PandoraPartyProject

ギルドスレッド

クラブ・ガンビーノ

【RP】砂漠の傭兵と幻想の狼

夜。
同居人は寝静まり、薄暗い室内で男は人を待つ。
特に大きな意味があった訳ではない。
ただ、たまには男二人で酒を飲み交わすのも悪くない…そう思い誘っただけだった。

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……少し遅れてしまったかな。

待たせたか? ルカ。
(店に入り、中に待っているであろう男に声をかけた)
よぉ、ベネディクト。
(軽く手を上げてテーブルに呼ぶ)
大して待っちゃいねえよ。
こっちだこっち。
そうか? ならば良いんだが。

俺はいつもので頼むよ、もう仕事は終わっているから飲んでも問題無いからな。
(店員に声を掛けながら、ルカの待つテーブルに対面になる様に座った)

こうして二人で飲むのも少し間が空いてしまったな。
おう、ちょっと待ちな。
(カウンターの奥に向かい、飲み慣れた酒を取ってくる)

そうだな。依頼のキャンプで皆で飲むことはあったが、こうやって二人で飲むのは久しぶりだな。
ま、折角だからな。
酒は良い。
男が口を滑らせるにゃ酒って言い訳が必要だ。
(2つのグラスに酒を注ぎ、席につく)
よっと、じゃあ乾杯だ。
最近はああいった依頼もなかなか無いからな。
それに、お互いそれなりに忙しい身だ。依頼で出会う事はあっても、プライベートでは中々、と言う事も珍しくは無いさ。

(グラスを持ち、ルカの乾杯という言葉に互いのグラスを合わせ)
あぁ、乾杯。俺もルカに報告をしたい事もあるしな。
(グラスに口をつけあおる)
報告?お前さんが改まってそういう事を言うのは珍しいな。
ま、表情を見るに悪い事じゃなさそうだが?
……そうだな。報告、という定義で言うなら悪い話ではないのか?

少し前の話になるんだが。リュティスに女性として君に好意を抱いていると告白したんだ。
(言って、自分もグラスに口をつけて酒をあおり)
リュティス……あぁ、メイドか。
…は?お前アイツの事好きだったのか!?マジか!マジかよ!
普段メイド、メイドと呼んでいたからな。すぐにピンとは来なかったか?

そうだな、余りそういった素振りは見せた事がなかったか。
俺自身も知らずの内に惹かれた様な物だったからな。自覚したのはそこまで昔でも無かったかも知れん。

……そもそも、それを伝えるのも俺としてはせずに居ようとは思っていたのだが。
そうだな。
お前がメイドの事好きだったのも驚いたが、気持ちを伝えたってのはそれ以上だ。
元世界の事があるからか、お前はどうも自分の幸福……つーか自分の事に頓着しない感じだったからな。
元の世界の事を考えると、どうにも此方の世界での事が考えられなかった。

……俺は、元の世界にすべき事を置き忘れて来てしまった。
俺自身がどう思った所でどうする事が出来ないとしても──俺は、自分の祖国を守る為に武器を握ったのだから。

こちらで、かつての戦友。ローランドと出会えた事も大きかったか。
少なくとも、以前よりは前を向けたのだろうと思う。悪夢も最近は見る事も少なくなった。
(互いのグラスに酒を注ぐ)
そうか。そりゃ良かった。
俺としてもダチが自分の事を考えねえのは心配だったからな。
(ぐいっとグラスをあおり)
それはリュティスのおかげか?
そうだな。幾度か弱音を彼女の前で吐いた事もある。
俺が今こうしていられるのも、彼女のお陰だろう。
(グラスを暫く眺めてから、ぐいとあおり)

俺の報告はそれぐらいか。騎士に正式に任命されたのは既に知っているだろう。
ルカは何か俺に話したい事は無いのか? 例えば足繁く通っている彼女の事だとか。
あ~、ざんげか……。
別に俺はアイツの事を好きって訳じゃねえが。
どっちかというと気に食わねえぐらいだ。
いつもつまらねえって顔して、その癖意固地で全っっ然あの神殿から降りようとしねえ。
それが気に食わねえからアイツを引き摺り下ろして笑わせてやろうってんだが……。
今んところ成果なしって感じだな。
(互いのグラスに酒を注ぐ)

そういった感情は無い、と言う感じか。
まあ、確かに何というか……ああいう女性はルカは放っておくタイプじゃないものな。
成果がない、と言ってもこれからも通い続けるんだろう?

彼女なりの事情はあるのだろうが……。
彼女の立場からして、少しでも彼女の立場に近い特異運命座標であるルカが働きかけるのは悪い事では無いだろうし。
ま、あの面を笑顔にするまでは行くんじゃねえか?

イレギュラーズは何百年も前からいる。
もし最初からずっとアイツが巫女やってんなら、100年や200年じゃきかねえ間アイツはあそこにいるんだ。
……ふざけてると思わねえか?
カミサマってやつは、アイツに世界を救わせようってくせにアイツには世界を知る権利すら与えねえってんだ。
そりゃあねぇだろ。全然ねぇ。
使命を果たすまで彼女はあそこに縛られ続ける。
その厳しさは通常の時間の中に生きる俺達には想像する事しか出来んが。

……俺達には与えられている当たり前の様な権利を彼女は有していない。
それを考えれば、ルカの様に憤る者も以前にも居たのだろうな。
俺達がこの世界に現れてから、七罪が実際に動き出し、この世界の情勢が動き出した。

いずれ、より大きな事も起きるのだろう。
今の時代が彼女を楔から解き放つ切っ掛けになるかも知れん、と俺は思う。予感の様な物だがな。
そうだな。七罪がいつからいたのかはわからねえが……やられたのは初めてだろうな。
それももう2人だ。

ラサの色宝は色欲が噛んでたって話だし、俺がイレギュラーズになる前だが、蠍の時も憤怒が出てきたらしい。
時代の流れってやつは、今確実に濁流になってんだろな。

ただ……例え七罪を倒してもアイツを救えるかのか?
性格の悪いカミサマってやつは、最後にアイツの命まで要求したりしねえのかってのが気になってな。
だからシュペルに会いたかったんだが……ま、別の手を考えるさ。
……確かにな。俺達に都合の良い様に物事は進んではくれんだろう。
そしてその事を俺達は良く知っている。
その前提で動くならば──その可能性は十分にあるか。

何、シュペルについては気まぐれにまた出会える可能性もあるだろう。
それで安心しろと言う訳でもないが──そうだな。俺から言えるのは一つだけだ。
お前が望むなら俺は何時だってお前の力になる。
騎士として、何より友人としてな。

我が祖国、我が血。そして我が騎士道に誓おう。ラサの傭兵、ルカ・ガンビーノ。
(グラスを合わせる様に掲げて)
あぁ、その時は頼むぜ親友。
(グラスを掲げ、打ち合わせる)

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