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幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

天目工房開発録

関連キャラクター:天目 錬

来たる冬のための暖かな小物
●懐炉
 子供でも持てて、危険性の少ない暖かな小物が欲しい。そんな声に応じて制作された物。
 小さな布の中に軽くて薄い石の板のような物が入っている。錬の火行の力が込められているためか、常に仄かに温かい。石の板は土行の力で強化されており、軽くて薄い割には丈夫。
 危険性を減らすために、暖かさは一週間程しか保たない。どうにかして冬の間ずっと保つように改良しているが、そうなると出力が上がり軽い火傷を負う可能性もあるので、なかなか難しいようだ。

「今年中に改良版を渡したいんだがな……」
 まだ秋になったばかりだが、季節はあっという間に冬へと移り変わってしまう。一週間でも十分、と言われそうな気がするが、折角ならばより良い物を渡したい。
 迫る冬の足音と自身の職人気質の狭間で、錬は試行錯誤を繰り返しているようだ。
執筆:萩野千鳥

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