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シナリオ詳細

<神の門>天なる審判を超えよ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●審判の門
 四騎士が守る神の国の入り口。すなわち審判の門とレテの回廊。
 『原罪の呼び声』の気配はあまりないが、『異言』に満ち溢れているため、やや意思の疎通が難解な人々が存在している場所だ。
 その審判の門の前に、1人の遂行者が立っている。すなわち『聖拳』エクス・ヴァイン(p3n000338)である。
 リンバスシティより神の国へ到ろうとするイレギュラーズ。
 それを通すまいと、エクスはこの場に居た。同じように、四騎士もまたこの場に居る。
 エクスの近くにも白い馬に乗った騎士と青い馬に乗った騎士がいた。
 すなわち白騎士と青騎士。ルスト・シファーの権能によって生み出されて居る『預言の騎士』たちであった。
 そのうち青騎士は、ただ無言。だが……白騎士が霞むほどの力を放っているのは確かであり、青騎士が四騎士の中で最も強大な存在であることもまた事実であった。
「……さて。此処を通すわけにはいかないが。遂行者エクス。自信のほどは如何かな?」
「俺の自信など微塵も関係ない。やるべきことをやるだけだ」
「そうだな。それでいい。そうだからこそ君には揺らぎがない。是非そのままでいてくれたまえ」
 白騎士は偉そうな態度だが、事実四騎士とは「神から分け与えられた存在」であり、無碍には扱ってはならない存在である。
 さておき、万全の体制の神の門。それでもエクスはいつ何が来ても対応できるように一瞬も気を緩めることはない。

●審判の門へ
「審判の門を突破し、その先に進むです」
 【旅するグルメ辞典】チーサ・ナコック (p3n000201)は集まった面々にそう切り出した。
 『冠位魔種』ルスト・シファーを表舞台に引き摺り出すための今回の作戦。
 その最初の関門である「審判の門」は四騎士や遂行者といった面々が守りについている。
 そこを突破し、レテの回廊へ到り。さらにその先へと進撃しなければならない。
 だが、まずは審判の門だ。此処を抜けることが出来なければ全ては皮算用。
 だからこそ、まずは此処に一発強力な戦力をブチ当てる必要がある。何故ならば、そこには。
「エクスの野郎か。まあ、当然出てくるだろうな」
「動きを探ってはいたけど……このタイミングだなんてね」
 『Star[K]night』ファニー(p3p010255)と『聖女頌歌』とスティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)はそう頷きあう。
 遂行者エクス。真っすぐな性格をしているが、それゆえに平行線。そんな印象の相手であった。
「まさかこんなに早く再戦の機会が訪れるとは……!」
「そうか。そこにいるんですね」
 『宇宙の保安官』ムサシ・セルブライト(p3p010126)と『星を掴むもの』シュテルン(p3p006791)も、互いに思うところがあるようだ。
「勿論、いるのはエクスだけではないです。強大な四騎士の姿もあるです……決して楽な戦いではないと思うですが」
 それでも、やってくれるはずだとチーサは言う。
 それを、此処で信じて待っていると。

GMコメント

審判の門を突破し、後続のために道を開きましょう!
ガチンコバトルなので、心情や台詞などもガツンガツン入れていきましょう。
さあ、派手に一発やらかしましょうぜ! 皆さんが戦いの合図告げる号砲だ!

●敵一覧
・白騎士×1
 白い馬に乗った白い全身鎧の剣騎士。バッファータイプ。戦に勝利を呼び込むために仲間を強化します。
 攻撃力を上げる「応報の剣」、防御力を上げる「聖なるかな」を使用するようです。
 攻撃技としては白いオーラによる薙ぎ払い攻撃の「白剣」を使用します。

・青騎士×1
 青い馬に乗った青い全身鎧の槍騎士。四騎士の中では最も強大な存在です。アタッカータイプ。
 刻印のない存在を機械的に殺害します。
 槍で相手を一突きにするランスアタック、魔力を纏わせた槍で前方範囲に神秘的な槍の乱撃を行うランスブラスト、槍を頭上で回転させ青い稲妻を周囲にまき散らすランススパークを使用します。

・『聖拳』エクス
『遂行者』を名乗る人物の一人。非常に真面目で正義感が強い。
ただし、それが一般的大多数の正義と合致するかはまた別の話であるのですが。
オーラを纏った拳による格闘攻撃と、輝くほどのオーラを纏った、超破壊力の拳『聖拳撃』を組み合わせて使用します。また、オーラを輝く衝撃波に変えて放つ『聖拳波動撃』も今回使用してきます。
滅茶苦茶強いので、今回倒すのは無理です。超無理です。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • <神の門>天なる審判を超えよ完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年10月25日 21時30分
  • 参加人数8/8人
  • 相談6日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)
天義の聖女
アルテミア・フィルティス(p3p001981)
銀青の戦乙女
シュテルン(p3p006791)
ブルースターは枯れ果てて
胡桃・ツァンフオ(p3p008299)
ファイアフォックス
ムサシ・セルブライト(p3p010126)
宇宙の保安官
ファニー(p3p010255)
ビスコッティ=CON=MOS(p3p010556)
メカモスカ
レイン・レイン(p3p010586)
玉響

リプレイ

●審判の門へ
「遂行者……天義はここまで来てしまってる……」
(強欲だとか傲慢だとか人は何故求め過ぎてしまうのかな)
 神の国の入り口、審判の門。『星を掴むもの』シュテルン(p3p006791)が見上げる豪奢なその入り口ではすでに幾つかの戦いが始まっていた。
 この戦いが、レテの回廊へ進み、更にその奥へ突入する者たちの道を切り開く。
 『聖女頌歌』スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)はそれが分かっているからこそ、気合がしっかりと入っている。
「私達の手に天義に住まう人達の命運がかかっている。だというのに前哨戦で負けていたら話にならないよね。全力で道を切り開くよ!」
「ええ。ここで負けるなんてあり得ないわ。まずは押し通るわよ!」
 『銀青の戦乙女』アルテミア・フィルティス(p3p001981)もスティアにそう頷く。
「色んな人が神の国に置き去りのままなのも大変だしこのままあやつらの好き勝手にさせるわけにもいかぬしで、攻め込むしかないという感じなのね。こちらの相手は遂行者エクスに白騎士青騎士……やっぱりただでは通してくれなさそうねぇ……最近(本人感覚)のわたしは大分いい子にしていたので忘れられがちなのだけれども。そもそも、火は災いの一つであるの」
「やはり出てきたか、遂行者エクス・ヴァイン……お前が思う『正義』を、自分の思う『正義』は否定する……どれだけ激しい戦いになるとしても。ここは、必ず突破するであります……!」
 『ファイアフォックス』胡桃・ツァンフオ(p3p008299)と『宇宙の保安官』ムサシ・セルブライト(p3p010126)がそう言い合うが、敵は3人。しかしその3人は、雑魚を数集めるよりも余程強大な3人だ。
「レテの回廊……ここを通ったら……この門を潜ったら……記憶を無くしちゃうのかな……」
 『玉響』レイン・レイン(p3p010586)もそう呟く。少なくともイレギュラーズに関しては、そんなことはない。
 しかし、遂行者たち……『聖拳』エクス・ヴァイン(p3n000338)に関してはもしかしたら、という想いもレインにはあった。
「エクスも……記憶を無くしてるのかな……それとも…元々記憶を出来る物ではなくて……人ではなくて……何かの象徴……だったりするのかな……」
 それは分からない。分からないが……エクスが敵であることだけは確かで。
「黒騎士、白騎士、赤騎士、青騎士、そろそろ腹いっぱいだな。もうここらで終わりにしようぜエクス。と言ってもおまえは折れないんだろうな。分かってるさ。おまえだって分かってるだろ。オレたちだって、ここまで来たら絶対に折れるわけにはいかないんだ」
「ふむん、なるほど。気に入った。正義を押し通すのは我も同じよ。為すべきを成す。神の国が如何なる国であれ、忠義は我は馬鹿にせぬぞ。我も――モスカであるがゆえ!」
 『Star[K]night』ファニー(p3p010255)と『メカモスカ』ビスコッティ=CON=MOS(p3p010556)もそう声をあげる。
 そう、互いに正義をぶつけ合うのであれば、この戦いは不可避なのだから……!

●審判の門を突破せよ
「厄介な白騎士を先に仕留めるわよ。戦いにおいて支援役を先に仕留めるのが定石だし、卑怯とか言う訳ないわよね?」
 真っ先に動いたアルテミアが明鏡雪鋼とプリゼペ・エグマリヌを構え前衛として突っ込んでいく。
 放つのは神鳴神威からの瞬天三段。
(白騎士が自身にバフを施すにしろしないにしろ、その力ごと切り崩していくわ!)
 そして広域俯瞰と超視力で戦場と敵の位置を把握しようとしているファニーも、この状況では把握するまでもないが万が一ということもある。
 エクスと青騎士は他の味方に任せて、厄介なバッファーである白騎士を優先的に倒すためにアルテミアに続く。
 指先で流星の軌道を描くように。相手の死線を切り裂くように。そうして放つのは指先の一番星だ。
「強い方は、強い方に、託します……です。私は白騎士の方へ……!」
「ふ、大勢でゾロゾロと。私がそんなに御しやすく見えるかな? それとも他の2人を甘く見ているのかな?」
 そんなことはない。だからシュテルンはヒーラーとしてこの場に居るし、仲間が苦戦しているようであれば援護に急行するつもりでもある。
(迷わない……それで強いなら……信仰……そのものなのかな……)
 そう考えるレインもまた、白騎士を狙って糸切傀儡を放つ。
 白騎士、青騎士、そしてエクスは全員がバラバラに動き、中々一気に狙うということが出来ないが……それはそれで最初の優先順通りにやるだけの話だ。
(僕は……ずっと眠ってたから……殆どそういうのがない……起きてから……陸に上がってから……悲しい事もあったけど……嬉しい事もあった……悲しくても……忘れちゃダメだ……って思う事もたくさん……それを持ったまま……エクスとまた向かい合っても……ちゃんと受け止めて返せるのになりたいって……エクスと初めて会った後に思ったんだ……エクスは……あれから変わってない……変わらず強いまま……変われない……のかも知れないし……変わる必要がない……のかも知れない……彼が……物ではなくて、概念なら……それを……どう、受け止めよう……)
 それは分からない。きっとそのときが来るまでは分からないのだろう。
 だからムサシもまた、自分のやるべきことをやっていこうと決めている。
「あの青い騎士。今まで戦った騎士達と段違いの威圧感を放つ存在は危険であります…自分が抑えに行くでありますッ!」
 リリカルスターでからのビームバスターでので自分に注意を引き付けようとするムサシだが、青騎士の視線が確かに自分に向いたのを確認する。その表情には一切の感情の類は伺えず、ムサシを「刻印を持たぬもの」として認識しているのがみてとれる。
 しかし、それでもムサシは揺るがない。
「貴様の好きにはさせない……自分が相手になるでありますッ!」
 青騎士からの答えはない。ただ機械的に、ただ自動的に反応するかの如き恐ろしさ。
 放つランスアタックがムサシを貫き、それでも踏みとどまる。
「ムサシといったか、守護者たるものかくあるべし、じゃな!」
 ビスコッティもそう頷きながら白騎士へと向かっていく。
「アルテミアやファニーといったか。あやつらは直撃してナンボの者たち。そして手を止めぬことが大事。我の一撃もそのために使うって寸法よ」
 我より遥かに強い者たちじゃが、それゆえ崩されるとまずい。白騎士が誰を攻撃するかは常に注視するぞ。超越個体の目から逃れられると思うなよ、と。ビスコッティはそう気合を入れていく。
「ぬぅううん!!」
 陰陽操術『四大八方陣』μを使っての攻撃は白騎士へとしっかり命中し、そこに胡桃が遠距離からの一撃を放つ。
「最初から本気でかかるのよ」
 SSSガジェット3.0bを使いつつ、あふた〜ば〜な〜を自らに付与していた胡桃のこやんふぁいあ〜が炸裂し、近づきすぎないように距離をしっかりとはかっていく。
「そなたが彼らの言う神から遣わされた存在であろうとも、わたしの炎であれば燃やせるの」
 さて、残るエクスは誰が担当しているのか? その答えは、スティアであった。
「私の顔は見飽きたかもしれないけど、今回も付き合って貰うね?」
 スティアは天穹を使い、エクスとの戦いに仲間を巻き込まないようにしていた。
 勿論、1人でエクスを倒せるとは思ってはいない。今回のスティアの役割はエクスの抑えであり、仲間が騎士を倒すまでの間の時間稼ぎをすることだ。
(騎士達の戦いに介入されるわけにいかないし、戦闘の余波に仲間が巻き込まれないようにしないとね)
 そう考えながらも、スティアはエクスへと問いを投げかけていく。
「今更だけど貴方は何を目指して遂行者となったの? 何か信念のようなものがあるか、そうではないのか……それとも今の天義の国ではできない事を目指してるのかな?」
 答えが返ってくるという確信がスティアにあるわけではない。それでも、スティアは聞いてみたかったのだ。
「誰しも何かしらの目的があったからちょっと気になってね。私に譲れない物があるように貴方にもあるのかな? 最終的にぶつかり合うしかなかったとしても知りたいなって思ったんだ」
「真なる世界の実現。俺の目的はそれ以上でもそれ以下でもない」
 そう、結局のところエクスの目的と行動は終始一貫してそれなのだろう。
 言葉だけなら分かり合えそうで、しかし永遠に分かり合えない線上にいるのだ。
「知ったところで何が変わる。もはや選択の時も過ぎた。貴様は此処で倒れる。ただそれだけの話だ」
「くっ……!」
 エクスの放つ輝くほどのオーラを纏った、超破壊力の拳『聖拳撃』。その一撃はスティアに浅くはないダメージを与えて。それでも、このまま引き付けていく。
 戦闘は激化して、白騎士……そして青騎士が倒れていく。残ったのはエクス、ただ1人。選択と集中とはよくいったものだが、それが今回功を奏したということだろう。ならばあとはエクスと真っ向勝負をするのみ。
「貴方が己の正義を信じて私達を阻むように、私には私の信じる正義がある。だからこそ、私は私が守りたいモノの為に、真っ向から貴方と対立させてもらうわ! どれだけ傷付こうとも、この心を折る事は出来ないわよ!!」
「折れる必要などない。理想を抱いたまま救われるがいい。来たる正しき世界の貴様にそれが受け継がれぬだけの話だ」
 神鳴神威からのプロメテウスの恋焔を放つアルテミアは、エクスへとそう叫び、エクスもまたそう返す。その様子を見ながらシュテルンは、大天使の祝福をスティアへと発動させていく。
「天義の正義ってなんだろう。私には、全然分からなかったんだ」
(自分の利益の為に息子夫婦を暗殺する事? 孫娘を監禁する事? 洗脳で縛り上げる事かな? 正義の為なら何をしてもいいって…そう言う事、なの?)
「そんなに強いのに……」
(凄い力を持っているはずなのに遂行者って言うのはそんなに大事なものなのかな。正義を履き違える程に……? 信じる事が出来るものを持ってるのは羨ましくは、あるけれど……)
 その独白じみたシュテルンの言葉も、エクスには届いている。
「天義の正義など知らん」
 答えは、そんなシンプル極まりないものだ。
「迷うはその中に偽りを嗅ぎ取るからだ。俺にはそんなものは一切ない」
 そう、スティアのように譲れないものがあるからぶつかる。その程度でいい話なのかもしれない。
 正義という、うつろいやすい言葉を確固たる信念としているエクスは、それだけで異質なのだから。
 だからこそ、その隙を見て胡桃がぶれいじんぐぶらすた~を放つ。
「まぁ、わたしとしても神の国の皆様におかれましてはあんまり面白くないし放っておいても迷惑かしらという気持ちではあるのだけれども。遂行者の皆様の来歴とかが分かりだしてきた今になって思うと、そなた、何? 言った通りわたしはそれほど興味があるわけではないけれども、その強さは一体どこ由来の物なのかはちょっと気になるの。依って立つ正義の、その中身を」
「……フン」
 その胡桃の言葉に、エクス自身もどうでもよさそうに返す。
「俺が何処の何であるかなど、この世で一番どうでもいいことだ。この身は真なる正義に掲げた。ただ偽りを砕く拳であればいい」
 救われる必要すらない。そう言うのだろうか? 
「ならば我に教えてもらうぞ。お主の正義」
(棘が我の最大の武器じゃ。壊れるまで、付き合ってやる!)
 ビスコッティも突撃していくが、エクスは気にした様子もない。
「いいや、教える必要はない。ただ救われていろ。いずれ訪れる真なる世界でな」
「エクスは……エクスの元が……もし、揺らいだら……消えるの……? そんな事ない……って言うかも知れないけど……もし、それが起きた場合……エクスは……ただ消えるだけだ……って思う……?」
「そんな俺は消えればいい」
 レインの問いにエクスはあっさりとそう答える。当然のことだと言わんばかりだ。
「この身は真なる正義に捧げた。それが揺らぐというのであれば、砕くべきはこの身だ。貴様等とて、その程度の覚悟はとっくに済ませているだろう」
 ファニーも、誰もかもが……それには返せない。だからこそ、ムサシは一歩踏み込んでいく。
「ああ、その通りだ。だから、この戦いは互いの一撃で語るしかない。ここで終わらせる……! 焔閃抜刀・剛ッ!」
「フン」
 その一撃を受けて尚、エクスは健在。
「残念だが此処までだ」
「待て、エクス!」
 消えていくエクスの姿は、もう戦場にはなくて。けれど……この戦いに勝利した。
 ならば、あとは進むのみだ……!

成否

成功

MVP

スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)
天義の聖女

状態異常

なし

あとがき

ご参加ありがとうございました!

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