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シラスのくらいによる2人ピンナップクリスマス2020(横)
シラスのくらいによる2人ピンナップクリスマス2020(横)
イラストSS
●夢の一幕
煌めく会場の一角で。タキシードに、ドレスに身を包んだ人々が、ゆったりと流れる音楽に合わせて踊っている。
そんな中で、一組の男女は熱に浮かされたようなふわふわとした気持ちで佇んでいて。
(アレクシア、綺麗だな。今日は俺がエスコートしないと)
緊張と嬉しさの混ざった眼差しでシラスは綺麗に着飾ったアレクシアを見つめ。
(シラス君格好良いなぁ! だ、大丈夫かな? この格好、変じゃないかな?)
アレクシアはシラスとは別の緊張で頬を紅潮させていた。
そんな彼女を見て微笑んだシラスは。
アレクシアにそっと手を差し出して。
「アレクシア、今日は凄く綺麗だよ。……一曲お相手願えませんか?」
素直な感想と共に、そう問えば。
「……! 喜んで!」
破顔したアレクシアが手を取って応じた。
そのまま二人は会場に流れる音楽に身を任せ、二人のペースを少しずつ合わせるようにして踊り始めて。
多くの人で溢れるパーティー会場に在って、二人の瞳にはお互いだけを映して。
「あのさ、この後渡したいものがあるんだけど」
「何かな?」
首を傾げるアレクシアに。
シラスは後で、と微笑んで。
聖なる夜の夢のひとときに、贈り物を添えて。
*SS担当者:灯火NM