幕間
ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。
よろずな美術館
よろずな美術館
関連キャラクター:ヴェルグリーズ
- 別離の繰り返しの先には
- どこかの舞台だろうか、中央にのみライトが注がれる。
そのライトが見せるのは、地面が見えぬほど見渡す限り糸の山。
細い糸から太いもの、素材もバラバラの糸がただ無造作に、積み上げられた山。
そしてその頂上に、剣が刺さる。
剣の剣先にはマントのみを刺し貫かれて眠る青年。
心配は要らない。何故なら彼はーー、彼こそが。
ヴェルグリーズ。別離れの剣の精霊体そのものである。
数多の別離に用いられてきたその剣。
今は人の友として戦う者として、傷を癒して力を蓄えたり。
……そして次の別離まで、おやすみなさい。 - 執筆:桜蝶 京嵐