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ブレンダ・スカーレット・アレクサンデルの千乃 安倭によるおまけイラスト
ブレンダ・スカーレット・アレクサンデルの千乃 安倭によるおまけイラスト
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喧騒と煌めきが満ちるシャイネンナハトの街の一角には、静かな場もあって。
そんな街角の奥でひっそりと営業しているバーで。ブレンダとエッダは外とは違ってゆっくりと流れる時間を楽しんでいた。
「……たまにはこういう場所も有りでありますね」
エッダが葉巻を燻らせながら、そう呟いて。
「そうだな。良い穴場を見付けることができたな」
ブレンダはウィスキーを一口含み、そう言って笑う。
「そういや、エッダはこんな場所に来るのが私で良かったのか?」
少しだけ酔っているブレンダが、上機嫌にエッダに問う。
「そう言うブレンダこそ、こういう日に一緒に出回りたい人とかいなかったのでありますか」
「いや、私は……んふふ」
エッダの反撃に、ブレンダは含みのあるように笑い。
「はいはい、爆発しやがれでありますよ」
その笑みにエッダは不貞腐れたようにカクテルを呷り、追加をマスターに頼む。
「ごめんて、冗談だって。エッダも大事な友人だぞ」
そっぽを向くエッダの肩を軽く揺すりながら謝るブレンダ。
憎まれ口を叩かれても、互いに大事な友人であることには変わりなくて。
「はいはい」
まだそっぽを向いているエッダの頬は、少しだけ赤かった。
※SS担当者:灯火