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シナリオ詳細

<信なる凱旋>第三の騎士が来りて絶望を汲み上げる

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●絶望の色
 旧絶望の青海域の、とある場所。
 それなりの大きさの島を含むその海域には、『絶望の青』と『廃滅病の気配』が漂っていた。
 そう、此処は帳の中。かつて消え去ったその気配が溢れるこの場所は、文字通りの絶望だろう。
 しかし、しかしだ。こんな場所で動いているものがある。
「影の艦隊(マリグナント・フリート)、全配置完了」
「視界良好、敵影無し。警戒続行します」
 そう、それは影の艦隊(マリグナント・フリート)と呼ばれるモノたちだ。
 遂行者サマエルの客人、狂気の旅人(ウォーカー)マリグナントの影響で生み出された者たちだ。
 『影で出来た人間』の姿をしているほか、全員が『戦艦の大砲や高射砲のような、近代的な装備』で武装しているというそれらは、この場所にいても然程の違和感は無いように思えるが……問題は、彼女たちがこんな場所で何をしているのかだ。
 まるでVIPでも迎えるかのようだが……事実、そうなのだろう。
 此処に来るのは、彼女たちにとってVIPに値する存在だ。
「御苦労。そのまま警戒するように。俺が、此処での役割を果たすまでな」
 それは黒い馬に乗った黒い騎士。
 すなわち……預言の騎士、第三の騎士である。

●黒騎士を倒せ
「旧絶望の青……今でいう静寂の青に降りた帳の中で、とんでもないことが行われていることが分かったです」
 【旅するグルメ辞典】チーサ・ナコック (p3n000201)は集まった面々にそう切り出した。
 白き騎士は勝利をもたらし、赤き騎士は人々を焔へと変え戦を引き起す。黒き騎士は地に芽吹いた命を神の国へ誘い、蒼き騎士は選ばれぬものを根絶やしにする。
 天義教皇シェアキムが耳にした『神託』の騎士たちが各地に現れる中、第三の騎士である黒騎士の出現が確認されたというのだ。
 そしてどうやら……黒騎士の現れた帳の中で、かの廃滅病の気配が薄れつつあるという。
 それが一体どういうことなのか?
 まさか廃滅病を消しているわけではないだろう。となるとまさか、廃滅病をその身に取り込んでいるのだろうか?
 だとすれば、取り込んだ廃滅病の行先は……?
「最悪の事態が予見されることは分かると思うです」
 消えたはずの廃滅病。
 それが黒の騎士によって「帳の外」へと持ち出されるとしたら……?
 もしそうだとすると、恐ろしいことになりかねない。
 あれだけの悲劇をもたらした廃滅病が、世界に再び蘇るかもしれないのだ。
 そんなことは、絶対に許すわけにはいかない。
「今回皆さんが行く場所は、静寂の青の海域に降りた帳の中です。中には座礁した大型船と、中規模程度の島があるです」
 大型船を含み、この海域には普通の人間は誰もいない。島にも集落らしきものはあるようだが、やはり普通の住人の姿は無いだろう。
 だが、この場所の何処かに黒騎士がいる。奴が目的を果たす前に倒さなければ、恐ろしい事態の引き金になりかねない。
 そうなる前に黒騎士を見つけ、倒すのだ……!

GMコメント

今、再び帳の中へ……。
今回はこの帳を破壊するのが目的ではありません。
黒騎士を倒し、速やかに撤退しましょう。
逆に言うと、黒騎士も目的を果たすと速やかに撤退してしまいます。逃がしてはなりません。

●今回のスポット
・海岸、座礁した大型船
・島の中央の無人集落
・島の墓場
・島の外周の森の中

●出てくる敵
・『影の艦隊(マリグナント・フリート)』重巡洋艦級×200
遂行者サマエルの客人、狂気の旅人(ウォーカー)マリグナントの影響で生み出された者たちです。
『影で出来た人間』の姿をしているほか、『戦艦の大砲や高射砲のような、近代的な装備』で武装しています。
攻撃方法は「マリグナント式対空砲」と近距離範囲攻撃の「マリグナント式防御機銃」、強力な「マリグナント式大型主砲」です。
全滅させる必要はありません。というか数が凄すぎて戦闘になると大変です。
分散して島の外周の海域を巡回していたり、島の中を巡回していたりします。

・『影の艦隊(マリグナント・フリート)』観測艦級×2
遂行者サマエルの客人、狂気の旅人(ウォーカー)マリグナントの影響で生み出された者たちです。
『影で出来た人間』の姿をしているほか、『戦艦の大砲や高射砲のような、近代的な装備』で武装しています。
攻撃方法は「マリグナント式対空砲」と近距離範囲攻撃の「マリグナント式防御機銃」です。
島の周囲の海域を他の影の艦隊と共に巡回していますが、ファミリアーのような役割を果たす小型偵察飛行機「マリグナント式観測機」を飛ばし五感を共有していることがあります。

・黒騎士ヘイガー
真っ黒な馬に乗った黒い騎士。預言の第三の騎士です。
廃滅病をその体の中に取り込んで天義にばら撒くために産み出された騎士です。
その副次効果として周辺の食物が枯れ果てます
黒いオーラを波紋のように自分の周囲に放ちダメージを与える「黒の波動」と、黒い光の剣で敵を切り裂く攻撃を使用します。
なお、この領域の「廃滅病」を全て吸収すると撤退してしまいます。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はCです。
 情報精度は低めで、不測の事態が起きる可能性があります。

  • <信なる凱旋>第三の騎士が来りて絶望を汲み上げる完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年09月07日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

十夜 縁(p3p000099)
幻蒼海龍
ベーク・シー・ドリーム(p3p000209)
防戦巧者
シルフォイデア・エリスタリス(p3p000886)
花に集う
十夜 蜻蛉(p3p002599)
暁月夜
モカ・ビアンキーニ(p3p007999)
Pantera Nera
鏡禍・A・水月(p3p008354)
鏡花の盾
イズマ・トーティス(p3p009471)
青き鋼の音色
レイン・レイン(p3p010586)
玉響

リプレイ

●神の国にて
「わざわざ海洋で病を集めて持っていこうとは、手間なことしますねぇ」
「廃滅病なんぞわざわざ欲しがるやつの気がしれねぇが……あんなロクでもねぇモンをバラ撒かれた日には、海洋(うち)の責任にされちまいそうだ……ま、いい思い出はひとつもねぇ代物だがね。それでも、廃滅病(そいつ)は海洋の歴史のひとつで、打ち砕いた絶望の証だ。好き勝手に作って気軽に持ち出されるのは、気に入らねぇのさ」
 『夜鏡』水月・鏡禍(p3p008354)に『幻蒼海龍』十夜 縁(p3p000099)がそう返す。
 廃滅病。それは消えたはずのものであり、原因であったはずのものが打ち倒された今、そんなものが蘇るということはとても許されるものではない。
「廃滅病を天義に持ち帰られたら……なんて、考えるだけでもごめんやわ」
「静寂の青は、かつて海洋王国と我々ローレットの尽力で危険を排除した海。ここを再び『絶望の青』なんかに戻させるわけにはいかない。そして、廃滅病も世界に放つわけにはいかない」
「何としてでも此処で止めないと。もう、誰にもあんな思いをさせとうないから。でも……これはあの日々を乗り越えられた自分たちだからこそ、出来るお仕事かもしれへんね」
 『暁月夜』十夜 蜻蛉(p3p002599)と『Pantera Nera』モカ・ビアンキーニ(p3p007999)もそう頷きあうが……そんなモカたちがいるこの場所は、神の国。此処に居るという黒騎士を見つけて倒すため、ちょうど2つの班に分かれて行動しているところだった。
 このA班がいるのは座礁した大型船。此処で見つからなければ、そのまま外周の森へと探索の手を広げるつもりだ。
 蜻蛉も不自然に食物が枯れ果てている場所があれば、黒騎士が居た場所として認識しておけるように注視していた。
「綺麗に咲いてたお花まで枯らしてしまうやなんて。きっと、ここにもおったのね」
 船の甲板から見える海岸の何かしらの植物も枯れ果てているが……黒騎士の姿は、そこにはない。
「枯れた跡はあるな。このまま気を付けて進もう」
 モカの言葉にA班の面々はしっかりと頷く。
「おっと」
 座礁船の外側……海を航行していく影の艦隊に見つかる前に、モカが仲間たちに合図し物陰に隠れる。
 今回の方針は「基本的に発見されない限りは、敵とは交戦しない。発見されてしまった場合は逃走か殲滅」だ。
 だからこそ、モカはローレットダンボールを持ち込んで気配遮断していた。
 それで何もかもが完璧というわけではないが、不測の事態を防げる有用なアイテムだ。
 それだけではない。座礁船への往復移動は、水中行動で海面下ある程度の深さを静かに通過し、その際にはこの海域に生息している鳥を2体ファミリアーで指定し、私たちがいる位置の上空を偵察させていた。少しでも違和感を無くそうというモカの細やかな配慮がそこにはある。
「使えるものは全部使って黒騎士を探そう……逃がすわけにはいかない」
「そうだな。黒騎士が通った形跡、現在地の手がかりになりそうな痕跡を探すぞ。特にこの後に行く森では枯れた植物を辿れば奴さんに行き着けるかもしれん」
 縁もファミリアーに先行させて、影の艦隊の巡回ルートを避けるだけでなく、直感にもある程度頼り動いていた。最後に頼るべきは直感ともいうが、それを実践している形だ。
 そのまま森に移動していくが……鏡禍もまた、イチリンソウの雫の効果と広域俯瞰を使って周囲を確認、黒騎士の姿や枯れた木々や植物がないか探していく。
「暗視も使って物陰など見落としがないように……奇襲されても嫌ですしね」
 何か発見したら周囲の仲間に知らせ、別の班が見えるようであればハイテレパスを使用して情報共有することも忘れない。
 縁も、小型偵察機が見えたら見つかる前に撃ち落とすつもりだった。勿論撃ち落とされたことに向こうも気付くだろうが、追跡されるよりはずっとマシのはずだ。

●黒騎士を撃破せよ
 誰もいない集落。そこにB班の面々はいた。此処に居たはずの住民は何処へ行ったのか?
 神の国にそういったものを求めるのはどうかとも思うが、廃滅病で全滅した……と考えるのが妥当なのだろう。
 此処はそういう場所であり、廃滅病が溢れているのだろうと、『泳げベーク君』ベーク・シー・ドリーム(p3p000209)はそう思う。
「ふぅむ……こんなものを再現するとは、なかなか……うん、気が知れませんね。全く以て遺憾ですが、『絶望の青』を走破するにあたって僕や仲間たちほど秀でている人たちもそういないでしょうからね。なんせ、経験済みですから……」
 そこでベークは、かつての海洋の事件の数々を思い出す。ベークは人一倍あの諸々に関する経験があるからこそ、思うところもあるのだろう。
「……また経験するとは思いませんでしたねぇ、この呪い」
 幸いにもこの場にある「廃滅病」はベークの身体を侵すようなことはないようだが、だからといって外に出すわけにはいかない。
「確かに効率よく滅びをもたらすのならば、廃滅病というのはそれこそ彼らにとって理想的なのかもしれませんが……止めなければ、なりませんね」
「そうですね。黒騎士……一刻も早く見つけなければ」
 『花に集う』シルフォイデア・エリスタリス(p3p000886)にベークもそう頷く。
「廃滅病を再現したうえで持ち出す、だと……? 静寂の青に暮らす者として、それだけは許せない。絶対に止めなければいけない! 帳も見逃したくはないが、黒騎士が最優先だ。急ぐぞ、必ず見つけて潰してやる」
「海で起きた事を……外には持ち出させないよ……」
 『青き鋼の音色』イズマ・トーティス(p3p009471)と『玉響』レイン・レイン(p3p010586)もそう言い合うが、そのためには黒騎士を絶対に逃がすわけにはいかない。いかないが……とんでもない数の影の艦隊がこの領域には存在している。
 明らかに黒騎士の邪魔をさせないために動いている影の艦隊を倒し切るのは現実ではない。だからこそB班もまた影の艦隊を可能な限りスルーする方向だった。
 だからこそレインも広域俯瞰で視界を広げ、ファミリアーで鳥を呼び出して更に広く視界を取っていた。
 それだけではなく暗視で夜や暗闇でも視界を確保出来るようにもしている。それはこの人の気配の消えた場所では役に立つものだ。
(特に島の中央に向かう時……移動して墓に向かう時は周りに気をつけて移動しないとね……黒い騎士は勿論だけど…他の影の敵の動きも気をつけて見る……)
 油断はできない。あちらも邪魔が入ることを前提に索敵をしているのだから、此方も可能な限り身を隠さなければならない。少なくとも……黒騎士と相対するまでは。
「この島には……「普通の住人」は居ない……って言ってたけど……廃滅病にかかって命を落とした人の死骸はある……って事なのかな……そうしたら……その死骸には……病気は残ってるの……かな……」
 分からない。倒れている死骸はあるが、そこに廃滅病が残っているかは判断する材料は……いや、存在する。
 ベークは直感でそれに気付く。そう、死骸の周辺の草花が枯れている……これは黒騎士が此処に居たという何よりの証明だろう。
「まだ近くに……? 分かりませんが、探しましょう」
「うん……墓に黒い騎士が向かう前に……倒しておきたい……もし……先に墓に黒い騎士が居ても……その場で早く倒したい……黒い騎士がどういう風に撤退するか分からないから……その為に他の敵が居るなら……邪魔しないで欲しい……」
 その邪魔しないでほしいというレインの願いは叶わないだろうとベークは思う。しかし、黒騎士が撤退する前に倒したいという気持ちは同じだ。だからこそこうして班分けしていて、ベークたちB班は「内地組」というわけだ。
 ベークも闇の帳を使って動き回っていたが、今のところ黒騎士の姿は無い。
(隠密行動とかあんまり自信があるわけではないですが、どうにかしませんとね)
 そしてシルフォイデアはファミリアーを2体用意し片方をもう一方の班、すなわちA班に同行させて連絡用とし、片方を偵察に使っていた。
 主に黒騎士の位置を探しながらではあるが、島を巡回する影の艦隊の配置を確認しつつ、見つからないように適切な移動ルートを取れるように索敵を行っていくのが基本方針だが、見つかった場合は他の艦を呼ばれないうちに速攻撃破、あるいは敵の索敵範囲外に移動するつもりだが、情報を与えたまま他に共有させるのはリスクが高いともシルフォイデアは思っていた。
(観測艦級の観測機の方がその点は厄介ですね)
 最善は見つからないことだが……イズマはそのためにも闇の帳で潜み、ローレットダンボールで味方にも気配遮断を付与することで、影の艦隊から可能な限り隠れて動けるようにしていた。
 気付かれそうな時は『リピートサウンド』で全く別の場所に音を鳴らし、敵の注意を逸らすことも考えていたが……今のところは大丈夫そうだ。
 ファミリアーと広域俯瞰、超聴力で周囲を把握することでレインたちとも協力しながら捜索範囲を広げていく。
「敵を察知して戦闘を避け、植物の様子を見て黒騎士の位置を突き止めるんだ……!」
 言いながらイズマは周囲を見る。あたりの草花は完全に枯れている。これも黒騎士の影響だろうか?
「こんなに枯らすなんて酷いな……」
 とにかく、村には居ない。そう考え墓場に移動していくと……そこには、黒い馬に乗った騎士の姿がある。墓場から黒い霧のようなものを吸い込んでいるが、あれは廃滅病……ということなのだろうか? どうであるにせよ、これ以上やらせるわけにはいかない。素早くA班へと連絡をすると、そのまま突っ込んでいく。
「お前が黒騎士だな。集めた廃滅病ごと消えてもらおうか!」
「ん? これはこれは。あと少しというところだったのだがね」
 速攻で放たれる黒騎士の黒い波動を受けながらも、この場に引く者は1人もいない。
 イズマはソリッド・シナジーによる自己強化からの『ステイシス』で足止めできるように挑んでいく。
「外には……出させない……この場で消えて……」
 そしてレインも糸切傀儡を発動させていく。この場で倒す。そんな気合がしっかりと見えている。
(海の外……にも……僕の好きになった場所がある……そこには…僕の関わった人……関わってくれた人が居る……その人達を危険にさせない……させたくない……遂行者の中にも……色んな人が居るの……知ってる……真っ直ぐ……芯だけある人……迷ったり……ゆらゆらしてる人……黒い騎士も……真っ直ぐなのかも知れないけど……何も無い……気がする……そういうのには……負けたくない……僕が思うのもなんだけど……僕も……芯のある人になりたいから……)
「だから……ここで倒す……」
「預言の騎士、例えどのような存在であろうと、例え廃滅病を持ち出す為だけに作られた命であろうと。わたしの感情は、許すことができそうにないのです」
 シルフォイデアもそう宣言し、黒星解放を発動させていく。
「そうですね。そのためにも……さて、がんばりましょう」
 G・L・Bを放つベークも耐久力を活かして突っ込んでいく。そして……ようやくA班の面々も到着し縁が青刀『ワダツミ』を引き抜き歪曲のテスタメントを発動させる。
「廃滅病のやばさは身を持ってよく知ってるんでね。お前さんを生きてこの島から出す訳にはいかねぇよ」
「やれやれ、新手か。影の艦隊どもは何をしているやら」
「逃がすわけにはいきません……!」
 鏡禍も攻撃に回るべくデア・ヒルデブラントを叩き込んでいく。
「まあ、そういうことだ。ここで倒れてもらう!」
「なんとまあ。これだけ隠れていたとは」
 モカの胡蜂乱舞脚からの残影百手。変幻自在ともいえるその攻撃を受けながらも、黒騎士は慌てた様子が微塵もない。あるいは、そんな感情を持たないのだろうか?
「黒騎士さん、ようやっとお逢いすることが出来ました。絶対此処から、逃がさへんよ」
 モカの攻撃に合わせるように散華を放つ蜻蛉からは、他の面々にも負けない気合、苛立ち……そんなものが垣間見える。
「いつもより苛立ってる自覚はあるんよ。ええ、それはもう人一倍怒っとります」
「そうか。しかしまあ、私としてはそれがどうしたというところではあるがね」
 黒騎士の態度は、あくまで余裕……しかし、確実に追い詰めていた。
「これで……終わり」
 そしてレインの一撃が黒騎士にトドメを刺すと、黒騎士はぶわっと黒い霧のような姿になって消えていく。
 それで文字通りにこの戦いは終わりで。此処に向かって殺到してくる影の艦隊から逃げるように神の国からの脱出を開始する。
「廃滅病を持ち込もうやなんて、こんな悪趣味な事を考える今度の敵さんていったい……底知れぬ闇を見たような気がします」
 そんな蜻蛉の言葉に、答えるものはなく。けれど……確かに闇の深さは、未だその底をみせることは、ないのかもしれなかった。


成否

成功

MVP

シルフォイデア・エリスタリス(p3p000886)
花に集う

状態異常

なし

あとがき

ご参加ありがとうございました!

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