イラストSS

　シャイネンナハト。一年最後の聖なる夜にして特別な人達と特別な一時を過ごす時間。
　当然イレギュラーズである二人にもそれは当て嵌まっていて……

「あのあの、ミーナちゃん……？どうしてルシアに首輪と鎖が付いているんです！？」
「それはね、ルシアがとても可愛いのがいけないんだよ」
「はわぁっ！？」

　情熱的な言葉と共に頬を撫でられ、思わず声が出てしまう。
　ルシアとしては戯れにしても幾分か刺激が強く、返答に窮すばかり。
　それでも、それだけ褒められ求められて嬉しく無い筈がない。

(ああ、本当に可愛いな)

　そして、むしろ実際に堪らなくなっているのはミーナの方だ。
　雪景色に溶ける様な純白のドレスに端正で可憐で無垢な彼女。
　更にその可愛らしい反応を前にどれだけ独占欲を刺激される事か――
　つい鎖を手繰る手に力が籠ってしまう。だが、焦る必要はない。
　輝かんばかりのこの夜は明くるのに未だ長くの時間が掛かるだろう。
　共に過ごすこの一時を共に楽しみ、味わい、語らうとしよう。
　特別な、この夜なのだから。

「ミーナちゃん。こ、これ以上はいけないと思うのでしてー！」

　――シャイネンナハトの夜はまだまだ続く。
　二人がこの後どうなったかは……また、別の話。

　※SS担当者：黒矢