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待ち惚けの館

【個別RP】たまの休日には

偶然二人、休日だった。
偶然二人、私用もなかった。
或いは、偶然ではなく狙っていたのかもしれないが……。

兎にも角にも、何もない一日を自分のために欲しいとお願いしたのはアルヴァだし、偶にはと付いていったのは愛奈である。
向かう足は幻想国家中心部。そして、少し特別な日。

【時期】
少々肌寒くなってきた10月の上旬

【幻想国家】
収穫祭、オクトーバーフェスト。
ソーセージやハンバーガー等の出店があり、それを肴にワインとビールを飲み歩くことができる大きなお祭り。

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「ん……うん……」
 気持ちを伝えられただけ進歩だ。そう思うことにしよう。
 考えてみれば、以前、愛奈と宿に泊まった時も彼女は酔っていた。あれはあれで好きだったが、あの状態の愛奈に気持ちを伝えても本心で応えが返ってくるとは限らない。

「……その機会を、くれるか?」
 手はもう震えていないが、言葉はぎこちなく。

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