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やっこば

藤園□RP

ルーム #2
春の匂いに支配され足が運ばれた。
 暗い家屋の中に、薫香を辿る先の光へ。

 陽の白がフラッシュして視界が一瞬染まった。白い視界がゆっくりと鮮やかさを取り戻していった。
 紫の花畑。藤の園。
 一尺から三尺。葡萄にも似た多様な花房をたわわに付けている。
 足は未だ止まらなかった。誘われるように、奥へ、奥へと進んでいく。

 ゆらゆらと揺れた。ひらひらと落ちる。地面に引っ張られる紫、青い影が奥に見えた。
 ……先客がいたようだ。
 袴も着けない着物姿の男はこちらに首だけ振り返って、笑んでから目礼した。
 好きにして良いと、取るべきか。
 どこまで続いているのだろう。この藤は。他には何か、あるのだろうか。
 眺めて行こうか、帰ろうか。

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つまり
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ウッハハハア!燃えるような心があるのかどうか、わしには分かりかねますがね!
(冷風機と、もう片手にアイストングと氷の入った器を乗せた盆を持って縁側に出てくる。
適当に置いた冷風機の電源を入れ冷えた風が送られていることを確認する。ついで火の揺れ動きを目で確認した)

此方は……ちょうど風上ですね。灰もこちらには来ないはず!
飲み物を冷たくして涼むと致しましょう。暑くなってまいりましたしね!
(お茶とカップは商人任せらしい。さあさあと言って縁側に促して、自身も底へ腰を下ろす)
燃え盛るまでのほんのわずかですが、これも趣として頂ければ。

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