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幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

よろずな日々

関連キャラクター:ヴェルグリーズ

七夕祭り
 本日ヴェルグリーズが訪れたのは、希望ヶ浜。
 どうやら今日から3日間、七夕祭りというものが行われるらしく観に来たのだ。
 街の通りを特徴的な提灯が照らし、解放された道沿いに出店が並ぶ。
 そのうちのひとつで、流し素麺ならぬ流しボールに挑戦する。
「あっ、そんな! 結構速いね?!」
浴衣の袖を気にしつつ、スピードあるボールに四苦八苦しながら何とか1個、半透明なボールをゲット出来た。
 途中の店でテイクアウトの素麺を売っていたので、もみじおろしが入ったものを買ってみる。
「あ、美味しい。この感じ、初めて食べるなあ」
 と、前方が騒がしくなる。道行く人に聞くと、行列が始まるのだと云う。
 なんでも七夕伝説を模した行列らしく、最終地点の神社前の交差点で彦星と織姫が会うのだそうだ。
「それはロマンチックですね。俺も見て見ようかな」
 それなら一緒に神社まで行こうと誘われ、彼の道案内で彦星と織姫が出会う神社前で行列を待った。
 そうして出会った彦星と織姫は、うっとり見つめあったのち、神社へ続く参道を向かっていった。
 神社の中でも神事を行っており、それは美しい舞を披露していた。
「ありがとうございました。おかげで素敵なものを観れました」
「ああ、またおいで。他の祭りも凄いから」
 道案内をしてくれた彼にお礼を言って別れ、ヴェルグリーズはまた祭りの中を歩き出した。

 
執筆:桜蝶 京嵐

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