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イラスト詳細

ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤの鹿野慈によるおまけイラスト

作者 鹿野慈
人物 ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ
夢見 ルル家
イラスト種別 おまけイラスト(→元発注イラスト
納品日 2023年12月24日

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イラストSS

 さらさらと雪の振る夜。
 街灯の僅かな灯りを頼りに、ヴァレーリヤは道を歩く。
 誰もいない1人の散歩。冷たい風を受けて、すたすたと。

 1つの街灯を通り抜けて、次の街灯を目指したその時。
 ヴァレーリヤの視界にある人物が映る。

 ――夢見 ルル家。
 遂行者となった、今や互いに敵味方の間柄。
 彼女といろいろな出来事に巻き込まれたが、それも今や遠い昔のこと。

(……)

 ルル家はまだ、ヴァレーリヤには気づいていない。
 今なら道を逸れて声をかけないことも出来る。

 ……けれど、ヴァレーリヤは逡巡の後に、声をかけることを決意した。
 ここで声をかけなかったら、もう二度と友として話すことも出来ないから。

「……ごきげんよう、久しぶりですわね」

 ヴァレーリヤの一言から始まったやり取り。
 ルル家は視線をヴァレーリヤに向けて、柔らかな微笑みを寂しそうに返す。
 目的のために離れた故に、ここで会うとは思ってなくて。

「一応聞いておくけれど、もう戻っては来ないのですわよね?」

 しばらくの沈黙の後、ヴァレーリヤから切り出して。
 数秒だけ考えたルル家は同じ笑みを浮かべて、一言だけ。

「おそらく、難しいでしょうね」

 シャイネンナハトの夜の出来事。
 それはまだ、決着が付く前のお話。

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