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クロバ・フユツキの朝日奈臣による2人ピンナップクリスマス2021
クロバ・フユツキの朝日奈臣による2人ピンナップクリスマス2021
イラストSS
心躍る聖夜もいつかは終わりが来る。時が24時を刻む頃、騒ぎ飲む男達も、愛し合う男女も、聖夜を想い出として胸に焼き付け再び日常へと戻っていくのだ。
シフォリィとクロバ、彼女たちもともに過ごす特別な一日を終え再びローレットの一員として帰路につく。
「それじゃあクロバさん、おやすみなさい」
名残惜しくクロバへとそう別れの言葉を告げ背を向けるシフォリィ。
クロバはその銀の髪が揺れる背を静かに眺め、彼女を静かに見送る――はずだった。
「……なぁ、もう少しだけダメか?」
「えっ――」
腕を強く引かれる感覚とその言葉にシフォリィの思考は止まり、ふとクロバの方へと振り返る。クロバ自身も何故自分がそうしたのかはわからなかった、ただ、シフォリィが居なくなった後の孤独が頭を過ぎた瞬間、彼女の腕を強く引いて引き止めて居た。
シフォリィの揺れる空の様な青の瞳にクロバは言いよどむ。この気持ちをどう伝えればいいのだろう、一人は嫌だ、一緒に居たい、それとも……
クロバは悩み、シフォリィにその想いを一つの言葉にして伝える。静寂の中、クロバとシフォリィを見守るものは街灯と、静かに二人を照らす蒼月のみ。
そして、彼の言葉に、シフォリィは――
※SS担当者:塩魔法使い