PandoraPartyProject

幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

野花

関連キャラクター:白薊 小夜

バイセンの彼女
「ああ、そういえば。バイセン、最近は随分この世界をエンジョイしてるようじゃないか」
「……最近? エンジョイ? 何をやぶからぼうに」
「君はほら、奇縁に恵まれているから。
 この間の仕事の時なんて、大変だったみたいじゃないか。
 長い黒髪のちょっと君に雰囲気の似た――そうだ、シラザミサヨだ。君の彼女の。
 手にかけそうになる位に盛り上がったんだろう?」
「……何ぞ前提が違う気がするのじゃが?」
「うん? 何か間違ったかな。彼女だろう?
 それとも何か? 君はあれが嫌いなのか?」
「面白がりよる」
「否定はしないね。さもありなんだ。『好み』ではあるだろうからね!
 いや、アレだけじゃないぞ。実際君はエンジョイしてるじゃないか。
 押しかけ女房の弟子君とか。最近だとわざわざ豊穣まで出向いてPVを撮ってきたと聞いたけど?」
「斬っても良いか?
 それにクリスチアン、それは呪言ぞ。
 言葉には言霊が宿るのじゃ。斯様なクソ幕間が何を生むか分からぬか?」
「旦那はん」
「ほらー」
「今の話、どういう事やの???」
「それはね、たては君。バイセンが女難の相だという話を……」
「梅泉、近くに来たから寄ってみたんだけど……
 あら、たてはちゃんも。この間は七味をありがとうね。
 ところで……取り込み中かしら?」
「ほらー……」
「私は天才だからね。勿論わざとやっている」
「やはり斬って良いか? 主???」
執筆:YAMIDEITEI

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