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ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤの八雲へしをによるおまけイラスト

イラストSS

「どっせえーーい!!!」

 ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤの拳が男の顔面にめり込む。たおやかな司祭の、やわらに見まごうその拳の実態は歴戦のイレギュラーズの堅固なそれに他ならない。

「ひゅーっ、ナイスパンチっす先輩!」

 その隣で別の男に重い蹴りを叩き込んでいるのはヴァレーリヤと同じイレギュラーズであるウルズである。聖夜のお祝いに2人で祝杯をあげていたのがこの大立ち回りのそもそもの発端で、そこに聖夜で頭が浮ついた男たちが絡んできたのだ。出会い頭に馴れ馴れしく肩をくもうとしてくるわ、2人をスラム街の娼婦程度にしか思っていない様な発言をするわ……その無礼の数々にヴァレーリヤとウルズは静かに目配せをすると男の1人の頭を酒瓶で殴り、かくして乱闘は始まったというわけである。

「私のシマで好き勝手しようだなんて100年早いんですのよ!」
「はーいこれで終わりっす、ね!」

 最後の1人が地面とお友達になったところで、ヴァレーリヤとウルズはハイタッチでお互いの健闘を讃える。それから2人は男たちを吹雪の荒ぶ外へと放り投げていった。

「氷河で顔を洗って出直してきなさい!」
「マスター、ビール2つ追加でお願いするっす」

 今しがた大の男を数人を殴り飛ばした彼女たちに意見できる者などいるはずがなく。他の客が遠巻きに見守る中、2人は恐る恐る運ばれてきたビールを意気揚々と掲げて改めて祝杯を上げるのだった。

「「『輝かんばかりの、この夜に』!!!」」

 ※SS担当:和了

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