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チェルシーレポート 海洋王国大号令

 みてみてっ! イレギュラーズのみんなのためにまとめてみたの。すごいでしょ!

海洋王国大号令

 国力の小さな海洋王国は、古くから外圧に曝され続けてきました。
 優れた操船技術と航海能力を誇る海洋王国は、外洋の果てに新天地ネオフロンティアを求め続けています。
 そんな海洋の大願を邪魔してきたのは『絶望の青』という、危険な海域です。

 この絶望の青に挑む国家事業『海洋王国大号令』は、海洋王国の歴史上で何度も叫ばれ、けれど一度も成功しませんでした。
 今度の大号令は 実に二十数年ぶりの事です。
 海洋王国は、これまでの挑戦とは違うという実感を得ています。
 そう思わせたのは数々の奇跡を成し遂げてきた『ローレットのイレギュラーズ』の存在です。

青海のバッカニア

 海洋王国は遙か外洋を目指すにあたり、まずは内患に向き合うことを決めました。
 イレギュラーズと共に跋扈する海賊や違法な商船を取り締まり、近海を脅かすモンスターを大々的に討伐するというものです。
 これは海での戦いに不慣れたイレギュラーズのトレーニングも兼ねていました。
 そしてイレギュラーズの活躍により、近海の安全は守られたのです。

第三次グレイス・ヌレ海戦

 いざ絶望の青へ。
 海洋王国が乗りださんとした時に、横槍をいれてきた者達が居ました。

 一つは技術力と軍事力に優れた鉄帝国です。
 厳しい北の大地は農耕に適さず、帝国は肥沃な大地を求めて外征を繰り返しています。
 皇帝ヴェルスは海洋王国大号令にも『一枚噛もう』と、大船団を率いて攻めてきました。

 もう一つは違法海賊排除運動へ抵抗する海賊達でした。
 侵略を目論む鉄帝国と、生き残りを賭けた海賊連合。
 激突するのはこれまで同じく鉄帝や天義からの侵略戦争の舞台となったグレイス・ヌレ海域。
 三つ巴の海戦が勃発したのです。

 イレギュラーズの尽力により海戦に勝利した海洋王国は、鉄帝国と講和を結ぶ事になりました。

Despair Blue

 戦後処理を終えた海洋王国は、いよいよ絶望の青へとこぎ出すことになりました。
 悪意を持つかのように船を追う竜巻、狂王種と呼ばれる凶悪な巨大モンスター。
 そして――

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用語解説

絶望の青
新天地を目指す海洋王国の夢を阻んできた、危険な海域です。
足を踏み入れればそれだけで胸がざわつき、時に体調に異変さえ感じます。

異常な天候、意思を持つかのように船に迫る竜巻、狂王種と呼ばれる凶悪な巨大モンスター。
そして――

大号令
海洋王国にとって重要な意味を持つ国家プロジェクトです。
主には『絶望の青』を乗り越え、その先にある新天地(ネオフロンティア)を開拓することを指します。
そのためには近海のモンスターや海賊などの障害排除や、絶望の青に至るまでの橋頭堡の確保が必要であり、それらを済ませてやっと絶望の青へのトライに至ることができます。
大号令は実に二十二年ぶりであり、過去一度も成功したことはありません。
狂王種(ブルータイラント)
絶望の青に生息する海洋生物や飛行生物の一部は突然変異を起こしており、これを狂王種(ブルータイラント)と呼びます。
海洋王国で見かける海魔(シーモンスター)と比べ非常に凶暴かつ強力で、恐ろしく巨大なものも多く発見されています。
廃滅の結界
冠位魔種アルバニアが『絶望の青』に用意した罠。
他者を妬み、変化を嫉み、停滞を愛し、『おまえばかり』の変化を嫌うという大魔種の精神世界を表現したかのような領域は、踏み入れる者をひそやかに蝕む、この海最大の危険です。
『絶望の青』に敗れ、海底に沈んでいった者たちは『見れなかった明日』を呪い、無念の重石とともに海面を見上げるでしょう。嫉妬の魔種は彼らのその強烈な感情を喰らい、増幅し、澱の世界に廃滅の病を生み出すのです。
廃滅病(アルバニア・シンドローム)
『廃滅の結界』内には『廃滅病』と称される疫病が蔓延していますが、これは実は病というよりは呪いです。
海洋王国では絶望の青での航海の途中に『突然、“謎の病気”に罹患して、心身を蝕まれながら数十日も苦しんで、最後には溶けて死ぬ』という謎の現象が頻発していましたがその正体と言える存在です。
罹患した者は『死兆』――避け得ぬ死の宿命を与える呪詛――にその身を蝕まれ、命の刻限を待つ事となります。
色濃い死臭に包まれたが最後、旅人であろうが純種であろうが魔種でさえも逃れる術はありません。
廃滅病はアルバニアを斃す事でその効力を失うそうですが、現在それ以外に治療法は判明していません。
モスカの加護
絶望の青に隣接する辺境伯『コン=モスカ』にて絶望の青へと旅立つものに与えられる加護。
旅の安全の祈祷を『秘術』と掛け合わせる事が、強力な『呪い』への対抗策になる事を期待されています。
祭司長クレマァダ=コン=モスカは今、聖域オパール・ネラに存在する宝珠の獲得を望んでいるのです。

登場人物

『氷海の女王』イザベラ・パニ・アイス
ネオフロンティア海洋王国の女王。
その美貌に野望を湛え、冒険心を愛する面白可笑しい女王様。気さくでありながら、その手腕は確かなもの、海種のトップとして君臨し続けている。
エリザベス・レニ・アイスとはアイス王朝の血縁である。
二十二年ぶりに『大号令』を発した。
イラストレーター:樫か
『貴族派筆頭』ソルベ・ジェラート・コンテュール
ネオフロンティア海洋王国の重鎮。飛行種系貴族階級を束ねる貴族派筆頭。
飛行種であることで海種の筆頭であるイザベラ女王と仲良くギスギスしている。
調子乗りで饒舌な面白いお兄さん。割と迂闊で隙も多いが、通商を支配するやり手でもある。
表向きには「明るく愉快」ではあるが、思慮深く若くしてコンテュール家の当主の座を譲られる器量と頭脳を持っている。
余談だが、10歳年下の妹、カヌレを大層かわいがっているそうだ。
イラストレーター:たぢまよしかづ
『青海の淑女』カヌレ・ジェラート・コンテュール
ネオフロンティア海洋王国の重鎮、コンテュール家のご令嬢。
迂闊で隙の多い兄をサポートしなくてはならないという責務に駆られている……が、案外やり手の兄をサポートする隙が無い事を悔しがってる。
10歳差の兄が大好きではあるがそれはそれで秘密なのである。
『女王』や『貴族筆頭』というやり手が多い中でも彼女自身は明るく快活な普通のご令嬢でありムードメーカーでもある。
イレギュラーズを信頼し、彼らに友情を感じているところも。
イラストレーター:たぢまよしかづ
『嘆きのセイレーン』セイラ・フレーズ・バニーユ
海洋王国貴族、バニーユ男爵家夫人にして現・当主代行。
社交界では『傍から見て』急逝した夫・バニーユ男爵に深い愛情を注いでいた事で嘆き悲しんでいる事から『嘆きのセイレーン』と称されていました。
魔種リーデル・コールと交友を持ち、彼女とイレギュラーズが接触したのちに、姿を消したようですが……。
イラストレーター:里一
『アセイテのアプサラス』トルタ・デ・アセイテ
無敵の戦列艦隊アルマデウスの女提督にして美貌の人。
イザベラ女王の信頼厚く、トルタ自身も『海賊』であった自身を引き立ててくれた女王に敬愛と絶対的な『信頼』を抱いている。
航海術に指揮能力、胆力と腕っ節に気前、どこか浮世離れした優雅さを漂わせ、絶世の美貌で独り身。財産も豊富となればファンも数多に存在するのだとか。
いくらか艶やかな噂を持ち得る海賊上がりの彼女は海洋国民にとっての典型的な夢の成功例でもあります。
イラストレーター:ひゅの
『偉大なる』ドレイク
『絶望の青』を根城とし、君臨するとされる伝説の海賊。
ドレイクの名は少なくとも数十年より前から伝わっており、過去の海洋王国大号令では外海に立ち塞がる難敵と認識されています。
女王エリザベス・レニ・アイスの治世下では海洋王国に協力する私掠船船長だったという話もあります。
海賊ドレイクの最期は不明瞭に包まれています。『絶望の青』から帰らなかったとも、帰ってきたのだとも言われています。
上記は記録に残された名前こそ同じですが年代が合わない為、眉唾の話と考える他は無いでしょう。
ハッキリしているのは現代にも『偉大なる』ドレイクが存在するという事だけです。
イラストレーター:やむむ
クレマァダ=コン=モスカ
次期モスカの当主と目されるモスカの祭司長。
モスカは絶望の青を神聖な地と捉えており、その考えに基づいた緩やかな宗教観を持っており、絶望の青に挑む冒険者や海賊に祝福を与え、また外より来たる災いを防ぐ立場にある。
いざとなれば武僧の長として、神秘の力を拳に篭めて闘う力も持つ。波を操る波濤魔術を、“敵の波長に合わせて護りを打ち破る”という一点にのみ特化した鬼才である。

彼女は、特異運命座標と姉が大嫌いと公言しており、力を持つばかりに、進んで危険に身を躍らせるイレギュラーズとせっかく自由に旅立てたのに、以前と変わらぬことをしている姉に厳しい態度をとることも。
そしてそれら凡ては、彼らを心配するが故なのである。
イラストレーター:傘魚
オクト・クラケーン
海洋の先に待つ絶望の青の先を目指し続ける『海の勇者』の1人である海賊船長であり、絶望の青に挑まんとした海洋航行中に召喚されたイレギュラーズ。
海賊団の一人であったスクイッドの呼び声で『反転』し今は魔種となる。
イレギュラーズとなった息子へと手紙を送り廃滅病に関しての情報を齎したが、彼自身も廃滅病に罹患しているようだ。
イラストレーター:いもいち
スクイッド・クラケーン
オクト・クラケーン率いる蛸髭海賊団の一員。望の青に挑んでいた海洋船行中に正体不明の海賊船に襲われて以来、行方知らずとなっていた……が、魔種となりオクトの前に身を現した。
オクトへと『原罪の呼び声』を響かせてからというものの彼はまだ、絶望の青に存在している。
イラストレーター:鍵錠 鎖
エリザベス・レニ・アイス
海洋王国元女王。
アイス王朝に記録を残す故人。
活発で分け隔てなく人好きのする性格だったとも。
生来体が弱く、若くして病死したとの記録が残っています。享年二十一歳。
バルタザール
海洋王国近海を荒らしまわり、密かに勢力を構える『海賊連合』の盟主。
かつて海賊団『トライデント』を率いた『黄昏の』パスクワルの息子であり、本人もひとかどの海賊です。
此度の海洋王国大号令発布からの一連の出来事で『ドレイク』に遭遇し、心酔。
元々、彼は代々の海賊であり、『ドレイク』の名は特別な意味を持っていたとも……
現在、彼と共に『絶望の青』に移り、自身等が外海の征服を果たさんと野望を燃やしています。
乗艦は『ブラッド・オーシャン』。事実上、現在のドレイクの副長です。
アルバニア
冠位魔種。『煉獄編第三冠嫉妬』アルバニア。
謎に包まれた存在ですが、冠位強欲ベアトリーチェと同じく七罪を冠する大魔種である以上、非常な強敵に間違いありません。
絶望の青に潜み、君臨する真の支配者であり、海を廃滅病に包む原罪です。
廃滅病の解除方法は現在彼を倒す事の他に分かっていません。
イラストレーター:桃タイ

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