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ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤのたかなし朔による2人ピンナップクリスマス2023
ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤのたかなし朔による2人ピンナップクリスマス2023
イラストSS
ギアバジリカ内で魚の塩漬けが活躍する季節。
雪深い鉄帝の大地をのぞむ洋室のドアを、小柄な女性が開いた。
ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)。もはや鉄帝では知らぬもののないほど有名な司祭のひとりだ。
「よく来てくれた」
幼く、だが低い声で述べたのはこれもまた小柄な女性、エッダ・フロールリジ(p3p006270)であった。
もはや鉄帝では知らぬもののないほど有名な軍人、である。
司祭と軍人。かつては交わることも少ない彼女たちは、しかして国を揺るがす大いなる戦いの末に道を交えることとなった。これは、その一環である。
「先の戦いで、帝国の防衛のために多くの人が血を流しました」
つかつかと机に歩み寄り、自ら椅子を引く。
「クラースナヤ・ズヴェズダーがというだけでなく、鉄帝国としても」
ずかっと椅子にこしかけて、エッダを見る。
「彼らの犠牲に報いてあげなければならないのではありませんこと? そうでなければ、この先、帝国の防衛のために戦う人はいなくなるでしょう」
「報いるとも」
間髪入れずに返答し、エッダもまた自ら椅子を引いて腰掛ける。
テーブルに肘をつき、手を組んで。
「民あっての国だ。報いたら、次はまた報いてもらう番が来る。国のために働いてもらおう」
彼女の表情には、珍しく笑顔があった。
「これからのことを、考えようじゃないか。フラウ・ヴァレーリヤ」
ようやく、ここまで来ることができた。
今年の冬も冷たいけれど。きっとまた、乗り越えられるだろう。
二人の女は向かい合い、小さく笑みを交わすのだった。
※SS担当GM:黒筆墨汁