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贈られる想い
贈られる想い
イラストSS
「え……本当? こんなに沢山……」
ヴェルグリーズの周りに摘まれた、沢山のプレゼント。
大小様々、リボンの色も様々……彼の沢山の知人・友人からこのシャイネンナハトの日にプレゼントされたもの。
彼自身、ここまでプレゼントが貰えるだなんて思って居なかったからこそ、喜びもひとしお。
銀色の双眼は、まるでプラチナの如くキラキラと光り輝き、プレゼントを持ってきてくれた友人達の心も煌めかせる。
そして、彼は上目遣いで。
「今年の俺は、いい子に出来てたのかな?」
と、一つのプレゼントを手にしながらぽつりと零した、彼の一言。
プレゼントを貰えた事に対する嬉しさと、一方で己の真なる姿たる『別れの精霊』という名に対する不安。
だが、そんな彼の言葉に、その頭を軽く撫でながら、感謝の言葉が告げられると。
「本当!? 良かった……」
破顔一笑と共に、胸をなで下ろすヴェルグリーズ。
「それじゃ、まずはこのプレゼント……開けてみてもいい、かな?」
手に取るのは、青いリボンのプレゼント。
自分の髪色である紺色に近い色が、何となく目に留まったプレゼント。
その包みを開きながら、友人達とのシャイネンナハトの夜を、楽しく過ごすのであった。
※SS担当者:緋月燕