イラスト詳細
ポメだるまXmas!!
イラストSS
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巨大なモミの木を美しいイルミネーションが彩り、あちこちにできた青空スケートリンクで子供たちが楽しそうに笑い声をあげている。
「雪じゃー」
「わん!」
馬車のドアを開くなり、アカツキ・アマギ(p3p008034)とポメ太郎は元気に雪原へ飛び出していった。
「気をつけろ。雪に足を取られて転ぶぞ」
ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)が注意した途端、アカツキがぼすっと音をたてて雪の上に倒れた。
けっこう深く沈み込んだようだ。大の字の横でポメ太郎が心配そうに見下している。
ベネディクトはあわてて助けに向かった。
「大丈夫か?」
バタ……バタ、バタ、バタ。
アカツキが腕で雪を叩くたびに、大の字に天使の羽が作られていく。ポメ太郎が嬉しそうに吠えながら、周りを飛び跳ねる。
(「……まるで天使に雪が降っているようだ」)
ベネディクトは苦笑いしながらアカツキを助け起こした。優しく前髪や鼻の頭についた雪を払い落してあげる。
「さあ、雪だるまを作ろう」
「うむ。ポメ太郎、モデルになるのじゃ!」
手で固めた雪ダンゴを、ポメ太郎にじゃれつかれながら二人で転がして大きくしていく。大きい雪玉はベネディクト、中ぐらいの雪玉はアカツキが作った。
雪玉を重ねて1つにする。雪でくびれを整えた。
「うむむ、耳が難しいのじゃ……」
鼻と尻尾は簡単に作れたのだが、ポメ太郎の愛らしい耳の形を再現するのに手間取る。
「いいんじゃないかな。よくできている。あとは小枝で口を作って……完成だ」
「どうじゃ、ポメ太郎?」
「ワン!」
ポメ太郎のお墨付きを貰ったところで、二人と一匹は温かい飲み物を買いに行った。
※SS担当者:そうすけ