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ヴェルグリーズの冬在によるおまけイラスト
ヴェルグリーズの冬在によるおまけイラスト
イラストSS
燈堂家のクリスマスパーティに誘われたヴェルグリーズとテアドールは準備の為に昼前から赴いていた。
毎年恒例となるパーティにはプレゼントを配る担当が必要で、ヴェルグリーズとテアドールはその役を受け持つ事になったのだ。
「衣装は何種類もあるんですね」
「白銀殿が作ってるらしいよ。料理も裁縫も出来るなんてすごいね」
二人は衣装を選びながら他愛の無い会話をする。こんな風にゆったりと過ごす時間が心地良い。
戦場に居る事も多いヴェルグリーズはテアドールと過ごす日常が尊いものに思えたのだ。
「僕はサンタの服にします」
赤い服をハンガーラックから取り出したテアドールは身体の前へ持ってきて笑みを零す。
「じゃあ、俺はトナカイかな?」
同じようにロングスタイルの衣装を取り出すヴェルグリーズ。
着替え終わったヴェルグリーズとテアドールは子供達の前にやってくる。
袋いっぱいに詰め込まれたお菓子の箱を、ひとりひとりに手渡していく。
僕も私もとはしゃぐ子供達に「順番ですよ」と優しく微笑むテアドール。
こうして誰かの笑顔の為に役目を与えられることは、テアドールにとって嬉しいことなのだろう。
「はい、ヴェルグリーズさんにも」
差し出されたお菓子の包みを受け取ったヴェルグリーズは代わりに自分の袋から同じものを取り出した。
※担当:もみじ