上がるのであった。
●
「異世界よりの来訪者の皆様……大変な事態が起きています。急ぎ、皆様の力を貸して頂けないでしょうか?」
感情の見えない口調ながら、『ギーコ』こと、ゼロ・クール『Guide05』は、頭を下げる。
足を止めた君達……彼女は頭を上げて。
「ありがとうございます。皆様に向かっていただきたいのは、『魔王』が棲まうと言われている『サハイェル城』です。この周りには多くの、私達と同様の姿形をした『寄生されたゼロ・クール』や、魔王の力を受けた配下の者達が大量に蔓延って居るとの事です」
「無論、この戦いを経た先に魔王が待ち構えています。この闘いで無闇に消耗すれば、魔王との戦いが厳しくなる事は間違いありません」
「この事態故に、プーレルジールに棲まうマスター(魔法使い)の皆様も皆様への協力を惜しまないと言っております。多くはありませんが、戦闘型のゼロ・クールを、皆様の加勢として参戦可能……との事です」
「ギャルリ・ド・プリエだけにとどまらず、この世界の終焉を左右する事でしょう……来訪者の皆様……どうか、お助けください」
そうギーコは、、まるでダンスを踊るかの如く……スカートの裾を軽く持ち上げ、深く頭を下げるのであった。
- <悠久残夢>光明への道程完了
- GM名緋月燕
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2023年12月04日 22時06分
- 参加人数8/8人
- 相談6日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●光明に向けて
果ての迷宮の先に拡がる世界、『プーレルジール』。
そこは混沌世界とは似て非なる世界であり、混沌では起きていない事件も起きる。
今回も、混沌ではなく、この境界世界で起きている事件。
境界世界に姿を表した『魔王イルドゼキア』は、境界世界を滅ぼそうとしている様で……。
「……魔王軍に与し、終焉獣を従える存在、か……」
目を細める『航空指揮』アルヴァ=ラドスラフ(p3p007360)に、『数多異世界の冒険者』カイン・レジスト(p3p008357)も。
「ここで魔王軍と勇者軍の総力戦、と言った所かな……うん、悪くないよね」
何処か楽しそうに笑みを浮かべる。
勿論、今迄の経験上……この様な事件が起きるというのは、少なからず想定内だった、というのもある様で。
「今回の様な事件が起きる、と……旅人の俺達からすれば、プーレルジールも混沌も、異世界に変わりは無い様だ。魔の物を討ち、魔王征伐の一助……どの世界でもやる事は似たり寄ったりだな」
『陰陽鍛冶師』天目 錬(p3p008364)が苦笑しながら肩を竦めると、それに『鳥種勇者』カイト・シャルラハ(p3p000684)と『血風旋華』ラムダ・アイリス(p3p008609)からも。
「全くだぜ。まぁこっちの世界は『勇者』とか言う奴等が居て、そいつらの冒険の結果この事件が起きてるのかもしれねぇけど。更には敵の陣容も狼状した獣と熊状の獣の二本立てと来たもんだ」
「うんうん。狼型だの熊型だに加えて、人型戦士も居る。それに……廃棄されていたゼロ・クール達をも起こして向かわせてくるんだっけ? ……ホント寄生終焉獣どもは、ボクの癪に障ってくるよね……おーけい……出し惜しみも無く本気で征くとしようか? 疾く殲滅してあげないとね?」
「そうだな! まぁ熊、狼、人、そして機械と色々出し惜しみ無く揃えてきた様だが、それじゃ勝てねぇって! なんだって、鳥がいない! 鳥は飛べて強くてかっこいいんだ! つまり俺もそんな強い『とりさん』だから、負ける訳ないんだぜ!」
アイリスの言葉に翼をバサバサとはためかせ、憤りと強い意気込みを露わにするカイト。
そして。
「これは両陣営の戦争だ。戦うのにそれ以外の理由は要らん」
「そうだな。今の俺達はイレギュラーズ。いつも通りに依頼を果たしてやるとするか!」
「うむ! 魔王軍の連中を蹴散らすのじゃ!」
アルヴァ、錬、『殿』一条 夢心地(p3p008344)がそれぞれ頷き、イレギュラーズは魔王の居城と言われる『サハイェル城』へ続く道を進み始めた。
●仲間と共に
「うーん……暗いのですにゃ」
そして『サハイェル城』に続く道を歩いて暫し……。
プーレルジールとは違い、周りの光は失せてどんどんと暗くなる道程に、『ひだまり猫』もこねこ みーお(p3p009481)はちょっと不安そうに呟く。
そして……そんなイレギュラーズ達の来襲を察知したのか……前方の方から騒がしい『何か』の気配が近づいてくる。
「……うん。どうやら感づかれたみたいだね?」
「その様ですにゃー。敵数も、かなり多いみたいだにゃ」
「うん。まぁお城に向かう途中の敵を全てやっつける、それが今回の依頼でしょう? 簡単に言えば露払い。分かりやすくて、ボクは好きだけどね」
ニッコリと笑みを浮かべる『無尽虎爪』ソア(p3p007025)。
それにカインとみーおが。
「そうだな。露払いも重要な役目だ。抜かりなく油断なく、こなしてみせないとね!」
「そうですにゃ。暗い中での戦いで……敵数も多いですにゃ。だけどみーおも頑張りますにゃ! 皆、そして戦闘型ゼロ・クールさん達もよろしくですにゃー!」
と言いながら、後方からついてきてくれた戦闘型ゼロ・クール達に振り返る。
それに戦闘型ゼロ・クール達はこくり、と頷く。
「うん……ゼロ・クールさん達が来てくれて助かるよ。境界を守る為に、皆の力も頼りにしているからね?」
更にソアが、ゼロ・クール達に呼びかけると……言葉は無くとも、闘いへの意志を露わにし、構えを見せるゼロ・クール達。
そして。
「では、始めるとしよう……アルヴァ=ラドスラフ。その命、貰い受ける」
アルヴァの言葉と共に、イレギュラーズ達は臨戦体制を整えると共に、ゼロ・クール達と共に霞の中に見え隠れする『サハイェル城』へと向かう。
……勿論、そんなイレギュラーズ達は。
『……』
寡黙な大男が、静かに見つめる。
そしてその周りには、グルゥゥウ……と呻き声を上げる『終焉獣』の数多の影。
正しく、イレギュラーズ達を今や遅しと待ち構える敵軍。
そして……両者の軍勢は、『サハイェル城』が僅かに映り始めるくらいの距離の所で。
『……グギャウウ!!』
咆哮と共に、漆黒の靄の中から飛び出してくる終焉獣と、寄生されたゼロ・クール達。
不意打ちを狙い、あわよくば……といった作戦だったのだろう。
しかし、それにアイリスが咄嗟に牽制かつ、迎撃の一閃を喰らわせる。
『ギャウン!!』
と、跳ね飛ばされて地面に叩きつけられる終焉獣。
「それで不意を上手く突けたつもり? 舐めて貰ったら困るよ!」
と、アイリスが宣言。
それに誘われたのか、興味を持ったのかは分からないが……その靄の中から姿を表す『『双璧』のカムイ』。
「……巫山戯た輩共が。失せろ……」
静かな怒りを孕んだ、声。
だが、その声に対し夢心地はセンスをバサッ、と拡げて。
「ふむ。魔王の手下か……しかし、その手下風情が殿勇者たる麿をなんとかできると思うたか。この一条夢心地の歩みを止めたければ、魔王自らが掛かってくるんじゃな。なーーっはっはっは!!」
笑う夢心地は、後光を纏い、光照らす。
『……』
眉を顰めるカムイに対し、夢心地は更に一言。
「これこそ万民を照らす光よ。ただ視界を確保するだけでは無い。士気を上げ、未来を拓く希望そのものじゃ! さぁ、行くとしよう!」
そう仲間達に宣言。
そして、カインが。
「早速だが、お前達はボクが相手させて貰うよ!」
と言うと共に、寄生ゼロ・クール達に神の光を照らし、更に錬は終焉獣へとそれぞれ攻撃し、雑魚を引っ張る。
とは言え寄生されたゼロ・クールの数はとても多い故、同時にみーおも。
「本当に数が多いのにゃ。でも、だからって尻尾巻いて逃げたりはしないにゃ! 戦闘型ゼロ・クールのみんなも、頑張ろうにゃー!」
と、引き連れてきていた戦闘型ゼロ・クールと共に寄生型ゼロ・クールへと対峙。
どちらも意思を露わにする事は無いものの……相手を倒そうという意思は明らか。
ただ寄生されたゼロ・クールの方が戦力は上であり、戦闘型ゼロ・クール達は少しばかり苦戦している様に見える。
……そんなゼロ・クール達に向けて、カイトは。
「厳しいが……? いや、頑張れ! 俺達がついているから、絶対に勝てる筈だ!!」
と鼓舞するような言葉を掛けつつ、その頭上をバサッ、と翼をはためかせて移動。
ゼロ・クールの傍らに蔓延る終焉獣との間に立ち塞がると共に。
「とりさんのバフは強いぜ? なんたって鳥の力だからな!」
と自信満々な態度で立ち塞がる。
『グガルゥウ!! ガウウウ!!』
まるで『邪魔するな』と言わんばかりの終焉獣達の咆哮。
その内数匹が、地面を強く蹴って、その頭上を抜けようと試みる。
だが。
「ふぅん……それで飛び越えたつもりなのかな?」
不敵な笑みを浮かべながら、アイリスは咎人を喰らう、狙い済ました一閃を鋭く穿ち、撃ち落とす。
地上に落下し、蹲る終焉獣……それにほんの僅かではあるが、怯むような仕草を見せる終焉獣。
「悪いが、少しの間俺に付き合って貰うぜ?」
そこに、挑発の咆哮を上げて自分にターゲットを引き付けながら、終焉獣とゼロ・クールを互いに別の位置へと誘導する。
無論、そんなイレギュラーズ達の動きをカムイは察知しており。
『ふん……小癪な』
その一言と共に、滅びの気配を強く巻き起こさせると共に、血に濡れた両手剣をスラリと抜く。
「ヤル気になったみたいだね? こっちも手加減なんてしないから!」
『……殺れるものなら、殺ってみろ……』
ソアの言葉に冷静な一言を零し、ソアに剣を構える。
カムイの動きは無駄なく、更にはドッシリと構えての戦法。
一方ソアは、と言うと。
「……さぁ、行くよっ!」
己の闘気を極限まで高めると共に、仲間、そして他敵の頭上を飛行で飛び越えて、カムイの真っ正面へ対峙、そして。
「この呪いで、どこまで行けるかな!」
と、マルベートの呪いを容赦無く叩きつける。
カムイはそれを避ける事なく、敢えて受ける……だが、そのまま流れる様に、巨大剣の一閃を叩きつける。
巨大な剣の重さに加え、ソアの血を吸う魔剣の威力は一撃であろうと、かなり痛い。
……でも、そのダメージに膝を突く事無く、ソアは更に素早い幻想の竜撃を流れる様に叩き込んで行く。
自分の喰らったダメージを、倍返しするかノ如く強烈な一撃を叩き込んで、吸収された体力を上回らんとの一閃。
……そして、そんなソアに向けて錬が。
「バックアップは任せてくれ……!」
終焉獣とカムイどちらにも届く場所に位置取り、仲間達に号令を発し体力を回復。
「ありがとう! 絶対に負けないから!!」
とソアは元気良く錬に告げながらも、対峙を継続。
勿論敵はカムイだけではない。
大量の寄生型ゼロ・クールは数の暴力で戦線を引き揚げようと進軍し、一方の終焉獣は熊の爪と狼の爪で、的確に体力を削り取ろうとしてくる。
そんな両者の行動を塞がなければ、一気に瓦解が始まりかねない……故にどちらも負ける訳には行かない。
「取りあえずこっちの熊たちは任せとけ!」
とカイトが翼バサバサはためかせ、緋色の羽根を巻き散らしながら敵に対抗する一方で、夢心地も。
「うむ。こちらは勝つか負けるかという話をしておるのでは無い。こんなところで足止めさせられるという事実がただただ許せぬ……そこを退けい。麿が通る!」
いつもと違う真剣な口調で狼共をピシャリと断じ、狂イ梅の一閃で薙ぎ払っていく。
……更にアイリスとみーお、そしてカインも。
「それじゃあ、こっちも……取りあえず数をドンドンとへらしていかないと、だね?」
「そうですにゃ! みーおもプーレルジールを守る為に戦うのですにゃ……撃ちますにゃー!」
「了解。あの血濡れの剣が、寄生型終焉獣に当たると不味い事になりそうだ。ならば、出来る限り早急に数を減らすしか無いね……」
カムイからすれば、寄生型ゼロ・クールも、終焉獣も、チャージ出来る捨て駒でしかない、と言える。
チャージする為に生かして置くならば……こちらの手で止めを刺す事で、その杞憂を少しでも減らしておくべき。
そして、そんなイレギュラーズ達の動きを、戦いながらも朧気に察知していたのだろうか、カムイは。
『……っ』
一端ソアとの距離を取り、終焉獣の方へと移動。
当然ながらソアも追いかける。
だが、ソアよりも先に動いたカムイは、その攻撃を穿ち、減った体力を充填。
「ちっ……邪魔すんじゃねえ! こいつらは俺の獲物だ!!」
とカイトが声を荒げるが、カムイは無視。
「仕方ないな……ソア、こっちも加勢させて貰う」
とアルヴァはソアに一言告げると共に、カムイに向けて。
「離れろっ……回復をそれ以上出来ると思うなよ!」
強い大喝を放ち、相手を終焉獣から吹き飛ばして引き離す。
そして引き離したところにアルヴァが立ち塞がる事で、カムイを近づかせないように立ち塞がる。
更にカイトに向けてアイリスが。
「カイト君。こっちは宜しく頼むね」
その肩をポン、と叩き、終焉獣を託す。
そしてアルヴァとソアは、怒濤の勢いでカムイへ攻撃、両敵から距離を引き離すように動き、その間に他の仲間達で、寄生ゼロ・クールと終焉獣を倒すべく全力を挙げる。
当然、それらを倒す時間が掛かれば掛かるほどに、カムイを妨害するソアとアルヴァにかなりの負担が掛かる。
更に一人でも倒れてしまえば、一気に其処から瓦解が始まる可能性すらある。
故にソアとアルヴァは互いにターゲットを交代して引き付け合いながらも、己が体力の回復に努める様持久戦の作戦を執り、更に少し離れた位置から錬からの補助を受けて、戦線を維持。
……そのお陰もあり、どうにかカムイを抑え続けながら、寄生ゼロ・クールと終焉獣に全て、止めを刺す事を果たす。
「ふぅ……どうにか終わったか。そっちはどうだ?」
「大丈夫ですにゃ! さぁ、後はカムイさんを倒すだけなのにゃ!!」
「了解!」
カイトとみーおの会話に皆も頷き、そしてイレギュラーズ達は総員、カムイの元へと集結。
「さぁさぁ。そろそろ年貢の納め時じゃな? カムイよ」
夢心地の言葉に、ギロリと睨み付けるカムイ……だが夢心地は変わらずに。
「いいか? ここで見せる奇跡には意味がある。そう、この世界に集った者たちへの合図であり、反撃の狼煙。誰かを守ろうとする者、何かを撃ち破ろうと命を賭ける者、己の信念に従い駆け抜ける者……その者たちへ届けんとする、希望の光条じゃ……!」
『……煩い……』
苛つくように大剣一閃。
しかしそれを躱すと共に、星の輝きを……己が剣に付与。
「滅びの力を掻き消し、世界を照らそう……!」
強い力を付与した、強烈な一閃を紛う事無く叩きつける夢心地。
己が疲弊も激しいものの……それに負ける事は無い。
更にソアが。
「ボク達にも守りたいものがある。それを蹂躙するようなキミ達は、絶対に許せない……だから、倒す!!」
強く強く叫びながら、飛びかかり、ズタズタに……文字通り、裂く。
その攻撃を喰らいしカムイ……握りし剣がぽろりと手から零れ落ちると共に、漆黒の闇の中に消え失せて行くのであった。
●道を拓く
……そして。
「ふぅ……どうやら終わった様ですにゃね? ゼロ・クールさん達は大丈夫ですかにゃ?」
と、息を吐きながらみーおは、共に戦ったゼロ・クールの仲間達の状況を確認。
戦いの結果破壊されてしまった者達はいるが、あの戦力差からすれば上々の戦果と言えるだろう。
そうみーおの労いの言葉を掛ける一方でアイリスは、というと……。
「しかし……役目を終えて眠るボクの同胞に近しい者を起こすとか……ボクの逆鱗をベタベタと触りまくってくれる獣共が多くて困るよね、此処は」
不敵な笑みを浮かべるアイリスに、カイトは。
「全くだぜ。まぁ色々と奴等にも企みはあるんだろうけど……でも、そんなのに俺達は負けるかってね。『サハイェル城』にどんな奴等が潜んでいるかも分からんがな。でも闘いはまだ終わらないのだから!」
気合いを入れるカインに、ソアとカイトも。
「うん! 境界の人達を苦しめる『魔王イルドゼギア』達は絶対に許さないんだから! その為にも、ここはしっかりと対処していかないとね!」
「ああ! 良しみんな。ちょっと休んだら、先に進もう! 『魔王』を倒すためにな!」
と気合い十分張り巡らせると共に、イレギュラーズ達は先へと進んでいくのであった。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
ご参加頂きまして、ありがとうございました。
カムイという強敵ではありましたが、皆様の素晴らしい団結で勝利を収められました。
とは言え今後も厳しい戦いが続く事でしょう……気を抜かずに進んで行きましょう。
GMコメント
皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)と申します。
『境界』世界も、いよいよ大詰めとなりました。
とは言えこの前哨戦……失敗すれば、決戦に影響を与えますので、それを理解した上で参加を御願いします。
●成功条件
魔王の拠点である『サハイェル城』に向かう道程に立ちはだかる敵を討伐し、敵戦力を削る事です。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●周りの状況
『漆黒の城』が靄の中に見え隠れしている、薄暗い道程です。
周りには多くの敵が居り、その咆哮、叫び声が常に響きわたっています。
敵の陣容も多数で、敵陣も総力戦の様相を呈しています。
薄暗くはありますが、皆様が光を持ち込めば戦闘する位の灯りは確保出来ます。
とは言えど光を持つという事は、敵からターゲットされやすい(光を壊す事によって、敵陣は戦況を有利に進めることが出来るだろうと考えて居ます)ので、ご注意下さい。
尚、敵陣の中には『寄生されたゼロ・クール』が多数いますが、この終極の闘いに向けて、ギャルリ・ド・プリエの魔法使い達が戦闘型ゼロ・クールを戦力として動員しています。
勿論彼らで全てが対応出来る……という訳ではありませんが、戦況を優位に進める為の救いにはなるでしょう。
●サハイェル城攻略度
フィールドが『サハイェル城』のシナリオにおいては城内の攻略度が全体成功度に寄与します。
シナリオが『成功』時にこの攻略度が上昇し、全体勝利となり、プーレルジールにおける『滅びのアーク』が減少します。
●討伐目標
・魔王達の配下『『双璧』のカムイ』
重戦士型の『人型戦士』です。
言葉を喋る事は出来ますが、イレギュラーズの皆様を『敵対相手』と認識為ているので、交渉しても無駄でしょう。
一人のみですが、『滅び』の気配を漂わせており、防御力がとても高い相手です。
戦闘においては、配下とする『終焉獣』を活用し、嗾けることで体力を削りつつ、止めを装備する『血濡れの両手剣』で一刀両断します。
この血濡れの両手剣は相手の体力を吸収する効果を持ち……敵味方関係なく発動為ます。
つまり自分の体力が危なくなれば、敢えて終焉獣を殺して自分の体力を回復するなんて事を行うかもしれません。
・狂気に陥りし『終焉獣』
狼状のと、熊状の獣の2種類がいます。
狼形態のは素早さを活かして爪でのヒットアンドアウェイの攻撃手法、熊形態のは前線を引き上げて、爪で切り裂き高い攻撃力で圧倒しようとしてきます。
またどちらの攻撃も、毒効果が付与されており、攻撃を喰らえばその効果が発動しますので、注意が必要です。
・『寄生されたゼロ・クール』
何処かで廃棄されたゼロ・クール達で、寄生終焉獣が取り憑いた者達です。
寄生された事により戦闘能力が向上しており、彼ら1体に対し、加勢となる戦闘型ゼロ・クール2、3体が必要です。
戦力的には寄生ゼロ・クールと皆様の仲間となる戦闘型ゼロ・クールはほぼ同数の為、普通に彼らに任せることになると段々と押しきられてしまう事態になるでしょう。
それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。
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