PandoraPartyProject

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魔法少女の歴史

☆マジカル☆リリィ☆プロジェクト☆

みんなっ、希望ヶ浜女学院へようこそ☆ 私、プリズマ☆コーチョー!(年齢不詳) 学園のリリィよ! 『ぱん?どら』の力でマジカルチェンジ! あなたも魔法少女になって、アザーバイドから町の平和をまもりましょ☆

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あなたも今すぐ魔法少女に変身ですわ!

☆マジカル☆リリィ☆プロジェクト☆

第138話 夏のビーチでドキドキハプニング!

 常夏! アサーバイドをなんやかんやでボコボコにしまくった魔法少女たちは水着回でおなじみ海洋市にきていました。
 そう、今日は待ちに待った水着回なのです!
「あぁ~ら、可愛い子猫チャンたち♡」
 海老反りピースとセクシーウィンクで迎え入れてくれたのは魔法少女マリン☆バルバロッサ。
 胸の谷間と脇を見せつける大胆セクシーポーズだ!
「今年の夏はヒトアジ違うわよぉ? サービスシーンも満載♡ たぁーくさん楽しんでいってね☆」

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次は水着回ですわ!

☆マジカル☆リリィ☆プロジェクト☆

第139話 まずシスターを脱がしとけ! エルフは耳を摘まんで上下に振れ!

「水着回なら!」
「私達の!」
「「出番でしょ!!!!」」
 バルバロッサお姉さんの屈強な谷間やたーたくんちゃんのボーイッシュ過ぎる水着や水をかけあうギルオスくんちゃんとビーチチェアでくつろぐシェアキムお姉様ばかり見て感覚が狂ってきた視聴者諸君、安心してくれ!
 この世界には――リアが、ドラマが、肌色ピンナップがある!
「って、ちょっと待てオラァ! ゴリラオラァ! この背景どういうことだオラァ!」 「ギルティ……」
 ガソリン詰まったマジカル一斗缶とマジカルたいまつをかざして迫るリア&ドラマ。まってちがうのこれは視聴者の夢を叶えるために仕方なアアアアアアアアアアアアアアアア!?
 ――作者のゴリラが灰になったのでここからは作者二号がお送りします。

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☆マジカル☆リリィ☆プロジェクト☆

第140話 ギルオス死す!(本シーズン4度目)

 エイプリルフールだからってここぞとばかりに肌色ピンを真っ昼間(それも正午すぎ)に出したゴリラは灰になった!
 灰は糧となり、新たな魔法少女水着回を作り出すのだ!
「そんなわけで、私達の出番よ魔法少女アーリア!」
「そうねぇ魔法熟――魔法少女アルテミア!」
「んっ?」
「んんっ?」
 アルテミアとアーリアは互いに顔を見合わせ、その後ろでは魔法少女ヴァイオレットがおろおろしていた。
「フッ、彼女たちは魔法少女のベテラン。元から魔法少女だった俺と肩を並べる存在」
 腕組みして『自分も魔法少女キャラですよ』って顔で立ってるカルマ・モンクスフード(p3p009282)。存在がエイプリルフールみたいな奴なのでこの中に混じっていても全然違和感がなかったしなんなら前にもこんなことあった。
「みんな、落ち着くんだ! 今日は水着回。ということは……真夏のキャッキャウフフをみんなが望んでいるはず。地上波放送では適当な光でも流してDVD修正すれば怒られないし消されない! なぜなら僕は――伊砂顔のイケメンだから!!!!!!!!」
 今すぐボイスにして欲しいような宣言をすると、次の瞬間ギルオスは謎のアサーバイド自爆によって爆発四散した。
「「ギルオーーーーーーーーーーーーーーーーーース!!」」
 ――ギルオスの爆発に巻き込まれたゴリラ二号はギルオスと共に灰になりました。これからは三号がお送りします。

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次は水着回ですわ!

こんにちは、むっちーです!
 これまでのアニメのおさらいをするね。

 時は呪術全盛の時代――
 
 裏世界をピクニックしていたジェック・アーロンが卜口(うらぐち)に追われる中、レリック級アーティファクト『シェアキムのぱんつ』を飲み込んだリュグナー(ぱんつの器)の秘匿死刑が決定されてしまう。
 そうした中で、大阪湾から現れたシン・ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(通称堺くん)によって、再現性東京の大阪街は危機に瀕していた。
 このままではなんばくん、梅田君へと進化し、内閣が総辞職してしまう。
アルヤン不連続面――回転していきます!?」
 だが依然として七色大橋は、封鎖出来なかった……。
 僅か10秒のうちに15回の死亡するほどの激しい戦いが繰り広げられるが、『パンダマン』旗村はかい(p3p008344)がついに、一条 夢心地の元へと姿を現した
「天使を降臨させるのだ」
 ここから麿に天使が舞い降りた(通称まろてん)編へと突入する。
 主題歌も「うるせー! うるせー! うるせーな! あなたもわたしも健康です!」に変更。社会現象となる。
 待望の温泉回もありました。
 こうしてどうにか窮地を切り抜けたキドーとコルボは、大阪の平和を守ることに成功したのだ。
 メリー・フローラ・アベルを尊い犠牲として……

 ――ここでCM!


 
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 そんな訳で、マジカル☆リリィ☆プロジェクトは、実は魔法老爺ぐれえと☆ぐらんぱを原作としたスピンオフってことがわかってもらえたと思う。
 原作共々、よろしくね!

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ついに最終決戦がはじまりますわ!

第666話 珍しいマジギレ

 要するに正気じゃない――
 ローレットオーナー、レオン・ドナーツ・バルトロメイがそれに気付くのに長い時間は必要なかった。
 何の変哲もない一日が異様なまでの様変わりを見せたのは青天の霹靂。
『世界と世界が分断されてしまったかのような座標の転移は、まるで特異運命座標の果たした大いなる世界の漂流であるかのようだった』。便宜上そう呼ぶ『元の世界』と『この世界』は連続しており、同時に断絶している。奇妙なまでに繋がりを持ち、基本的な情報は変わらないのに幾つかの項目においてのみ致命的な不具合(バグ)を生じていると言わざるを得ない。
 魔法少女何てアイツらとかソイツとかそれか些か物騒に寄ってるけどコイツとかがやってりゃあいいものを、何が悲しくて中年にそんな役を押し付ける必要があるというのか。
「いや……」
 レオンはそこまで考えた時、この場合の『必要』を考えた。
 まさにこの展開は運命の漂流なのだ。望んでも果たせなかった願いを歪な形で叶えている。
『選ばれた』には違いなく、それが否が応なしに彼を真面目にキレさせている。
「よりによって今回も『バグ』かよ」
 それが当たり前ならば思い煩う余地もなかろうに――
 狂った世界で自分だけが『正気』である。
 この狂乱は吹けば消える胡蝶の夢なのやも知れない。
 さりとて、酷く皮肉な『二度目のバグ』はどうしても彼の心情を穏やかにさせない。
(てめぇ、畜生。カミサマとやら屋上にこいや、この野郎!)
 突然無軌道に挟まれるシリアス(?)って学園PPPの時もループネタでやったよね、どっとはらい。
(兎に角、このイカれた世界は沽券にかけてぶっ壊す!)
 何せ絵面が綺麗じゃない。
 あまりにもあんまりで人生で一番悲しい気持ちになった発注だった。
 自他共に認める可愛い子好きのレオンにとってこれは大層痛烈な事実であった――


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ついに最終決戦がはじまりますわ!

ちいさくなる魔法に掛けられて

 突如として現われたマジカルリリィの敵によって小さくなる魔法が掛けられてしまった。
 オレンジ色の圧の強いまあるい何かの仕業だとか、T-04の暴走だとか言われてるが詳細は不明である。
 何だかわちゃわちゃと可愛く小さくなっている。
 可愛いマスコットキャラクターたち。
 そんなキャラクターたちに、左上の魔の手が忍び寄る……!?

 発表は商品の発送をもって変えさせて頂きます。

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第XXXX話 希望の世界へ!

 バルバロッサが通報された。
 ター君が職質を受けた。
 校長は女児に泣かれ、ギルオスは留置場に居る。
 シェアキムは最初から最後までお姉さまだった――
 数々の犠牲を、数々の悼みと傷を飲み込んで。
 かくて、異世界からの侵犯、混沌を染める呪い――アザーバイドとの戦いは最終局面を迎える。
「長い戦いだった……
 ようやく終われる。多分、メイビー」
 誰だテメェはという容赦ない言葉が聞こえる。
 何だこの超展開はという視聴者の困惑が見える。
 しかし、結末は不可逆だ。こうなったからにはこうなったのだ。
 修行回とかあっただろ? ない? あったんだよ!
 修行とか愛の力でメタモルしたんだよ。この為だけに余分に一枚頼んだよ!
 実際の所、コスプレしたおっさんばかり六枚も頼んで辛かったんだよ!
 今、全ての魔法少女の力を、愛の力を束ねて――
「いっくよー! これで最後だ!」
 ――ヤケクソ気味にマジカルステッキを構えたジェネリックルル家が巨悪を討つ!
 巻き展開に愛の嵐が吹き荒れた。
 終わらないコスモにフォーエバー魔法中年。
 それは、全ての可能性を、愛無き世界を覆す奇跡の光。
 この世の痛みを洗い流す高圧洗浄機もかくやの一撃だ。
 只今、四月一日午後十時。残り二時間の悪ふざけ――もうちょっとだけ続くのよ?


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救いの世界

「……ね様」
「……………」
「長胤様?」
「……おお、すまぬ。少し茫としておった」
「お疲れですか? ご無理はなさらなくとも良かったのに」
 形の良い眉をハの字にした心配そうな表情を浮かべた妻(ほたる)に長胤は大きく頭を振った。
「無理などしておるものか。春には桜、この花見を麻呂はどれ程楽しみにしていた事か」
「ですけれど……」
「お主はほんに心配性よな」
 天香の長たる長胤の激務は熾烈を極めていた。
 晴明も交え今や親友となった帝と共に神威神楽の抜本的改革に乗り出した彼が休まる時は少ない。
 妻との二人きりの逢瀬とて、何か月も前より調整を重ねてきた努力の賜物である。
 とは言え、長胤は決してこの状況を厭うてはいなかった。
 宮中の最高実力者として辣腕を振るう長胤は神威神楽の蟠りを実に丹念に解きほぐしてきた。
 或る意味で『自分の責任でもある歪な状況』を正せる事はまさに彼の本懐でもあった。
 政治家としてこれ以上やり甲斐のある仕事は無く。
 彼は反目を続けてきた八百万と獄人の雪解けが自身の政で進む事が嬉しくて仕方なかった。
 誰が悪かったか、ではない。これからどうするか、だ。そしてその道筋は既に示されている――
「……そう難しい顔をせずに、花を見よ」
 長胤は未だに心配顔を崩さない蛍の肩を抱き寄せた。
 軽く体重を預けるようにもたれる格好になった蛍の頬に軽く触れ、舞い散る桜吹雪に目を細める。
「遮那もくればよかったのにの」
「遮那は……あの子ったら、『お二人も久し振りなのですから此方に構わず』等と……
 何時からあんな事を言うようになったのだか」
「遮那め、言いよる! まぁ、彼奴めも天香の男という事か!」
 思い出すに面映ゆかったのか頬を軽く染めた蛍に長胤は笑い声を上げた。
「長胤様」
「うん?」
「お約束を。来年も又、こうして二人で」
「ああ」
 頷いた長胤は、しかし蛍の言葉を訂正した。
「我等の時は来年だけではない。ずっと、永遠にじゃ。こうして花も主も愛でようぞ」
「……」
「……………?」
「……な、長胤様こそ、言うようになりました」
 両手で顔を抑えた蛍は口下手で不器用だった最愛の夫の顔に言葉も無い。
 神威神楽の春の景色は全き優しさに包まれていた――


限定シナリオ完結!
愛の嵐が吹き荒れて、世界には優しい『可能性』が満ち満ちた!?
マジカルジジィじゃねえ、リリィ! ついに、終幕……!

懺悔の世界

「だから言ったんだよ」
 何事でもない唯の街の風景を興味深く眺め回す『彼女』に『彼』は我が意を得たとばかりの顔をしていた。
「面白いって言っただろ。だって、あんな所に居たら――何も無ぇじゃねーか」
 数限りない『繰り返し』に変化が起きたのは何時だっただろう?
 一体何が切っ掛けだったのだろう?
 それは恐ろしく些細な事であり、余りにも決定的な変化だった。
 てこでも動かないラプンツェルが小首を傾げて。

 ――そこまで言うなら、一度だけ。

 表情一つ変えずにそう答えた時、『彼』は年甲斐にもなく――そしてキャラにも似合わず思わず拳を握ってしまったものだった。
 奇跡の代価は知れなかったが、この世の不具合(きせき)は大方の場合、愛の為せる業である。
 些かロマンチシズムに染まりすぎている気もするが、恐らく本件も大差はあるまい。
「――、あれは何でごぜーます?」
「アレは雑貨屋だ。何か欲しいか?」
「あれは?」
「唯の露店だ。ああして店を構えずに食い物とか売ってる場合もある。食うか?」
「興味がねーと言えば嘘になるでごぜーますね」
『彼女』が自分の名前を呼ぶ度、『彼』の表情は春のひだまりのように緩んでいた。
「可愛くねぇ奴!」と毒吐くも『彼』は厳めしい顔を作る事に全く成功していない。
 季節の無い少女が色付く事が嬉しかった。少しでも――外の世界に、いや。
『自分に目を向けてくれた事が、自分を見てくれた事が何よりも嬉しかったのだ』。
「おいおい、あんまり好き放題に動き回るなよ。オマエ、危なっかしいぞ!」
「……ここは危ない、でごぜーます?」
「俺が居るから危なくねぇけど」
 そういう物言いが慣れた『彼』だけれど、この言葉は無意識の内にやや上ずっていた。
「『魔法』には条件がある」
『彼』は綿毛のように何処かに飛んでいってしまいそうな少女の手を取る。
「こうしておけば、オマエは絶対危なくないよ」
 小首を傾げる『彼女』は相変わらずガラス玉のような目で『彼』を眺めていたけれど。
 可愛げのない彼は、今日ばかりは可愛げを発揮した。それで十分だった。
 これが夢なら、これが夢でも。

 ――こんなのもう、覚めなければ、いいのに、って。


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愛の嵐が吹き荒れて、世界には優しい『可能性』が満ち満ちた!?
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