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衛兵さぁぁぁぁぁぁんっ?!
衛兵さぁぁぁぁぁぁんっ?!
イラストSS
「憲兵さんこっちっすー!」
シャイネンナハト、それは特別な夜。皆が笑顔に包まれる優しい時間を、何故か半泣きの表情で駆け抜けるのはジル。というか実際にもう泣いてる。飛び散る涙が街の光に照らされ、きらきらと輝いた。
「先っぽだけ、先っぽだけですよー!」
そんな獲物(ジル)の様子を一顧だにせず、この世で最も信用してはならない枕詞上位に入りそうな言葉と共に一心に追走するのは身の丈2m以上の長身美女、ピリムだ。
それはもうぎらつく目で、普段の棒読みをうっちゃって狂気的な笑みを浮かべながら追い詰めていく。残念ながら路地なので憲兵さんは不在であった。
今日のジルはその白く、滑らかな足をミニスカサンタ服とタイツに包み惜しげもなく晒していた。シャイネンナハト風の飾りも纏う姿は可憐であったが、ピリムからすれば正にクリスマスプレゼントが鴨葱で歩いているといったところだろう。足だけに。
「絶対に嘘っすー!」
「そんな事ないですよ、ちょっと絡めるだけです!」
いつ終わるとも知れぬ追いかけっこ、無事にジルが逃げおおせる事が出来たのか、それともピリムの執念が実ったのか――その結末は2人と神のみぞ知る。
※担当『冬伽くーた』