河鳲 響子は腹を括った。必ず、かの物品飛び交う闇市で貰った練達製ミキサーを活用せねばならぬと決意した。
　しかし一人で使うのも味気ないと感じた響子は、ふと一筋の光を見つける。
「そうです、困った時のイレギュラーズですよ！」
次の日、食事処のカウンター横に不釣り合いなミキサーが置かれる事になった。その横の張り紙には「スムージー作れます」とだけ書かれている。

【説明】
・「乱数」を押して、自分の持ってきた『食べられるもの』をミキサーに入れてください。(牛乳や氷などは既に入っています)
・数字がゾロ目になった方は今まで入れた『食べられるもの』を全て混ぜたスムージーを飲んでいただきます。
・100を出した場合は、どんな食材が入っていても美味しく感じる奇跡がおこります。きっと今日の貴方はラッキーに違いありません！
・9/1になったら強制的にミキサーが壊れます。それまでは何回でもミキサーをご自由にお使いください。

【最後に】
・残さず美味しくいただきましょう！

うっ、きゅうりとチョコレートって意外と合いませんね…飲めなくはないですけど。
(渋い顔で出来たスムージーを飲み干す)

水分を追加すれば誤魔化せないだろうか。スイカを。

美味しい…けど煮干しが邪魔ですね……うっうぅ…。

この企画をずっと付き合っていただき、ありがとうございました！
さ、最後に残ったスムージーは私が…私が……うっ、うえぇ…！
(手で口元を押さえてお手洗いに消えていった)

【ミキサーは小さな爆発音と共に壊れました】