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《虐げる者》サローラ
《虐げる者》サローラ
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サローラ・インディアクティスは美しさを第一とするインディアクティス家の長女である。
インディアクティス家当主である父・バルバロットが『自分好みに』幼いシグルーンを隠し育てていた事実に最も絶望したのは幼い頃の彼女である。父親に認めて貰う為に美しさを磨いた結果、周囲の醜さを赦さず、かつ自身より美しいモノを憎む人魚へと成長した。
瞳が美しいシグルーンを虐げているのは父の悪癖を具現化したような『無垢なる存在』であるからである。
それ故に、少しでも心の真珠を歪ませようと数々の虐待を己が母と行うも、シグルーンは純粋に怯えるばかりで、歪む事はなく、却って父親の心から離れて行ったのは言うまでもない。