イラスト詳細
午前1時、君とふたりきり
午前1時、君とふたりきり
作者 | うみちょす |
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人物 | ヴァイオレット・ホロウウォーカー シキ・ナイトアッシュ |
イラスト種別 | 2人ピンナップクリスマス2021(サイズアップ) |
登録されているアルバム | |
納品日 | 2021年12月24日 |
4
イラストSS
再現性東京2010街――その名が再現性東京202Xと変わり初めて迎えるシャイネンナハト。
手元のaPhoneをタップすれば、もう日付は26日に変わっている。
きっと街中はまだ、お祭りのような空気で満たされているのだろう。
けれど今ヴァイオレットとシキが歩く道は、そんな喧騒など考えられないほど静かに寝静まっている。
「あそこ! 前に見つけたんだけどすっごく穴場なんだよ」
「本当ですね、さっきまでの賑やかさが嘘みたいです」
先を行くシキが指さした先には、年中無休、なんだって揃うおもちゃ箱の煌びやかな光。
ヴァイオレットがほぅ、と吐き出した息は白く――二人の足音だけが響く冬の暗闇にするりと溶ける。
世界にはまるで二人しか居ないようだ――なんて錯覚する。
「ねぇヴァイオレット、何食べよう! 肉まんかなぁ、チキンとか安くなってないかな!」
「それなら……ケーキもあるかもしれませんねぇ」
「ケーキは食べ歩けないよー!」
シキの反論に、ヴァイオレットはきょとんと眼を丸くする。
「手で食べたって、歩きながらフォークだって平気です。だって、誰も見てないですし」
一緒に深夜の共犯に――なんて、楽しいでしょう?
※SS担当者:飯酒盃おさけ