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ギルドスレッド

旋律境界

【RP】お節介少年と捻くれ娘

 柔らかい朝の光を受けて、目を覚ます。
 視界に写る景色は見慣れた私室の天井……3週間ぶりに帰った我が家だ。
 久しぶりに家族の旋律に包まれて深く眠ったからか、まだ頭はぼやけており、本能は睡眠を欲している。
 だが、今日から送るのはいつも通りの日常。命を懸けた決戦は終幕を迎え、これから待っているのは変わりないリアの日々だ。
 体を起こし、大きな欠伸と共に眠たげに目をこするが、ふとその手が止まる。
 そのままベッドを降りて姿見の前に立ち、己の裸身を眺めれば、リアは改めて自分の変化を目の当たりにする。
 体に刻まれた侵食する刻印の様な痣と、仄かに香る潮の香りが取り除かれている事を。

(思えば、あたしも随分女々しいものだったわね。)

 最初は左程気に留めなかった廃滅病の進行であったが、痣が次第に大きくなり、日々廃滅病が自身の身体を蝕んでいくあの感覚。
 朝、姿見でそれを確認する事が、自分の死期を悟らせるものであったという恐怖が、次第に自分を包み込んでいたのだ。
 どんな息巻いて見せようとも、所詮自分はただの女に過ぎないのだと、改めて気付かされてしまった訳だ。

 だが、冠位魔種アルバニアは倒され、リアを蝕んでいた廃滅病は最初から存在しなかったかのように消え去った。
 そうなった今では、弱気になっていた自分がとても情けなくなってきて軽く自己嫌悪してしまう。
 だが、もう全て終わった。これから始まるのはいつも通りの日常。
 ちょっとでもサボれば口うるさいシスターに怒られ、忙しい自分の事などお構いなしに甘えてくるガキ共の相手をして、一日が終っていく。
 いつも通りの、何の変哲もない……そして、最も尊い日々が再び始まるのだ。

 深く、そして大きなため息をひとつついて気持ちを切り替え、修道服に袖を通す。いつもの日常を迎えるために。
 着替えている途中で、そういえばと、ふと思い出す。
 あの赤毛でお節介な少年は、またやってくるのだろうか、と。
 今度はどのような顔で、どのような旋律を響かせ、ここに来るのだろうか、と。
 前回は、リアの覚悟とちょっぴりの強がりのせいで、サンディと友人であるシキにはかなり心配を掛けてしまっていたという事を後程知った。

(あいつが来たら、ちゃんとその辺謝らないとなぁ)

 リアは自分の選択と覚悟については間違っているとは思ってはいないが、その為に大切な友人を危険な目に遭わせたという事については死ぬほど反省している。

(……謝れっかな。いや、そもそも、謝る事か……?)

 考えれば考える程、認めたい思いと認めたくない思いがごちゃごちゃしてくる。
 そう、リア・クォーツは極めて面倒くさい女なのだ。
 暫く悶々と思考した後、アーーーーー! っと頭を掻き、再び深いため息をひとつ。

「今、考えても仕方ねーわな。とりあえず、次会った時にでも考えっか……」

 自分を落ち着かせるように独り言を零したら、着替え終った彼女は次にドレッサーの前に着席。
 じっくり時間をかけて髪を梳かし、家事で荒れぬように化粧水を肌に馴染ませる。
 よし終わり、と立ち上がる前にもう一度、深いため息を。
 ベールをかぶり立ち上がると、自分の頬をパンッとかるーくひと張りして活を入れる。
 
 細かく悩むのはさて置いて、まずはいつもの日常を!
 なんか色々あったら、強く当たって後は流れで!

 さあ、リア・クォーツの一日の始まりだ!


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 このスレは、サンディ君とリアの個別RPスレッドとなります。
 それ以外の方は、とりあえず発言をお控えください。
 ただ、途中からでも参加したいなーって方がいらっしゃいましたら、手紙とか何かでお伝えいただければと思います。

 では、よろしくお願いします。

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悪ぃ悪ぃ。いつものクセでな。
……ん?(殺気を感じ取るなにかがいる?)まあいいか。
森に入れば森に従え、だよな。
こいつは……(日課、花。そしてこれ。なるほどお墓参りだ。)
(祈りを捧げ始めるリアを見て。ひとまず、自分も軽く祈りっぽい形を取りつつ、考えるのは「誰の墓か」。毎日祈るのだから、きっと大切な人だったんだろう。)
(一旦そこで思考を止め、祈りの形を取る。心はどちらかといえば無に近付く。)
はい、お待たせ。
悪いわね、付き合ってもらって。
ついでだからさ、ちょっと歩かない?
朝の森は涼しくて良いわよ。
レディの付き添いとありゃ、これぐらいどーってことないぜ。
まーいい朝だし、散歩ってのもわるくねぇな。
……ちなみに。どちらさんのお墓だったんだ?
このお墓? あたしの最初の頃の依頼で関わった人のよ。
まぁ、あたし達が関わった時には既に亡くなってたんだけどね。
此処なら静かに眠れるからって事でウチでお墓を作らせてもらったのよ。
へーぇ。最初の頃……ってと下手すりゃ二年ぐらい前から毎日かぁ。
流石はシスターだな。慈悲深いっつーか献身的?っつーか。
……別に。あたしが自分から首突っ込んだことだし、果たすべき責任を果たしてるだけよ。
それよりほら、さっさと行きましょう。
いつまでもここでもたもたしてると、怖い奴に噛まれるわよ(それだけ言うと、さっさと来た道を戻り始める)
果たすべき責任、ね……中々大変そーだな。
(多分、理解できないわけではない。おかしいと思ってるわけでもない。
 ただ、よほど大切な人だった場合じゃなきゃ「自分はやらないな」とは思う。
 慈悲深いってーのは、多分、そういう事なんだろう。口には言わねーけど。)
っておい、「怖いヤツ」いんのかよ!しかも戻ってくんの!?
(先ほどの思考をふっとばし、やっぱだめなんじゃねーか!!とばかりに慌ててついていく)
(暫く木々の間を進めば、対岸にクォーツ院が見える湖の畔に出る)
んで、わざわざ今日朝早くから来たのは何か御用でもあったのかしら?
お、いー眺めの場所。

うぇっ!?ああああれだよ、ど、どど、ドーレに頼まれてさー。なんかほら、最近いろいろあったじゃん?的なあれがさー?そんなら仕方ねーか、てきなさー?
(300%ぐらい嘘だ。どちらかといえばドーレの目を避けられるよう今朝のルートを組んでる程度の嘘。
ただこれで下がってくれるなら、多分この話は終わる。それも悪くはないとも思っていた。)
ふーん? ドーレが?
じゃあ、あとであいつを問い詰めないといけないわねぇ
(畔にしゃがみこんで、手で水をぱしゃぱしゃしながら)
(通った……通った!?まぁそれならそれだ。)
ま、まぁあれじゃねーか。やべー戦場に行ってたのは事実だろ?
廃滅病のこともあったし、ちょーっと心配し過ぎただけだと思うんだよな。
だからまぁ、み、見逃してやってもいーんじゃねーかなぁ。ハハハ……
(この後にドーレが問い詰められてもアレだ。あと、何となく、怖い。)

……なぁ、何か、怒ってる、か……?
……ドーレの事は良いとして、別に怒ってる訳じゃねーわよ。
まぁ、そのなんだ……(しゃがみこんで背を向けたまま)
貴方達には、その、心配かけたわよね。
それは、まぁ、ごめんなさい。
へっ!?(身構えてたのがふらっと力が抜ける)

……あー、まー、なんだ。気にするこっちゃねーよ。
廃滅病の匂いも消えてるし、こーして魔種も竜種もどーにかなった。
リアが謝るよーな事なんか、これーっぽっちもないんだぜ。
(一方で。)
心配っつったって、これに関しちゃ俺が何したってわけでもねーしな。
(救うのは賭けだと思った。だから全てをディールするつもりだった。ただ今回、ディールのテーブルには着けなかった。あの日から、進んではいなかったのだ。)
…………。
あたしはね、前にあなたに言った通り、自分の選択に間違いは無いって思ってるの。
ただ、その……そのせいで貴方とシキを危ない目に遭わせちゃった事が、ね……なんていうか……。
間違いはないんだろ。なら、そんな顔しなくていーんだぜ。
シキちゃんはどのみちリヴァイアサン見学に行ってたろーし。
俺がフッといなくなるのはごく普通の事だからな。
(余計なことまで言った気もするが、まぁこれも真実。「スラムのガキ」の1人や2人、消えたぐらいで騒ぐ街はない。むしろそれ位がいい。下手に動き、藪をつついて孤児院が機能しなくなったら、損失はその比じゃないのだから。)

でもまー確かにシキちゃん大分リアのこと心配してたようにも見えたし、
あっちにゃちゃんと謝ったほーがいーかもな?なーんて。
(「俺がリアを心配してた」としても、何も出来てないのだから。それ自体がもう男としてダサい。。しょうがねーので、シキちゃんに振っておく。彼女の本気度もあんまり読めないのだが、リバイアサンの尾で組んだ時に、ちょっといつもの飄々とした感じが欠けていた気はしないでもなかったので、100%嘘にはならねーだろう。多分。)
そっか。
じゃあ、シキにもちゃんと謝っておかなきゃね。
……廃滅病、消えてるよな?
(随分しおらしい気もする。これなら先に「お詫びに撫でて!」とか言ってれば通ったかもしれない。損した。)

ま、気負いすぎてクォーツ院がどっかの教会みたいな巨大歯車ロボになってもダメだし。
(そう言いながら少年はなんかちょうどいい石の上に立てないか、挑んでいた。なにかこう、怒るなり、笑うなり、見れればいいのだが。)

まぁでも、よかったよ。リヴァイアサンには何人か飲まれちまったが、とりあえずシキちゃんもリアちゃんも無事だ――おあっ!?
(石の上にイイカンジに立てた次の瞬間にバランスを崩す。思ったより難しい。なんだこれ。)
はっ、なぁに下手くそねぇ、サンディ。
そんなんじゃ地獄に落ちた時、いつまでも石を積み立てられずに解放してもらえないわよ?
……ま、廃滅病は綺麗さっぱり消えてるわ、そこは安心して。
前まで胸の所にあった痣とか消えてるんだけど……見たいの?
う、うるせぇ!獄卒に頼まずともそんな地獄なんて自力で脱出してやるぜ!
(あれ?さっきまでのリアは!?いや自分で狙ったところではあったのだが、
 ちょっとびっくりして大きな声になる。なった。)

匂いは知ってたが、あれ痣とか出てたのか。
(胸のあたり。なるほど、そりゃ俺が見た記憶がないわけだ。
 踊り子とかならともかく、基本シスター服着てるもんな。ーー)

……っ!?
いやいやいやいやっ!!そんなそんなっ!まさかっ!!
(一瞬固まる。いや見たいけども!!廃滅病が治ってんのは既に分かったし!
 なによりここで二つ返事で乗ったらただの変態だっ!!!外だしっ!!!)
どーりであたしの寝起きを訪ねてきた、と思ったら違うのね? なぁんだ。
って、そういえば言ってなかったか、あたしの廃滅病の症状。
いやいやいやいやっ!リアちゃんの寝込みを襲うつもりは、
これっぽっちも、これっぽっちもなかったんだぜ!!ほんとに!!
俺がそーゆーやつに見えるか??
(廃滅病は匂いと聞いていた。朝を過ぎれば、香水とか、その手ので隠すかもしれない。
 その前を狙った意味では、「寝起きを狙った」のは間違いないのだが。
 覗き扱いされるのは今後含めてまずい!!)

そうだぜ、だいたい胸にあるなんて知らなかったし!
知ってれば……
(何かほかの手があっただろうか。でも別に懺悔室じゃねーんだぜ!
 「風呂を狙う」とか、あったとしてもここで言えるわけねーだろ!)
知らなかったし!!
ははっ、ごめんごめん。冗談よ。
サンディは純真だものね!
(そう言った後、暫く間をおいて)

……あたしの症状はね、胸の所から段々痣が広がっていく感じでね。
上は首元まで伸びて来てたから、そろそろシスター達にバレるかなってひやひやしてたところよ。
ギリギリ、なんとかギリギリ間に合ったんだけどね。
純真!!?あー、そうだ!そうだな。
(言われ慣れてない単語だが、そういうことにしよう。)

そっか。……そいつは一大事ってか、大変だったんだな。そりゃそうか。
(その昔、故郷で魔女に悪戯仕掛けたクソガキなんかは、痣が日に日に広がっていくのを見て泣き出したもんだ。リアちゃんが泣くとは思わないが、怖かったろうな、とは思う。)

まーでも、シスター達だってどーにもできねーもんな。間に合って何よりだぜ。
(でももしその通りでも、その恐怖は意地でもいたわらない。リアちゃんは自力で耐えた。「俺の後ろにはいない」のだから、ほめる資格も別にない。まぁ、それは最初からだったのかもしれないが。)

ま、毎朝ちゃんとお祈りとかしてるし、カミサマって奴もちゃんと見てるってことだな!
(何一つ恵んでくれなかったカミサマに今更救われたいとは思っちゃいないが、「カミサマに守られてる人」がいるのは悪くない。守られてりゃ、俺が守らなくていいんだから。)
まぁ、あたしはカミサマは別に信じてる訳じゃないけどね。
祈ってればカミサマガ助けてくれるわけなんかないし、すべては自分の意思で掴み取るものよ。

だけど……いえ、だからこそ、貴方達には感謝しているわ。
ほえっ?
(さっきから意表を突かれっぱなしだ。そりゃ強いってレベルじゃないぜ。
 ありったけのモノをベットして、それでも勝負にすらならない世界。だから、カタラァナの最期にも、ラルフの最期にも。何一つ「思い出す」ことなく、アルバニアを見据えていたというのに。それが誰の意思だって?)
……ふーん。ま、確かに頼るもんでもねーのかな。声も聞こえねーしな。
(わざとのんびりいう感じで、まず自分の心を落ち着かせる。そもそもリアは今回死兆から助かったし、そこに俺の手助けはない。俺のがクソガキだったってだけだ。いつものだな。)

まー、いーってもんよ。基本勝手にやってることだからな。
カミサマの旋律なんて、聴こえないもの。多分、居ないんじゃないかしら……って言ったらシスターに怒られるけど。

……。
前、貴方にあんなことを言ってはみたものの、廃滅病が進んでくると……まぁ、流石にくるものがあったのよ。
色々と、余計な事考えちゃったりね。
だけどね、あたしの事を想って勝手な事をしてくれた人達が居たって知った時は、とても嬉しかったわ。
貴方や……サンディやシキが、あたしの心を引っ張り上げてくれようとしたからこそ、あたしも吹っ切れたんだと思う。

だからね? ……ありがとう。
……なるほど?そーなのか。まぁ遠くにいるのかもな。
(その立場で神を信じられないってのも大変だろうな。
 まぁ祈る前にやることが多いところでもあるのか。どのみち大変だ。)

……へっ。そんなん俺の知ったこっちゃねーよ。
(サンディの予想は外れ、サンディの決意は影響を与えず、サンディの賭けは成立すらしなかった。起こった事実は何一つとして変わらない。)
ま、でも今のは「お礼」として受け取っとくぜ。もう返さねーからな。
(それでいい。「見返り」は十分得られたのだから。
 今度はそれが、わざわざ自分に言い聞かせるまでもないものになっていた)
……あなたって、本当に素直じゃないわね(楽しそうに、クスクスと笑みを零し)
でも、そんな貴方の旋律があたしは好きよ。
あたしの感謝の想いは、どうぞその音色の中にしまっておいてくださいな。
そんじゃま、しまって……しまって?

うえっ、なんでわかっ、ばっ……ほっとけっ!
(「わかったんだよ!?」って言いそうになった。
 けど、いったら負けたような気がしたからやめた。
 反動でつい「ばかっ!」と言いそうになった。
 けど、これもレディに向ける言葉じゃねぇからやめた。
 別に怒ってるわけでも悲しいわけでもなく、というか悪い気がしたわけじゃない。
 それでもなにか、言い返したくて、結局そんな言葉しか出なかった。)
あたしのクオリアをお忘れかしら、おほほ。
そうも素直に反応されたら、恥ずかしさとかそう言うの飛んで行っちゃうわ。愛い奴め〜(サンディの髪をわしゃわしゃと雑に撫でようと)
だってそこまでバレてるとおもわねーじゃん!!
カッコよく決まったと思ったのにーっ!

うい?ちょっ……結構頑張って整えてんだぜ!髪ッ!
(別にされること自体というか、感触は嫌ではないのだが。
 ちょっと恥ずかしいというか、子どもっぽすぎる感じになるのも嫌で。
 だから、声は上げる。抗議する。けれども本気で止めたり、抵抗したりする気は、実はない。)
あたしはエスパーじゃないけどさ、あたしだって乙女だもの、貴方の旋律の細かい変化くらいわかるわ。
暖かくて優しい貴方の旋律、誰かの為に熱くなれる勇ましい旋律、今は殆ど無いけど、時折響く寂しそうな旋律。
沢山聴いたからね。(わしゃわしゃするのではなく、優しく、慈しむようにサンディの髪を撫でながら)
貴方達があたしにしてくれたように、サンディやシキが困った時は、全てを捧げてでも貴方たちを助けるわ。必ず。
貴方が地獄に行かなければならないと言うのなら、あたしも一緒に地獄に落ちて、貴方を引っ張り上げてあげる。
その時、あたしを地獄に取り残したくなかったら、全力で2人で脱出する方法を探す事ね。
……
(寂しい旋律を感じさせないのが多分『アニキ』なのだが、どうやら叶っていなかったらしい。しかしそこに関する思いは概ね「優しくなでられている」くすぐったさ、柔らかさ?に上書きされていた。)
(しかしその後に続く言葉は、流石に刺激が強かった。)
って、えー!何だよそれ!!
シスターが地獄に来ちゃだめだろっ!!いやシキちゃんもダメだけどさ!!!
引っ張るにしてもさ!!蜘蛛の糸一本垂らす位でさ!!
(言ったところで聞いてくれるかは別だ。話の流れ的に聞き入れない可能性の方が高い。
 そのことを思い出したころには既にここまでは言い切っていた。)
はぁ、何か俺も新しいこう、マホーとか突然使えたりしねーかな……
(頭を撫ぜる手を離し)
ハッ、あたしの性格はよくご存知でしょう?
あたしを地獄に叩き込みたくないったら、貴方も無茶はしないことね。
あたし達にはカッコいい魔法なんて使えないんだし、みんなで泥んこになりながら頑張るしかないのよ。
そいつぁ俺にゃーまだちょっときびしー話だ。
後ろに控えてて何とかなるよーなの、あんまねーからな。
ヒーローにはピンチも付き物ってもんだぜ。

随分またすっぱり言い切ってくれるぜ。
(捕まった時も、捕まるまではそう思っていた。
 奇跡も魔法も、二度目が来るとは正直思わない。)

……ま、がんばるしかねーか。
サンディ様にゃ敵はいねーからな!
(それでも。そういわれてしまったら頑張るしかない。切り替えよう。
 まぁアルバニアは桁はデカいが、魔種ってだけなら結構数は倒した気もするし。)

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