幕間
ご近所探検隊!
ご近所探検隊!
関連キャラクター:イーハトーヴ・アーケイディアン
- « first
- ‹ prev
- 1
- next ›
- last »
- 古びた画材店
- 商店街の端、衣類奥の方に構えた外観は古びた画材店
一般的な絵の具やデッサン用の木炭などを取り扱っており望めば画材一式が揃う
店主は代筆屋も兼ねておりごく普通の手紙から複雑な装飾文字を依頼人の願い通りにと扱う
いつみても客の姿は見えないが一向に潰れる気配のない不思議な店 - 執筆:いつき
- キンレンカ青果店
- 元気なツバメのスカイウェザー一家が営む八百屋さん。
店主でもあるお父さんが朝一で産地から自分の翼で仕入れる新鮮な野菜・果物が近所で大人気。
気前のいい主人がお客さんにサービスしすぎてしまい、奥さんが叱ることもしばしばだが結局奥さんもそれを許している。
時にはまだ幼い兄妹が店の手伝いをする姿を見ることも。
レタスのドレス、トマトのベレー帽。イーハトーヴがこの店にインスピレーションを受け、オフィーリアやメアリの服を作ることもあるかも……?
- 執筆:飯酒盃おさけ
- 花屋『虹麓の蕾』
- 性別不明の見目麗しい店主が経営する花屋。店を花蘭商店街に開いてからここ二十年、何時までたっても店主が老ける気配はない。
店主の黒髪には、いつも様々な花が『直に』咲き誇っている。春には愛らしいタンポポとスミレの花が。初夏には香り高いバラやクチナシが。夏にはアサガオ、ヒルガオ、ユウガオが順々に。秋に至っては小さな果実すらつける。冬は冬でスイセンやシクラメンの白が美しい。
常連はその日店主に咲いた『花』の調子で天気や運勢を占うらしい。 - 執筆:蔭沢 菫
- 謎喫茶『Q.E.D.』
- 商店街の路地裏にひっそりと明かりを灯す看板。店名なき違和感に気づいた人のみ入店を許される喫茶店。
レッドアイエンゼルの海種の青年が経営するこの喫茶では、蓄音器から流れるBGMとレトロな家具が揃えられた落ち着いた内観。
こだわりの珈琲や紅茶と懐かしい味のナポリタンやケーキと共に、ふしぎな謎や暗号が提供される。
『ねぇ文具屋さん。この問題の答えを漢字に変換したら、次の問題にも使えそうだわ!』
「オフィーリアさんの言う通り、この小謎は解く順番が大事そうだね。イー君はどう思う?」
「むぐっ。えっと……」
(文お兄ちゃんもオフィーリアも頭の回転が速いなあ)
ここなら食べてる間もオフィーリアが暇になる事はない。皆で楽しめるお店だなとイーハトーヴは微笑んだ。 - 執筆:芳董
- 古書店『Ora Orade Shitori Egumo』
- 盲いた眸をしている魔女が営む古書店。
仄昏い店内には古今東西津々浦々から流れ着いた本が犇めき、決して実行してはならぬ魔術書、美しい風景画集。其れから、何時か何処かの人が伴侶の為に認めた今日の献立や、子供が中途半端に色を載せた塗り絵の本迄、品揃えは多岐に渉る。
老婆は本の手触りや大きさだけで品物の全てを把握しているらしい。
亦、魔法の蓄音器に本を喰べさせると其れは彼女が生涯戀したと云う優しい誰かの聲で物語を紡ぐのを、店の奥で慌惚と蕩けてしまいそうな程に愛おし気に耳を傾けて居る姿が観れるだろう。
「おや、理想郷の坊やに兎のおひいさん。いらっしゃい」
『こんにちはよ、おばあちゃん!』
「これ、おばあちゃんはおヨシよ、私は何時迄も乙女なのさ!」 - 執筆:しらね葵
- 生地屋『ハギレ×マグレ』
- 恰幅と気のいい奥様と、ヒョロヒョロながら職人気質の旦那様が経営する生地屋兼呉服店。
庶民おなじみの布から、謎柄の布地、高級感で触れるのも戸惑うような総レースの布地まで取り扱う。仕入れルートは不明だが、デザインを担う奥様と、旦那様の裁縫技術はあらゆる層に支持されているらしい。
店内は巻かれた布地がギッシリと整頓されて並び、奥に行くと細々した釦やワッペンやビースや装飾品のコーナー。奥様が仕切る会計横のショーケースには珍しい鉱石で作られた意匠のモチーフや、コンテストの受賞作品が飾られている。
奥様は笑顔で「本当はハギレを扱うパッチワークのお店だったのよ。広い机で生地を広げてチクチクしながらのんびり運営……のはずが、人生わからないものね!」と語る。 - 執筆:まなづる牡丹
- ツキトジ広場
- 商店街の中ほどに位置したホワイトサンドストーンが敷き詰められた広場。
普段はだだっ広い空間に折り畳まれたテントや商店街の資材が置いてあるだけの無機質な空間だが、休日には色鮮やかなテントが軒を連ねるマルシェ会場へと一変する。
商店街の店や近くの露店、取引先の農家や牧場などが好き勝手に店を出す『朝市』は新鮮な食材が安く買えると好評で、朝食代わりにと家族連れで顔を出す住人も多い。商工会議所のおっちゃん曰く「ツキトジとは月兎耳のこと。意味は分からん語感で選んだ」とのこと。
「ここの林檎と蜂蜜のジャムが、とっても美味しいんだよ」
「あらぁ、綺麗。朝日を瓶の中へ閉じ込めたみたいね。お姉さん、ジャムの残った瓶にジンとレモン水を注いで飲むの、好きよぉ」
- 執筆:駒米
- 魔道具屋『幻蝶の夢』
- いつもフードを被っている白髪に紅い眼を持つミステリアスな青年が店主をしている魔道具屋。
店内は常に薄暗いが光を帯びた蝶が宙を舞い、色鮮やかなランプが天井から吊るされた幻想的な空間となっている。
所謂、魔導武器類(ワンド、スタッフ)は勿論、魔力が込められた宝石や薬草、動物の爪や虫の翅、ルーンが刻まれたナイフに銀の弾丸。
また魔導書等も取り扱っており魔法を操る者にとって痒い所に手が届く店となっている。
「アンタ、いつも布や糸ばっか見てるよな。取り扱い増やしてやろうか? まぁ……別料金になるがな」
「本当!? えっと、じゃあコレとあとコレと、それからね……!」
『ダメよ、イーハートーヴ。先日お金使ったばかりでしょ』
「うぇ……」
「くくっ……おひいさんは手厳しいな」 - 執筆:白
- ケーキ屋『Sugary Jewelry』
- 瀟洒な外観が目を引くケーキ屋さん。
生クリームの上に真紅の苺が輝くショートケーキ。アラザンが散りばめられたチョコトルテ。地域の果実を贅沢に使ったフルーツタルト――。
看板商品は、カランコエの花弁を添えた紫芋のモンブラン!
色んなケーキが並ぶガラスケースは、まるで宝石店のディスプレイのよう。
カウンターではパティシエールでもある幻想種の女性が微笑みを湛えている。長命の彼女は、或いは長命故にか、誰かの誕生日を祝うのを愛してる。
自分の、家族の、友人の誕生日に。あなたの記念日に。何も無い日でも、豪華な気分を味わいたいときに。
「モンブラン、キルシュトルテ、レモンチーズケーキ……抹茶ケーキも買いたいな」
「お買い上げありがとうございまーす! 蝋燭は要る? 要るかしら!?」 - 執筆:梢
- « first
- ‹ prev
- 1
- next ›
- last »