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ギルドスレッド

仕立て屋【criteria】

【雑談】店の近くの街中

とある仕立て屋の近くの街の中。

混沌一美味しいと有名なホットサンド屋さんがあります。

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(今日は『休日』、図書館も休館日だ。折角だから、と散歩に出てみたが)

……ン(ヒク、と鼻が動く。小麦の匂い。香ばしく何かが焼ける匂い。それに誘われるように、ここに来ていた)
へェ……こんな所があるたァ、知らなかったなァ(ホットサンド屋の看板を見上げ、今度は店頭に置かれたおすすめメニューのボードを見る)

定番ノ……ハムチーズ……。ふム、悪くねぇじゃねぇノ……。
ドリンクとセットなラ……ちぃと安イ、ト……。
(『同居人』の影響もあって、この手の書き物はちゃんと読んでおかないと気が済まないのだ。……今背後に誰かが立っていたとて、すぐにその存在には気づかないかもしれない。)
おい、ばあさん。ホットサンド2つ。急ぎな!

(前に立っている赤羽を差し置いて店番のおばさんに注文する)
(一瞬ビクッと身体が動く。誰かに声が似ている気がしたからだ。……ああ、他に客も来てたのか。そりゃ来るか。先を越されてしまったが、自分がメニューとにらめっこしていたのだから仕方ない。注文を決めたなら自分も言うとしよう)
婆さン? ホットサンド2つ。アイスコーヒーセットでナ。
(自分も、注文を口にした)
ん…………?

(赤羽の声を聞いて一瞬ビクッとしたが)

早くしてくれやばあさん。うちの悪魔があんたんとこのホットサンドを待ってんだ。……早く持ってかねぇと…………俺が死ぬ
だとヨ、婆さン。
俺は急がねぇから先の兄さんのを作ってやんナ。

(人の良さそうな老婆が注文を受け付けてくれた所で、ちら、と『似ている気がする』声の主を確かめる)
ンッ……。

(咳払いで一瞬誤魔化した。笑うな。堪えろ赤羽。
相手が如何にこの身体より強そうな青年であれ、メイド服を着ているくらい別にいいじゃないか。だから赤羽)

ン……ククッ……。

(しかし声は漏れ出てしまった)
おいてめ何笑ってんだ……?

(赤羽の漏れ出た笑いに耳がピクっとなる)
おっト……。
(これはいけない。相手は見るからに筋肉質。それに引き換えこの身はモヤシの本の虫。喧嘩は避けなくては)

いやぁ悪かったって兄ちゃン。それ着てるのも何か理由があるんだロ?
(恐らく、先に口走っていた『悪魔』が何か関係があるのだろう、憶測に過ぎないけれど。)

馬鹿にする意図は無かったサ。気を悪くしたなら謝ル。
(こうして初めて、明確に、偶然にこの場に立ち会った男に声を向けた)
あぁ、そうだ。物分りが良い奴で良かったぜ。俺は別に好き好んでこのカッコしちゃいねえ……いいな?

(ばぁちゃんからパシッとホットサンドが入った紙袋を受け取り)
タハハわかってるよォ。俺だって好きでこの『ナリ』してねぇしナ!
(自虐めいて呵呵と笑う。この意味は伝わらなくたっていい。それより)

大方アレだロ、そのホットサンドを待ってるやつの仕業だロ?
……大変だねぇ兄ちゃんモ。
(『悪魔』とやら関係と、彼の服装の事情。そのあたりに面白そうに紅玉の瞳を細めた)
分かってんじゃねぇか!分かってんじゃねの!!お互い大変だなぁ〜!!

(ワハハと高らかに笑い、背中をバシバシしようとする)
まぁナ〜……っていっデ!!! おイ!!! 力強いぞ馬鹿!!!
(めっちゃバシバシされた。細身の青年にはすごいパワーだった)
これくらいで音あげてんじゃねぇよ!
スラムじゃこれくらい常識だぜ?

(上機嫌に笑う)
……あァ、確かニ。お前さんの言うとおりだったなァ。

(その手のとこにはすっかり寄り付かなくなったので忘れていたが、『この身体』は知らずとも、『この魂』にはしっかり刻みつけられているはずだ、スラムなる場所には、往々にして荒っぽい歓迎をするものが多いということを。懐かしさに目を細めた)

(それにしても、『悪魔』『好きでこの格好をしていない』『スラムじゃ常識』……つまり彼『も』スラムの出なのだろう……とにかくもう少しで、彼がメイド服等を召している理由。それが繋がりそうなのだが)

……俺はかれこれ『こう』なって数年経つんだガ。兄さんはいつからそういう格好させられてるんダ?

(兎にも角にも彼の謎を解きたい。そのために何もこちらの情報を見せぬのはアンフェアだろう。傷跡の残る自分の首を指で示しながら問うてみた)
あぁ…………んなん忘れちまったよ。2、3年くれぇ前じゃねーの?あのクソ悪魔に拾われてから無理やりこの服着させられるわ散々こき使われるわで……ったく俺ってホント苦労人

(ヨヨヨ〜とわざとらしく嘘泣いてみせる)
……なるほどネ。
(彼の説明で合点がいった)

お前さんは元々スラム出だガ、そのスラムから『クソ悪魔』に拾われテ、その代わりにこウ、色々使われてル、ト。

……まァ、頭ではわかってようト、誰かの手がなきャ、這い上がるのだって難しかろうサ。
(実感込めて呟いた)

……おい泣くナ。そういうのはこウ、瀟洒で可憐なメイドがやってこそ映える仕草だゾ。
(きっとマジ泣きではないのだろうけど。そっと慰めるために肩を叩こうと、手を伸ばした)
そうだそうだ

まぁ俺は昔も今も苦労してんだよ!俺だってホントは可愛い女の子のメイド服が見てぇさ!でも世界(悪魔)がそれを許しちゃくれねーんだ

(肩を叩かれ溜息を漏らす)
……まあそれ着てるって事ハ……今もアンタはソイツのとこに居るって事だもんナ……。
……どんだけ悪魔的な悪魔なんダ。

(この文学少年の身体より精悼たる肉体の持ち主に、こんなに『悪魔』を連呼されては、その正体が気になってしまうではないか)

まあいいヤ……いずれ稼いデ、強くなっテ、ソイツを見返してやりゃあいいんだヨ……えっト……?
(……そういえば、彼は何という名なのだろう?)
あ?あぁ、パーシーだ。パーシー・マクベス。
そうだな……いつかあんなふざけたやろうのとっから出てってやるさ!!

(今に見とけと意気込む)
そうダ、パーシー。その意気ダ。お前の力を見せてやレ。
(実現の可否はさておくにしても、若者が意気を上げる姿はいつ見ても胸がすくものだ。そっと笑って)

ああでモ、腕っぷしだけが力じゃねェ。知識もまた必要な力だゾ。
悪魔とやらを見返すなら尚更なァ。……そういう事だったらこの『赤羽』モ、何時でも力になるゼ?
(そうやって悪戯めいて笑ってみせた)
知識だぁ……?俺は難しい言葉はよく分からん。何せ学がないからな!
それにあんな細々した字を読むのなんてゴメンこうむりたいね。悪いがアンタの力は必要なさそうだ……。そう、何故なら俺には学がないからだ!!

(大切なことなので二度言いました)
(二度も言うということは、よほど大事なことなのだろう)

まァ……あれだヨ……『無知の知』……っつーカ……自分の苦手分野を自覚してるだけそこらの不良よカ、ずうっと偉いってモンサ。

まあいイ、何かパーシーんトコの親分に『何か面白い話を持ってこい』だの無茶振りされた時にでモ、うちの『自由図書館』に来りゃあいいサ。
司書の『大地』っつぅモヤシ男ガ、読みやすくて面白い本を見つけてくれるだろうヨ。
(尤も、その『大地』はパーシーの眼の前にいるのだが、そこは教えてやらない。一応『大地』の顔を立てて、宣伝するだけしていくこととする)
お前が見つけるんじゃないのな!……ふんー……まっ気が向いたら行ってやるよ。

(自然図書館なと呟いて、右手をヒラヒラさせる)
だって赤羽(おれ)は司書じゃねぇシ。あくまでそこに住んでるだけだシ。
(さらっと悪びれもせず言ってのける。だって嘘はついてないし。……肝心な事は彼に言ってないけど、別にいいだろう)

ソ。自由図書館をよろしくなァ。
(……などと言っている間に、注文のホットサンド&アイスコーヒーセットが出来上がったようだ。老婆に呼ばれる)

ン……俺の分も来たナ。
長話して悪かったパーシー。早くそいつを待ってるやつに届けてやんナ。
(オーダーした品を受け取るのと逆の手で、彼の腕の中の紙袋を指差した)
あぁ!そうだった、すっかり忘れてたぜ……やっべーバレンにどやされちまう!!

それじゃぁな!!

(手を挙げ急いで駆けていく)
おウ。足元、気をつけるんだゾー。
(去りゆく背中に手を振った)

……さーテ。いただきまース。
(老婆が示してくれたイートインスペース。そこに腰掛け、ストローでコーヒーを飲む。そしてホットサンドを一口)

……うン。ウマイ。
(ふらりと立ち寄った先でいい場所を見つけ、なんだか知らないが面白いやつに会えた。今日はまあ、良い日だろう。赤羽は一人満足気に微笑んだ)

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