PandoraPartyProject

幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

おまかせ!

関連キャラクター:シキ・ナイトアッシュ

遥かな風に乗せて

 穏やかな夏風。青々と茂る木の葉は空の青を一層濃く見せる。
 そよ風に目を細めれば、親友たる二人の面影を思い出してふと笑みが零れる。
 穏やかな日々がそう長く続くものではないことを、シキは知っている。
 今となっては最早相棒のように使うことのできる瑞刀を、宿泊している宿の縁側にて手入れする。
 古い油をふき取って、ぽんぽんと打ち粉をつける。最初こそなれなかったけれど、今となっては目を閉じていても出来る気がする。勿論、大切なものだからそんなことはしないのだけれど。
「……ん、よし。綺麗になった」
 銀光讃え、その刀はシキの手元で輝いた。
 刀を袋に仕舞いぎゅうと抱きしめる。ぼんやりと眺めた蒼穹。嗚呼――愛おしい。
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