PandoraPartyProject

イラスト詳細

似てないけど似てる二人

作者
人物 ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル
エッダ・フロールリジ
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2020(サイズアップ)
登録されているアルバム
納品日 2020年12月24日

8  

イラストSS

 クリスマスに女子?二人。仲良く居酒屋へとやってきた。
 幻想の酒場も悪くはないが再現性の居酒屋というのも悪くはない。料理も美味いし酒の種類も豊富にある。
 如何せんナンパをしてくる輩が多いのが玉に瑕だが……。

「しかしあの手の男のバイタリティはどこから来るのでありましょう」
「さぁ? 私にはわからんな。望みのない者に声をかけるより自分を磨いた方がマシだろう」
「はいはい、ブレあたブレあた。と、言いたいところでありますがそれに関しては同意するであります」
「まぁ、エッダは眼中にないだろうがな! はっはっは!」
「は?」

 エッダの握るグラスから嫌な音がするがなんてことはないただのじゃれ合い。
 この2人にとっては『当たり前』のこと。酒が進んで口が軽くなっただけ。
 ブレンダは2本目のボトルを空にした。

「まぁデカ女好きはこっちから願い下げでありますよ」
「は?」

 ブレンダの握る空になったボトルに罅が入った。改めて言うがこんなことは2人にとって日常茶飯事。
 たまに興が乗って店を半壊させたりもするが流石に今日はわきまえている……多分。

 そんな中エッダが懐から見慣れない煙草を取り出し火をつけた。

「ん? 吸っていたか?」
「たまにでありますよ。嫌いでありますか?」
「いや、自分では吸わんが煙は好きな部類だ。故郷を思い出す」
「では遠慮なく」



 傍から見ればなんともちぐはぐな組み合わせ。
 それは本人たちもわかっている。2人は似ていない似ている者同士。
 自分はどう足掻いても目の前の彼女にはなれない。そんなことは痛いほどよくわかっている。

「そういえばまだ言っていなかったな」
「ああ、そうであります」

「「メリークリスマス」」


 違う自分たちだからこそ些細な事で喧嘩もするし、仲良く2人で酒も飲む。
 これまでも、これからも。

「そういえば例のカレシはどうなったであります?」
「ぶはっ!? は、はぁ? 前も言っただろう。彼氏じゃない!」

 思いがけない言葉に口に含んだワインを吹き出しそうになるブレンダ。
 そんなブレンダの顔を見てエッダはにやりと笑う。

「勝った」

 2人の戦いはまだまだ続く……。



 *SS担当者:灰色幽霊NM

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