ぬいぐるみや衣装作りに必要な可愛いものに溢れた部屋。
それらを、無理やり収納したり端に寄せたりしているものの、
普段の散らかり具合は想像に難くない。

とはいえ、テーブル周りは、何とかスペースが確保されている。
部屋は暖かく、木の椅子にはふわふわのクッションが敷かれ、
テーブルの上には、香ばしいクッキーが並ぶ皿。
設備の関係で常温だけれど、と部屋の主は言うが、
温もりこそないが、紅茶も美味しそうな琥珀色だ。

ーーさて、それじゃあ、真面目な話をしようか。

※

部屋の主に加え、
サンティール・リアン（p3p000050）
ノースポール（p3p004381）
黒影 鬼灯（p3p007949）
のみが発言可能な、決戦用の相談場所です。

あわわ、俺ってば、焦りすぎだね。
お嫁さんにご挨拶するのを失念するなんて、レディに失礼極まりないや。
改めて、お嫁さんも、鬼灯と一緒に来てくれてありがとう、だよ。
……うん、こういう時こそ落ち着かないと。深呼吸深呼吸！

大切なものの探索、および敵からの奪取、だけれど、
サティが言ってくれたように、まだ残っている家屋を探索するか、
鬼灯が言ってくれたみたいに、いっそ敵を引き付けて取り返すか、
どちらかに絞った方がいいと思うけれど、どちらにも動けるよね。

建物の中から逃げ遅れた人が、命と大切なものを狙われる危険もあれば、
逃げ惑っている人が、身につけているもの目当てに襲われることもあると思う。

……それでね、あの、危険を冒すことになるんだけど、
依頼の説明を読む限りでは、オフィーリアやお嫁さんは、
俺達のアピールの仕方次第で、鬼灯の言う通り、敵を引き付けるに足る、と思うんだ。
サティが考えてくれた方法なら、やるべきことは果たしつつ、
有力敵をなるべく避けることも可能だと思うんだけれど、
鬼灯の案なら、今まさに狙われてる人達から、注意を逸らせるんじゃないか、って。