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ヒィロ=エヒトのIzm:による2人ピンナップ(横)クリスマス2017
ヒィロ=エヒトのIzm:による2人ピンナップ(横)クリスマス2017
イラストSS
部屋に灯りを灯して暖炉に火を入れ、冷蔵庫の様に寒い部屋を温める。
色鮮やかなグラスに入ったキャンドルにも火を点け、オレンジ色の灯りが視覚的にも暖かく感じる。
ツリーの飾りがキラキラと光る中でヒィロとフルールは、ツリーの下に置いていたプレゼントを手にして暖炉の前に座る。
「愛するおねーさんへ」
「大好きなルルちゃんに、ボクの精一杯の愛をこめて!」
と、言って夢見る仔狐ヒィロと夢語る李花フルールは、綺麗に包装されたプレゼントを交換する。
プレゼントは開けてからのお楽しみ、どんなモノが入っていようがそれは想いを込めた夢の形なのだから。
「おねーさん、ありがとう」
送られたプレゼントを見てフルールは、尖った耳を下げて嬉しそうに微笑みを浮かべながらフルールを見上げた。
「ふふ、ルルちゃんのプレゼント。すっごく! 素敵だよ!」
と、声を上げるとフルールは、狐耳を揺らしヒィロをぎゅっと抱き締める。
温かく、落ち着くその腕の中でヒィロが抱き返すと、フルールのふかふかの尻尾が左右に動いた。
窓の外で雪が降りだした。
全然、寒くない。
手にした温かい幸せは、互いの腕の中にあるのだから。