ギルドスレッド
スレッドの一部のみを抽出して表示しています。
待ち惚けの館
「失敗する、訳には……いかないんですよねぇ……!」
(彼が狙撃銃を構え直した時から、指を見ていた。
だから何とか、既の所で躱すことが出来た。……否、動かざるを得ない状況に「された」のだ。
ピンと張りつめていた緊張の糸は今断たれ、どちらかが倒れる以外の選択肢など無くなってしまったのだから!)
「(あの狙撃銃は中々頑丈、恐らく何か特別な物……)」
「(勿論銃がなくても戦える訳で……そうなるとやはり、死角を取らねば)」
(鉛玉を躱した直後、青年目掛けて駆けだし、距離を再び詰める。
そのまま真っ直ぐ向かうかと思いきや、地を蹴り跳躍、近くの木を蹴り方向転換。……狙うは青年の背後だ)
(彼が狙撃銃を構え直した時から、指を見ていた。
だから何とか、既の所で躱すことが出来た。……否、動かざるを得ない状況に「された」のだ。
ピンと張りつめていた緊張の糸は今断たれ、どちらかが倒れる以外の選択肢など無くなってしまったのだから!)
「(あの狙撃銃は中々頑丈、恐らく何か特別な物……)」
「(勿論銃がなくても戦える訳で……そうなるとやはり、死角を取らねば)」
(鉛玉を躱した直後、青年目掛けて駆けだし、距離を再び詰める。
そのまま真っ直ぐ向かうかと思いきや、地を蹴り跳躍、近くの木を蹴り方向転換。……狙うは青年の背後だ)
キャラクターを選択してください。
- « first
- ‹ prev
- 1
- next ›
- last »
●山賊の捕縛依頼
ローレット・ギルドの依頼というのは、甚く不思議なものだ。
召喚されるまで、或いはギルドへ所属するまでは犯罪として定められ、破れば監獄島へ島流しされてしまうことさえ、時に依頼として舞い降り、ローレットの名のもとに公的な仕事になる。
「ええ、こちらの山賊たちの捕縛、首だけでも構いません。
この者たちはあまりにも、罪のない人々を殺して、奪いすぎました」
ギルドの職員が、依頼の紙を持ったチェレンチィに説明する。
幻想の端、広大な森へ身を潜めた、名の売れていない山賊の捕縛依頼。捕縛といっても、首さえ持ち帰れば殺しても良い。
山賊は人数も少なく、一般市民だけを相手にする弱小者ばかりであった為に、通常の八人編成で行われる依頼へは発展せず、その場へ居合わせたチェレンチィのみへ依頼された、ちょっと特殊な依頼だ。
「良いですよ。でも、山賊たちの命には期待しないで下さいね」
前金を受け取ったチェレンチィは、ギルドの受け付けを背に、地図に記された幻想の森へと向かった。
まさか、そこに山賊以上の面倒事が向かっていることも知らずに……。