ファントムナイトの精霊だったらノリノリでやってくれそうよね。
首輪…は冗談だけれど、チョーカーとかループタイとかも似合いそう。
アタシも首元につけるアクセサリーは好きよ。落ち着くというか、背筋が伸びるというか…いつもより自信がつく感じがするの。

アタシの格好は…当日のお楽しみよ、フフ。
大変身しちゃうから、アタシってわからないかもしれないわね。ご自慢の鼻で見破れるかしら！

アンタたちも気をつけてね。風邪ひいちゃダメよ。

　　　　　　　――香りの精霊より

動いたら音が鳴る…あぁ、アレね、ラサにありそうなアクセサリーのことでしょ？
見るのは好きだけれど、そういえばつけたことはなかったかも。フフ、確かに踊ったら楽しそうね。
それじゃあ今度つけてみようかしら。一人じゃ恥ずかしいから、アンタも一緒に♪

そうね、ベルカたちも一緒なら心配ないって信じてるわ。
アタシももちろん元気よ、また遊びに行った時はお土産話をたくさん聞いて頂戴な♪

そうそう、そういえばファントムナイトの精霊が、アタシの願いを叶えてくれるんですって。
アンタにとびっきりの魔法をかけるって張り切っていたわ。楽しみにしているわね！

（真白から机の上に滑り落ちたそれを、そっと手に取って）

…………………馬鹿ね、もう。
「ほどほどに」なんて言っておいて…こんなの、とびっきりのサプライズじゃない。

（届く事のない呟きをひとつ）
（手のひらの中の色彩を、大事そうに抱きしめた）

親愛なる狼探偵様

寒さが日に日に迫ってきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
せっかくの華やかな魔法の夜(ファントムナイト)、このまま静かに終わるのはもったいない。

丁度、幻想で「狐狩り」の催しが行われるそうです。
よければご一緒しませんか？

この夜の間だけは、立場も思いも、何もかも無関係。
誰も貴方のことを知らない。
貴方にも、「私」が誰かなんてわからない――でしょ？

『＜Phantom Night2022＞銀狼金狐の夜が来る』(奇古譚GM)
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/8666

　　　　　　　　　　――怪盗フレグランスより

具合はどう？
ベルカたちも疲れていると思うから、少しの間だけでも、ゆっくり休んでね。

……何があっても、どんな時も。
アタシたちは、アンタの心を信じるわ。
だから――最後まで、一緒に戦わせてね。……約束よ、ラグナル。

フフ、当たり前じゃない。アンタが泣いちゃったら困るもの。
ラグナルこそ先に死ぬんじゃないわよ！

アタシも大丈夫……じゃないけれど、皆が一緒だから大丈夫よ。
こんな寒さに負けるもんですか！
…ううっ、でもバーニャが恋しくなるわね…！︎ ︎ ︎全部終わったらまた入りたいわ…というかその時は温泉行きましょ、温泉！

ら、ラグナルだってわかっていれば驚いたりしないわよ！ ……多分。
でも、万が一化けて出るようなことになったら、出るって言ってからにしてほしいけれど……って、そうなったらアンタと一緒に遊べなくなるじゃない。この話はナシ、ナシよ！

それもう直接狼たちに埋もれた方が早いんじゃないかしら……フフ、でも皆でぎゅうぎゅう詰めになったら確かにあったまりそう♪
ベルカたちも入れそうな広い温泉、探しておくわね。

それにしても、本当に寒いわね…！
フローズヴィトニル…だったかしら――そんな名前の『狼』の仕業だって話を聞いたけれど、なんだか信じられないわ。
…だって、ベルカたちはこんなにも温かいもの。

フフ、ベルカもストレルカも頼もしいわね。
大丈夫よ、今の群れにはアタシたちもいるんだもの。
もしもその狼の封印が解けちゃっても、きっと何とかなるわ！

精霊と戦うのは…そうねぇ……つらくないって言ったら嘘になるかしら。精霊たちには、アタシたちにとっての善悪の区別なんて関係ないから、余計に。
…でも、精霊皆が悪いものだとか怖い存在に扱われるのはもっと嫌だもの。いい精霊もいるって知っているからこそ、ちゃんと向き合わなきゃって思うのよ。

それに、精霊だけじゃないわよ？
アタシたちはもうラグナルやアイデの皆を知っているから、ノルダインだからって一括りに悪く言われると腹が立つし、戦って傷つけるのだって――堂々と誰かに迷惑をかけるような相手は別だけれど――やっぱり『当たり前』だとは思えない。

…そう考えると、アンタの功績ってかなり大きいんじゃない？
イレギュラーズの『可能性』をひとつ変えたんだもの。もっと胸張っちゃいましょうよ！



――なーんて、格好つけちゃったけれど。
こうやって何でもない話をして笑い合える相手がいてくれるのって、それだけで安心できるのよね。アタシたちと出会ってくれてアリガト、ラグナル！
可愛い差し入れも嬉しいわー♪ はーあったかい♪（もふもふ）

――輝かんばかりの、この夜に！

というわけで…シャイネンナハトよー！
まだまだ大変なことは山積みだけれど…今日くらいは、思いっ切り楽しんだっていいわよね。
さ、ホットワインとお肉でパーティしましょ♪

フフ、了解。『頑張りすぎないように頑張る』わ。
笑えない時は無理に笑わなくったっていいのよ。その時はアタシたちが傍にいて、何でもない話をしてあげる。
――あ、アンタの初恋の話もいいかもしれないわね？
だから何もかも気負う必要はないの。ちゃーんと現実なんだから、来年とか再来年のことまで今から考えてちゃ疲れちゃうわよ。

ホント、このまま春が来てくれればいいのに！
温泉だけじゃなくて、釣りとかお花見とか、アンタとやりたいことがたっくさんあるんだもの。のんびりできる日は何日あっても足りないわ。
そういえばラグナルは釣りは得意なの？

恋バナをアタシに知られたが最後逃げ場はないわよ、オーッホッホ！（悪役のようなポーズでの高笑い）
――なんて、つっついたりはするけど茶化したりなんてしないわよ。
初恋の思い出ってとびきり特別だもの。アタシのも今度聞いて頂戴よ、もうすっっっごくロマンチックなのがあるんだから！

お花見、楽しいわよー。景色が綺麗なのはもちろん、皆でお料理を持ち寄ったりして…その時は、アイデの皆も招待できたらいいわね。
アラ、じゃあ釣りはベルカたちがいれば楽勝かしら。
皆で食べられるよう、たくさん捕らないといけないわね！

ストレルカが寒がりなのは……アタシたちだけの秘密、ね。フフ、わかったわ♪