幕間
ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。
コスプレ同好会の衣裳部屋
コスプレ同好会の衣裳部屋
関連キャラクター:炎堂 焔
- 討伐依頼:くノ一風衣装じゃないと攻撃が通らない夜妖
- 「焔ァ!!」
「違うんだよリアちゃん! 今回はくノ一風衣装じゃないと攻撃が通らない夜妖が出たんだよ!!」
「なんでもかんでも夜妖の所為にしてんじゃないわよ!!」
「本当なんだってばぁ!!」
「えっこれ巫女服って認めたくないんですが……」
「何この靴下……長すぎない……?」
再現性東京のとあるビルのとある更衣室。
リアの怒号が飛び、げっそりした表情の麗しき乙女たちが各々用意された衣装に腕を通していた。
今回の依頼内容は【くノ一風衣装じゃないと攻撃が通らない夜妖が出たので用意されたくノ一風衣装を着て討伐せよ】とのことである。
夜妖のことなんか便利な導入装置だと思ってないですか???
たぶんみんな思ってるけどこれはちゃんとした依頼です、仕方ないですね。
リアは清楚なシスター服に見えるけど、よく見たら網タイツみたいなインナー着て再度がえっぐいスリットのくノ一に。
正純は絶対領域が眩しいミニスカ巫女さん風くノ一。
コルネリアは一周まわって最近はやっているというJKスタイルのくノ一でルーズソックスに苦戦していた。
何故か知らないが小道具としてガラケーも用意されており、彼女だけ時の流れがちょっと前に設定されていた。
その中でヴァイオレットだけはどことなくゴキゲンな様子であった。
彼女はエナメル生地の黒々とした衣装を手に取っていた。
「ワタクシは嫌いではありませんよ。動きやすそうですし、陰に潜むのにもうってつけでしょうし」
つぅっと艶やかな生地をヴァイオレットの指が艶めかしくなぞる。なんなら普段来ている衣装とそんなに変わらない。
むしろ自身の身体をも武器の一つとして考えているヴァイオレットにとっては好ましくさえある。
しかし焔はヴァイオレットからくノ一衣装を取り上げると別の衣装をヴァイオレットに差し出した。
「あっ、ヴァイオレットちゃん! それ、ボクのみたいだよ。ヴァイオレットちゃんはこっち!」
「おや、それは失礼しましいやああああなんですかこれえええええええええ」
ヴァイオレットの悲鳴が響き渡った。
【コスプレ同好会~本日のメニュ~】
焔:黒エナメルボンテージ風くノ一衣装~ピンヒールを添えて~
正純:ミニスカアームカバー巫女風くノ一衣装~高下駄ブーツは浪漫~
リア:網タイツ聖職者風くノ一衣装~サイドスリットFU☆TO☆MO☆MO~
コルネリア:再現性東京2000年初期JK風くノ一衣装~ルーズソックスとガラケーで殴れ~
ヴァイオレット:ふりふりふわふわフリルたっぷりロリィタくノ一衣装~縞々ニーソでお届けします~ - 執筆:白