イラストSS

●ゴリョウ・クートンは、ローレットの備品管理係のところに訪れた
　……ミニスカ、サンタ服……ですか？　えっと……差し支えなければ、使用目的を窺ってもいいですか？
　なるほど……依頼を達成するために、どうしても必要だと。
　いやいやいやいや別にそんな、私から意見することなんてございませんよ。女性物のサンタ服ですね！
　確か、あったと思いますよ。倉庫のどこかに……。
　――それにしても、ミニスカサンタ服て……一体どんな依頼ですか。ゴリョウさんは、なぜあんなに深刻そうな表情をしているんでしょう？　めちゃくちゃ謎ですね（ぶつぶつ……）――あ、いえ、なんでもありません！　ただの独り言です。それよりも、ありましたよ！
　え？　これだとサイズが小さいですか？　そうですねぇ……１番大きいのは、このXLじゃないですか？　うーん、XLでもダメですか。
　これは……大きいけど、普通のサンタ服だしなぁ。他にあったかなぁ……。
　………………あ！　これはどうですか、ゴリョウさん！　ピンク系のミニスカサンタ服ですけど、サイズは３XLですよ。
　――て、どうしたんですか？　そんなクソデカため息つかれて。
　はぁ、そうですか（気にするなと言われても気になりますが）……ところで、サンタ服を着る方は随分大柄な方なんで――あ、はい。それでは、お気をつけて。
　え…………まさか、ゴリョウさん自身が着るとかじゃ――ぶはッッッッッ！！！！！！

　ムチデブオークのミニスカサンタ服姿が脳裏を過ぎり、備品係の腹の皮はしばらく捩れっ放しであった。

　※SS担当者：夏雨