PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<THEO>736102347312

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●空腹を訴えるモノ
 その日も、町の酒場は冒険者で溢れかえっていた。
 昼間から顔を赤くする男もいれば、若者がが自分の冒険談を脚色つけて披露し騒ぐ。ウェイトレスの女性たちはそんな彼らの間を縫うように進んで食事や酒を運んでいた。
 しかし、一瞬の静寂が訪れる。そして、さざめくような疑問の声。
 あれはなんだ、と。
 酒場の人間の注目を一斉に浴びたのは、真白なフードを被った男だった。どこか人間でないような雰囲気を持つ男の顔はフードに隠れてよく見えない。一般人ではない。けれど、冒険者といった雰囲気でもない。
「おなかがすいた」
 男がそう呟いた。その言葉に何人かの冒険者がただの客かと肩の力を抜く。少しずつ活気を取り戻し始めた酒場の中、その男は比較的近くにいたウェイトレスへ歩を進めた。
 その姿を見ていたある若者は小さく首を傾げる。
 男の跡に黒いものが見えたのだ。泥水だろうか。外はいい天気で雨も降っていなかったのに。いや、あれは影だろうか。室内で影はあんなに伸びるだろうか。
「酔ってんのかなぁ」
 酒を飲んでいた若者は再度首を傾げる。
 一方、近付かれたウェイトレスはその姿に気づいて視線を真白な男へ向けた。そう、とても近かった。あまりにも近いものだから、深くかぶられたフードの中もよく見えて──。
「ひっ」
 小さな悲鳴は、酒場に戻りつつあった喧騒にかき消される。
 男の手がウェイトレスの肩にかかった。振りほどけない。逃げられない。視線を下げれば、足元を黒い何かが這いずっている。
 フードの中の、臼歯の並んだ大きな口ががぱりと開いた。

 つんざく悲鳴。床に散る鮮血。倒れる首なしの体。

 真白の男が倒れたウェイトレスの体にのしかかり、その背後から新たに同じような男達が酒場へ入り込む。
 そのイレギュラーな事態に人々は様々な動きを取った。
 腰を抜かす者。逃げようとして黒い液体にすっ転んだ者。黒い液体を振り切って酒場の裏口から逃げた者。剣を抜いて真白な男達──否、化け物達に立ち向かっていく者。
 しかし斬りかかられた化け物は俊敏にその軌道をかいくぐり、背後を取るとうなじに噛みついた。
 その動きにフードが外れ、芋虫の頭部が露わになる。
 肉が裂ける音、骨が砕ける音。それらを最後に斬りかかった男は絶命し、もげた頭が床を転がった。
「おいしい」
「もっと、もっと」
「おなかすいた」

 1つだけの眼をキロリ、と動かして。化け物は次の標的を視界に収めた。

GMコメント

●成功条件
 レギオニーターの駆除

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

●ロケーション
 規模としては小さめの町。すでに住人は逃げたか食べられました。
 生きている肉がなくなり、建物も町全体のうち3分の1ほど食べられています。
 血痕は残っているかもしれませんが、人間の肉片はないでしょう。跡形もなく食べられてしまいましたから。

●エネミー
・レギオニーター(3体)
 頭部は芋虫、人間の体を持った生物です。
 非常に食欲旺盛。何でも食べますが、特に生きている肉を好みます。
 物理攻撃力・反応・回避に優れます。
 ターン経過で《飢餓感》を覚え、それが一定値に達すると凶暴化します。凶暴化すると攻撃性が上昇します。さらに追加行動として《捕食》を行うようになります。
 凶暴化は《捕食》を何度か行うことで解除されます。

《捕食》
 周辺の木々や石、肉、その他口に入れば何でも食べようとします。
 この行動によってHPが回復します。

《粘液》
 レギオニーターから出ている黒い粘液です。よく見ると自分で動いています。触れると這いずっている感触が嫌でもわかるでしょう。
 毎行動後に回避判定を行い、失敗すると不吉のBS効果を受けます。
 判定難易度はターン経過で上昇します。
 判定の際、浮遊しているとプラス補正、レギオニーターの至近距離にいるとマイナス補正がつきます。

●ご挨拶
 愁と申します。
 野放しにできない大変危険な生物が現れました。完全駆除を求められています。
 ご縁がございましたら、よろしくお願い致します。

  • <THEO>736102347312完了
  • GM名
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年10月31日 22時10分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

クロバ・フユツキ(p3p000145)
背負う者
メートヒェン・メヒャーニク(p3p000917)
メイドロボ騎士
ミア・レイフィールド(p3p001321)
しまっちゃう猫ちゃん
メルナ(p3p002292)
太陽は墜ちた
ルーキス・グリムゲルデ(p3p002535)
月夜の蒼
ルーミニス・アルトリウス(p3p002760)
烈破の紫閃
エイヴ・ベル・エレミア(p3p003451)
ShadowRecon
アーデルトラウト・ローゼンクランツ(p3p004331)
シティー・メイド

リプレイ

●町であったもの
 入口から、奥の建物が見えるところまで。ただひたすらに更地が続いていた。
 『兄の影を纏う者』メルナ(p3p002292)は目の前の光景に声を震わせる。
「3匹だけで町をこんな状態に……?」
「ごめんなさい……ごめんなさい……なの」
 『しまっちゃう猫ちゃん』ミア・レイフィールド(p3p001321)はしゃがみこみ、傍の乾いてしまった血痕にそっと触れた。
「この惨劇は……ミアのせい……にゃ……」
 ローレットで聞いた情報から察するに、今回のモンスターと──正確には進化する前のモンスターと、ミアは1度交戦している。
 あの時倒しきれなかった、止められなかった相手だ。
「ふむ、以前に出現した怪物と似たような特性を持った生き物か……」
 ミアの話を聞いて『メイドロボ騎士』メートヒェン・メヒャーニク(p3p000917)が頤に手を当てる。
(最近増えている、妙な動物達とはまた別物なのかな?)
 何か関係性があるのかもしれないが、今ここでわかるはずもなく。
「一先ず隠れるわよ」
「だな」
 『不屈の紫銀』ルーミニス・アルトリウス(p3p002760)の言葉に『影刃赫灼』クロバ=ザ=ホロウメア(p3p000145)が頷き、町の中──建物の損傷が少ない場所へその姿を潜ませた。
 ルーミニスが白銀の群れを呼び出し、そのうちの1匹を送り出す。『蒼ノ翼』ルーキス・グリムゲルデ(p3p002535)もまた、腕から鴉を飛び立たせた。
「……事実は小説より奇なり、とはまさにこのことか」
 人間の体。芋虫の頭部。口に入る物なら何でも食べ、好物は生きた肉。
 小説より奇になってほしくなかった類のものだが、と呟く『ShadowRecon』エイヴ・ベル・エレミア(p3p003451)。その存在は世界からの贈り物によって、他者のそれより薄く感じる。
 不意に、ルーミニスがびくりと肩を震わせた。クロバの怪訝そうな視線が向けられる。
「ルーミニス?」
「……やられた。けど、見つけたわよ」
 レギオニーター同士はさほど遠くない場所で食事を行っていた。犬は3体を見つけたらこちらへ誘導するように命令されており、それを遂行すべく建物の影から姿を見せたわけだが──すぐさま飛びかかってきた奴らによって消失したのである。
 2匹目を送り出すルーミニス。2匹目もほどなくして3体を見つける。
 あとはこちらまで誘き寄せられるか、その前に3匹とも食われるかのどちらかだ。


●73610234732
 おなかがすいた。
 たりない。たりない。
 これはおいしくないけど、たべられる。すぐにおなかがすく。
 うごくもの。いきもの。たべようとしたけど、きえてしまった。
 くうふく。くうふく。……ああ、またいきもの。たべる。きえる。
 どうして? たべたい、たべたい。
 またうごいた。たべる、たべたい、たべさせろ。
 そのにくを。おいしそうな、いきたにくを。
 たべさせろたべさせろたべさせろたべさせろたべさせろたべさせろたべさせろたべさせろたべさせろたべさせろたべさせろたべさせろたべさせろたべさせろたべさせろ──。


●レギオニーター
「──残念、アタシの仲間(ギフト)は食べ物じゃないのよね!」
 声と共に、一条の雷撃がレギオニーターの1体へ突き刺さる。他のイレギュラーズもそれに続こうとしたが、その前に隻眼がキロリと向けられる。
「にく」
「いきたにく」
「おいしそう」
 ゆっくりと動き出すレギオニーター達。最初の攻撃こそ受けたものの、彼らに動揺や焦りといった感情は見受けられない。
 『シティー・メイド』アーデルトラウト・ローゼンクランツ(p3p004331)とメートヒェンが早々に動いて1体ずつを押し留めるが、残った1体は偶々視線のかちあったクロバへと突進していく。
 標的となったことを察したクロバは咄嗟にディザイア・フリューゲルで低空飛行へ──しかし。
「ぐ……っ」
 敵は悠長に待ってくれない。体勢を整えようとするクロバの腕へとレギオニーターが噛みつく。
 メルナが咄嗟に剣を抜き、レギオニーターへ肉薄した。
(……気持ち悪いし、怖い。けど……こんなのを野放しになんて……、……だから、止めないと。お兄ちゃんみたいに、戦わないと……っ)
 兄のように。太陽のような、あの存在に。
 メルナの鋭い突きによって、クロバに噛みついていたレギオニーターが離れる。
「大丈夫?」
「ああ」
 助かった、と告げながら低空飛行をやめるクロバ。粘液を気にして戦闘ができないなら本末転倒だ。
 地面へ着けた足へねっとりと粘液が張ってくる。ああ、なんて気持ち悪い蠢きだろう。
 不快感に思考が呑まれないよう頭の隅へ押しやって、クロバはレギオニーターへシニカルな笑みを浮かべた。
「よく食べるのは良い事だと言うが、お前らのは少々悪食が過ぎたな。――んじゃ、今度は喰われる側の気分ってのを味わえ」
 ガンブレードから発せられる乾いた音。レギオニーターがのけぞる。その脇から振り上げられるはルーミニスの操る巨大剣。隻眼とルーミニスの視線がかちあう。
(不気味な奴ね……元は人だったりしたのかしら?)
 まあ、元が何であったとしても関係ない。まずは──。
「ぶっ飛ばす!!!」
 力強く振り上げられる剣。無理な体勢でありながら横っ跳びに回避したレギオニーターは、しかし脇腹に剣が掠めたことが窺えた。
「はいはい、食欲旺盛なのはいいけど節度を持とうね」
 どこからともなく雷撃が飛び、レギオニーターの腿を貫く。隻眼であちこちを見れば、建物の2階に佇むルーキスがレギオニーターを見下ろしていた。
「すぐ楽にしてやろう」
 新たな発砲音。エイヴの正確な射撃がレギオニーターの肩を打ち抜く。だらりと腕が力なく垂れるがレギオニーターは気にした風もない。
 そんな敵をミアが屋根の上から睨みつける。
「ミアも以前のままじゃない……今度は止める……の!!」
 超大型火器から発射される弾幕が頭上からレギオニーター達へ降り注ぐ。白猫ミアの殺意がこもった宅急便は止まらない。
「逃した責任……全弾もってけ……なの!」
 弾幕を受けたレギオニーターは隻眼でイレギュラーズを順繰りに見つめる。
「おなかすいた、すいたすいたすいたすいた!!」
 がぱぁ、と大きな口を開けて。レギオニーターは飢餓を訴えた。

 身を守るようにしていたアーデルトラウトは、不意にくらりと眩暈を感じた。
「アーデルトラウト殿!」
 崩れ落ちそうな彼女にメートヒェンが呼びかけ、メートヒェンもまた目の前のレギオニーターに手近なところから掴み取った石を投げる。
 大きな口でそれを受け止め、咀嚼していくレギオニーター。食べるものの硬さは関係ないと言わんばかりにゴリゴリと石をすりつぶして喰らっていく。しかし凶暴化は収まったようで「おなか、すいた」と小さく漏らした。
 アーデルトラウトは必死に大勢を立て直し、尚もレギオニーターの前でその身を盾とする。
 目の前に立ちはだかる『生きた肉』に、レギオニーターは大口を開けた。──しかし。
「噛み砕くなり潰すなり自由にどうぞ」
 そう告げられた漆黒の翼狼がレギオニーターに噛みつき、アーデルトラウトははっと仲間達を見る。
 駆けてくるイレギュラーズ達、その傍には倒れたレギオニーター。ルーキスの放った蒼梟の天球から零れ落ちる光が、アーデルトラウトの傷を多少なりとも癒す。
「活力ぐらいなら分けてあげるけど無茶し過ぎないことだよ」
「善処しましょう」
 後方から掛けられた声にアーデルトラウトはそう答え、相手の肉薄に合わせてカウンターを放とうとした。その足に粘液が絡みつく。
「……!」
 ぞわり、と嫌な感触。一瞬気を取られ、アーデルトラウトの肩にレギオニーターが喰らい付いた。隻眼がアーデルトラウトを見つめる。
「おいしい、にく、いきたにく」
 肩の肉を抉られたアーデルトラウト。咀嚼するレギオニーターの隻眼がアーデルトラウトを見つめる。
 唐突にレギオニーターの体へ穴が開いた。エイヴの放った一撃は重く、その傷は簡単に癒えないだろうことが見て察せられる。
「たべる、たべたい、たべたい」
「食べたいなら……これをあげる……の!!」
 ミアが魔法のバッグから、あらかじめ拾っていた木の枝を取り出して思いきり投げつける。綺麗な孤を描いて飛んでいった枝をレギオニーターは反射的に口へ収めた。
 食べれば空腹はいくらかおさまる。けれど、エイヴの与えた致命傷は癒える様子を見せない。
 血意変換によって黒い粘膜をも一時吹き飛ばしたメルナは刺突攻撃を繰り出し、畳みかけるようにルーキスの書物から発動される攻撃がレギオニーターへ襲い掛かる。
「ごめん、撃ち止めだ。ちょっと待っててね」
「わかったわ!」
「威力は劣るが、援護しよう」
 ルーミニスの繰り出す蹴り技を避けたレギオニーター。その避けた先へエイヴの銃弾が放たれた。さらにアーデルトラウトも拳銃を構え、銃弾をレギオニーターへ浴びせる。
「いきたにく、たくさん、たべる」
 レギオニーターは再び空腹を訴え始め、その隻眼をメルナへ向けた。
「え……っ」
 周囲に建物──レギオニーターにとって食事となるものが多くある状況。その中で自分が標的とされたことに、動きが一瞬遅れる。さらに再び足元へ忍び寄った粘液がまとわりついて──。
「メルナ!」
 顔を咄嗟に両腕で庇い、メルナの表情が苦悶に歪む。クロバの叫びと共にミアのガトリングギフトがレギオニーターへ浴びせられた。
「っ……まだ、大丈夫!」
 毅然と武器を持つメルナ。睨みつける先には目に見えて体を傷だらけにしたレギオニーターの姿がある。
 再び喰らおうと開いた口の中へ、メルナは剣を突き立てる。ぎょろりとした隻眼がガンブレードの銃弾を受け、真っ赤に染まった。
「お前らには情けも後悔させる為の時間すら与えない──」
 クロバに纏わりつくは粘液、ではなく闇の黒。一瞬、その姿はかき消えて。
「──ただ葬り去られろ、悪食者!!」
 弓手が翻り、芋虫の頭部が地面へと落ちた。

 残り1体。クロバがメートヒェンとレギオニーターの間に入り込んで銃弾を放つ。
「アーデルトラウト殿、交代してもらっていいかな」
 血まみれになったメートヒェン。アーデルトラウトが再び盾となり、ルーキスがメートヒェンへ回復をかけた。その間にルーミニスが巨大剣で攻撃を仕掛ける。
「全弾……くれてやる……の!」
 ミアの銃弾が降り注いでも、レギオニーターは空腹を訴え続けた。
「たべたい、たべる、たべる。おいしい、おにく」
 アーデルトラウトへ大口を開けるレギオニーター。その攻撃を回避し、アーデルトラウトは防御障壁によるカウンターを放つ。続いて回復を受けたメートヒェンもカウンター攻撃を放てば、レギオニーターの動きがどこか鈍くなったように見えた。
 エイヴが致命傷を与えるような一撃を放ち、ミアが近くのいらないものを投げつける。しかし、それを食べたレギオニーターは少しずつ傷を癒しているようだ。
 けれど、イレギュラーズ達は『致命攻撃が確実でない』と理解している。だからこそ、それを見てもすぐに慌てることはない。
 力強く踏み込んだメルナが魔剣をレギオニーターへ向かって振り下ろす。袈裟懸けに傷を受けたレギオニーターがよろめいた。そこへさらに翼狼が襲い掛かる。
「見た目と悪食の酷さを無視すれば有能なんだけどな」
 呟くルーキス。しかしその手を緩める選択肢はない。ローレットに依頼として放られ、それを受けた以上は依頼を遂行せねばならないのだ。
 再びエイヴの銃弾が放たれ、ミアが近くのゴミを投げつける。怪我は──癒えない。
 レギオニーターがゴミを食らうその隙に、肉薄していく2つの影があった。
「行くぞ、勿論やる事はわかってんだろうな、ルーミニス!!」
「食い殺す、クロバこそ遅れるんじゃないわよ!」
 クロバとルーミニスの視線が交錯し、レギオニーターへ向けられる。
 クロバの居合斬りを躱すレギオニーター。けれど、クロバの表情に焦りはなく──それどころか、笑みまで滲ませて。
「これで終わりよ!!」
 後ろへ回り込んだルーミニスが、レギオニーターを文字通り咬み殺した。


●それは亡骸となりて
 動かなくなったレギオニーターを見下ろし、ルーミニスが「ぺっ」と口の中に溜まった唾液を吐き出した。
「仕留めたはいいけど腹壊しそうね……」
 まだ口の中にレギオニーターの味が残っているような──いや、考えるまい。さっさと水ですすげば問題ないだろう。
 レギオニーターの傍でしゃがんだルーキスは、煙管の火皿部分で軽く突く。完全に生命活動を停止させたらしい。
(生態系とか色々気になる所でもあるけど……)
 死んでいるとは言っても何が起こるかわからない。
 立ち上がるルーキスを見て、簡易的に止血を施したメートヒェンはが声をかけた。
「ルーキス殿、持ち帰らなくていいのかい?」
「念のため、今は触らない方がいいかと思ったんだ」
 成る程、と頷くメートヒェン。けれども死体はともかく、粘液は乾いて採取できなくなってしまうかもしれない。
 粘液は手を使わず採取し、死体は後ほど回収することにしよう。

 イレギュラーズ達の顔には少なからず疲れの色が滲み出ている。だが、完全駆除の依頼はしかと達成されたのだった。

成否

成功

MVP

エイヴ・ベル・エレミア(p3p003451)
ShadowRecon

状態異常

メートヒェン・メヒャーニク(p3p000917)[重傷]
メイドロボ騎士
アーデルトラウト・ローゼンクランツ(p3p004331)[重傷]
シティー・メイド

あとがき

 お疲れさまでした。無事討伐です。
 捕食による回復を封じられ、当初の想定よりは戦闘が長引かなかったように思います。

 今回のMVPは作戦の要となり、致命を与えた貴方へ。貴方でなければ被害はもっと大きくなっていたでしょう。

 またご縁がございましたら、どうぞよろしくお願い致します。

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