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未来超仰天実験室

未来人作業室の日常ピックアップ

堆い木製の荷箱が迷宮の壁の如く聳える倉庫内。
その一画には、砂利で舗装された足元に敷かれたブルーシート。
最低限の家具とよくわからないガラクタが我が物顔で領有権を主張している。
女っ気はない。かけらもない。
だってしょうがないじゃない未来人だもの。

【概要】
・未来人の作業スペースです
・来客は好きにせえや畜生がっ!!

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そうじゃよ。
(砕けた木片がぴっと顔の横を通っていく。
首を傾げもせず、少し片目を瞑っただけ。
頬に赤い筋がぴぃ、とはいってからぷつぷつと血が滲む。
それでも、腰を椅子から浮かせることはしなかった)
死んだのじゃ。
死んで、もはや新しいことなど何もなく、思い出と記憶になって、そしていつか記録となっていく。
それが死じゃ。その喪失すらいつか喪失し、無となっていくのが死じゃ。
何もなくなるならまだ良い。
思い出は己のものと独占し、残されたものは自己満足に浸れる。
じゃが、あれの死は大きすぎた。
誰もが悼み、悲しみ、己の気持ちを仮託し……きっともう我にも、あれが本当にどう思っていたかなんてわからぬ。
己の気持ちを預けてしまうからのう。
悲しいじゃろう。
否、口惜しいじゃろう。
己の知っている彼女はそんな簡単なものではないと言いたいじゃろう。
でも、己ですら本当に彼女が“そうであったか”と信じ切れぬじゃろう。
それが死じゃ。
――親しいものの死じゃ。
愛するものの死じゃ。

“記録”にはこういうものは残せない。
“記憶”にしか、これは覚えておれない。

だから――我は泣いて欲しかったのじゃ。
お主に。

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