PandoraPartyProject

ギルドスレッド

はぐるま王国

【誰でも】人形の姫君は、潮風に錆びつかない

寄せては引くのは、青い波。
真白い潮をまじえて、一般向けに解放された海洋のビーチは、今日も賑わいを見せておりました。
日差しの下、笑顔を湛えて駆ける少年少女、蜜時を過ごす恋人たち、商魂たくましく飲み物や食べ物を売る商人、磯にあっては釣り糸垂らす太公望……。
ひとびとが、あちらこちらで、思い思いの過ごし方をしておりました。

先日ぶりに、再び海を訪れた、人形のお姫様もまた。
オーダーメイドの水着に着替えて、輝く浜辺に踏み出してゆくのでした。

【概要】
ビーチを舞台に、1対1でRPを行うスレ。
知り合いでも通りすがりでも、どなたでも。

【期間】
最長で8月31日まで。

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……すごい人だわ。
(大小の人々で賑わう浜辺にあっても、お姫様は一等、「小」の側に属する体格です)
(以前に訪れたビーチといえば、海洋王国国家のプライベートビーチでした。比較的静かで穏やかだったあちらと比べると、喧騒と活気に満ちた浜辺の有り様には、いささか面食らうものもあったようです。)
ええと、ええっと。いけないわ。水着に着替えたはいいけれど。
普通の海って、まずはどうやって遊べばいいのかしら……?
(何より、今日はたった一人で訪れた海なのです)
(波打ち際より少し離れて、行き交う人々の足元をすり抜けながら。小さなお人形のお姫様は、ひとまず困り果てるのでした。)
(麦わら帽子にアロハシャツに水着姿の男が釣り竿片手に浜辺を歩けば、見知った顔を見かけて、身を屈める)
おやおや、小さなお姫様は今日はお忍びで海水浴かしら?

(蒼い金属で出来たその身体は太陽の照り返しを受け、一層眩しそうに思えた)
まあ、ペーション。お久しぶりね。
元気にしていたかしら。なんだか今日はいっそう、あなたが眩しく見えるわ。
(内心で感じた詩的な意味合いではなく、ええ、実際、物理的にまばゆかったのでしょうけれど。)

ふふっ。前にプライベートビーチというのに行かせてもらったけど。
改めて、一般的な海にも遊びに来てみたいと思ったのよ。
だって、ほら。せっかく専用の水着まで仕立ててもらったのだから、活用しないと勿体ないでしょう?
(パレオを両手でつまんでみせて、くるりとその場で一回転。流麗な動作も、ずいぶん様になってきているようです。)
お久しぶり、ご機嫌麗しゅうかな?
眩しいのはご勘弁願えるとありがたい、この身体の不便なところだ。
(肩を竦めつつ)

おやおや
(その場で回る水着のお姫様に目を細めると)
これはこれはとても美しくなられて……物腰も前に会ったときよりも、なんだか柔らかくなった気がするね。
会わないうちに色んな物語を体験したのかな?
童話の主人公の様に。
そう見えるかしら? ならば、ええ。
混沌のたくさんのひとびとと出会い、言葉を交わして。
その知識とこころを、わたしの歯車に刻みつけた成果が、きちんと出ているのね。
……ふふっ。童話のお姫様のようになれているかまでは、わからないけれど。
(しゃなり、しゃなり。数歩、優雅に前へ歩み出て)

……けれども、わたし、少し困っているの。
海へ来たはいいけれど、思った以上に賑やかで。わたしはこのからだでしょう?
油断していたら、すぐ人波に埋もれてしまいそうで。
だから、ねえ、ペーション。よかったら少しの間、ご一緒してくださらない?
(護衛、だなんて呼ぶのは大げさなのでしょうけど。どうせ遊ぶならば誰かと一緒の方が楽しいのもまた道理と、お姫様は心得ていました。)
(……ただ、小さなちいさな体躯から繰り出される甘やかな上目遣いは。さてはて、一体どこで身につけたものなのやら。)
この土地の人々と出会った結果であることをこの地に生まれたものとして光栄に思うよ。

(前に進み出て、以前とは違う甘やかな上目遣いで見つめられれば、水晶のような瞳が波打ったかのように光を映し)
これはこれは、確かにお姫さまにはこの賑やかさは大波のようだ。
この身でよろしければ
(その場に膝をついて)

――喜んで、ご一緒いたしましょう。
(小さなその手を取ろうと自らの手を差し伸べる)
ええ、ええ。
……ペーションったら、すっかり騎士の振る舞いが様になってきたわね?
(微笑みと共に「大きな」手の上に、そっと小さく真白い手を乗せてみせるのでした。)

それじゃあ、そうね……波打ち際の方へ行ってみましょうか。
前に遊びに行ったビーチにはね。綺麗な貝殻が、たくさんあったのよ。
ここでも、もしかしたら見つけられるかしら。
(もっとも、海に対する興味は、ほとんど幼子のそれに近いようでしたが。)
(指よりも小さいかもしれない白磁のような手を取ってから)
君が望むなら、騎士だろうが何だろうがなることはできるものさ、今は無職の身だけれどもね。

波打ち際……貝殻なら、確かにその辺りだな?
人の多いところよりは少し少ないこと所の方が探しやすいだろう。
さて、どうしましょうかお姫様?
このまま手を引いても構わないし、一緒に歩いても構わないし。
それとも、以前の様に肩に乗るかい?
せっかくだから、いっしょに歩きましょう?
水着に着替えたのだもの。砂浜を直に感じなければ、勿体ないわ。
護衛の騎士さまがいれば、ええ、きっと大丈夫。
(姿勢を正してから、それでもやはり海へ遊びに来たことで、胸の歯車が楽しき音を立てるのは抑えきれないのでしょう。少しばかり早足で歩き出すお姫様でした。)
そういえば、ペーションはどうしてここに?
釣竿を持っているようだけれど。もしかして、釣り、というものをするつもりだったのかしら。
だとしたら、わたし、迷惑をかけてしまっているかも……。
なるほど、なるほど。
せっかくの砂浜だからね、足裏で感じるのも良い。
でも、貝の破片とかに気を付けるんだよ?
(ペースを合わせるように並んで歩きながら)

俺?
俺は普通に暇つぶし。
人が少なかったら今日の夕食でもと考えていたけれど
(釣竿を軽く振って)
今日の人混みだと、かえって危ないから駄目だな。
だから迷惑ではないよ、お姫様。
それよりは君と一緒に歩く方を優先させたいね。
ありがとう、ペーション。ならわたし、お言葉に甘えるわ。
ふふ。貝の破片ぐらいじゃ、傷つかないかもしれないわ。おじいさんが作ったからだだもの。
(事実はさておき、人形である自分の身体のその材質を冗談めかすようになったお姫様でございました。)

……みんな、海で泳いで楽しそうね。
わたし、前に海に来たときは、波にさらわれてしまって。あれも楽しかったのだけれど。
ペーションは、ねえ、海で泳いだことはおありになって?
海の水があんなにしょっぱいって、わたし、ぜんぜん知らなかったわ。
どういたしまして。
おやおや、冗談も言えるようになってしまって。
(出会った頃を思い出し感慨深げに)

海?
勿論、泳いだことはあるよ。
アレはびっくりしたよ、進めば進むほど、海の中に沈んでいって、気がついたら海の底でクロールをしていた。
どうやら、この身体は浮くようには出来ていないらしい。
(笑いながら、砂浜に深い足跡を刻んでいく)
冗句を言うのも社交界のマナーだもの。
わたし、この間だって社交の場に出て、みんなに褒められたのよ?
(得意げな身振り手振りは、やっぱりどこか幼げなままなのですけれども。)

まあ……ペーション、沈んでしまうのね。
……イレギュラーズは、成長してゆくうちに水中の適性を得ることもあるようだけれど。
そうしたなら、ペーションも泳げるようになるのかしら?
(自分は、まだそういった適性を身につけてはいないのですけれども。)

……きゃっ。
(と。気づけば、波の打ち寄せる際にまでたどり着いていたようです)
(お姫様からすれば膝下までをすっぽり覆ってしまう冷たい感触に、思わず声をあげました。)
やっぱり、海というのは力強いのね。泉のような場所で泳ぐのとは、まるで勝手が違いそう。
(お返事不要の、語り部さんよりの追伸)
(最長8月31日まで……としておりましたが、お姫様の反応が遅れがちでしたので、期限を9月9日までに延長させていただきます)
(よければもうちょっぴり、お姫様にお付き合いください。)
社交界デビューも済ませたのか。
もう立派なお姫さまだね……ちょっと小さいのが玉に瑕かもしれないけれど。
(悪戯っぽく笑って)

そうなんだよね。
(肩をすくめて)
寒い北の大地で生き残る為の鉄の身体だった故か泳げないというこの身体。
お姫様の言う通り、いつか成長していけば泳げるようになるかもしれないね。
その時は波にさらわれないようにお姫様と泳いであげよう。

(足元に波をかかる風景に目を細めながら)
大きな船を運んだり、色々な物を流して行ったりするくらいだからね、そりゃ力強いさ。
俺が沈んだ時も戻ってくるのが大変だったよ。
そういえば、貝殻を探すんだったな?
どれ……
(波の打ち寄せる傍でしゃがめば)
――うわっ!?
(ひときわ大きな波が、鉄の身体を海水まみれに変えていく)
あら。けれども小さいからこそ、上目遣いは魅力的に映るらしいわ?
「儚き花の」はぐるま姫……だなんて、素敵な称号を賜ってしまったのだもの。
(揶揄うような笑みにも余裕をもって応じるのが、お姫様の度量というものです。)

そういえば、ペーションは寒いところの出身だったのね。
……この暑さ、日差し、大丈夫かしら。鉄は熱を吸収しがちなのでしょう?
(実際に材質を聞いたわけではないのですけれど、だって、ペーションの体はいかにも金属製に見えておりましたから。)
ええ、ええ。貝殻を探す砂浜だって熱いのだから
あるいは波が打ち寄せて涼しいぐらいの場所の方が……まあ!
(青い友人が白波に飲まれる様に、こちらも思わず声をあげました。幸い、いったん波から距離を取っていたお姫様は飛沫を浴びた程度でしたけれど)

……ええっと。少なくとも、日差しで吸収した熱があっても、すぐに冷えそうね?
「儚き花」のはぐるま姫か……君らしいいい称号じゃないか。良かったね。
……でも、去年ベッドの中を潜って探検していたよねお姫様?
(視線が同じ高さだった去年の出来事を思い出しつつ)

流石にこの身体だと熱を吸収するみたいだから、こうやって服を着て、帽子を被っていたんだけどね。
濡れなかったかい、お姫様?

(海水で濡れた服も身体が吸収した熱であっという間に乾いて行きますが……)
確かに冷えるんだけどね、この後、身体に塩がつくのが悩みかな?
(肌を手で払うと、海水が蒸発されて出来た塩が零れ落ちます)
去年は去年。今はいまよ。
わたし、淑女として成長しているのだもの。
(とはいえあれはあれで楽しかったので、お姫様自身、特に恥じ入ることはないのですけれど。)

ええ、ええ。大丈夫。飛沫は少しかかったけれど。
だって、水着というのは、濡れるためにあるようなものだもの。
むしろこの波を楽しめるぐらいでないと。

…………。ペーションのからだだと、塩、目立つのね。
(そういえば。知識を持つ以前は、疑問に思ったことすらありませんでしたけれど)
ペーションは、お父さんやお母さんもそんな風に青かったの?
淑女は自分で淑女っていわなーい(答えを返すその口調には人形だったお姫様が成長していることを喜ぶ何かがあった)

親父とお袋?
(身体の塩を落としながら)
……えーとね、親父は蒼くないどころか左腕だけが鉄でいつも赤い服を着てたね。
むしろお袋の方が全身鉄の身体だったよ、そういう意味では母親似って奴になるのかな?

(ちょっと海の方に足を入れて)
ほうほう、波を楽しめるくらい?
ではこれはどうかな?
(水をすくい、大人げなくお姫さまへと水をかけていく大男)
あら。「淑女の嗜み」なんて、社交の場じゃ常套句でしてよ?
(他方、現場を体験してきたお姫様はたくましく微笑を返してみせるのでありました)
(気軽にからかってくれる友人関係の心地よさもまた、その笑顔を形作っていたのでしょう。)

まあ。親子だからといって、とっても似ている……とは限らないのね?
そういう意味じゃ、なんだかわたしとおじいさんみたいね。
外見を構成する要素は似通っていても、つくりはぜんぜん似ていなかったもの……。
(と)
ひゃっ。
(思わず声をあげたのは、不意打ち気味に打ち寄せた、ペーションによる小さな「波」のためでございます。)

……知っているわ。
こういうときはかけ返せばいいのよね!
(とはいえ、お姫様の小さなからだでは、飛ばせる水なんてたかが知れている……)
(と、見せかけて)

……えいっ。
(浅瀬に手を差し入れたのち、掌で魔力をごく弱く炸裂。すると水面が弾け、ペーションが放ったそれと同程度の飛沫が放たれるではありませんか!)
(ローレットの依頼で修行を積み重ねた成果です。)
(……使い方はまあ、この際いいじゃないですか。)
どうも、オールドワンはその辺りあやふやでね。後付けで機械の体を付け足す人も居るけれど、俺やお袋みたいに最初っから鉄の体って言うのもいるようだ。
おじいさんとお姫さんか……最初に会ったと(

(弾ける水面、炸裂する魔術、小さくたってタダではいかないようです)
やったなぁ
(笑いながら両手を握って空洞を作れば、そこに海水を入れて押し出すように発射する水鉄砲が勢いよくお姫さまへ)
(もうびしょぬれですが、そんなことは気にしていない30代少年です)
混沌のひとたちは本当に幅広いわね。
……けれど、一口に人形といったって沢山いるから。
それと同じことね……きゃっ。
(飛んできた水鉄砲を避けようにも、寄せては返す波に足を取られ、直撃。なかなか上手くはゆきません)

…………。
……ペーション。ちょっとだけ、手心を加えてくださらない?
(さて、強かになってきたお姫様は……水鉄砲のほかの「武器」)
(甘えたような上目遣いで、攻勢を弱めようとするのでした。)
(……先ほどもやっていたことを繰り返して、通じるかどうかは、さておいて。)
そういう事。千差万別さ。
そのうち北の方へと俺達も行くかもしれないし、その時には分かることもあると思うよ。

……?
俺が手心を加えると思うのかい?
可愛い、可愛い、お姫様。
(口調とは裏腹に水鉄砲を止めると。人差し指を白磁の額を軽く小突こうと伸ばしていく)
わ、と、と。
(額を小突かれると、体格差のためか波のためか、あわゆく転びそうになるのですけれど)
(そこは成長しましたから。何とか持ちこたえるのでございます。)
……そう。それもそうね。
騎士道精神に則るのなら、常に全力を尽くしてこそ、だものね?

けれども、ええ。
――そんな難しい話をは抜きにしたって。
友達と遊ぶのはとても楽しいことだって、わたし、いま実感しているわっ。
(青い騎士と遊ぶ青空の下にあっては。飛沫以上に、笑顔が弾けるのでした。)
おっと……。
(転びそうになるお姫様の手を掴もうと腕を伸ばしたが、持ちこたえるのを見て、その腕が止まる)

…………そうだな。
(手を伸ばした間抜けな姿で笑って)
難しい話は抜きで、今日はバカンスだ。
いっぱい楽しもうじゃないか?
さあ、はぐるま姫。次は何をしようか?
(姫様の笑顔を守るのが騎士ならば、精一杯、守役を務めようではないか。弾ける笑顔にそう心を決めて)
そうね……それじゃあ、それじゃあね。
わたし、釣りというものもしっかり教わってみたいから…………
(やりたいことは、数え切れないほどですけれど)
(これからも、こんな時間はたくさんあるのですから。一つずつ、一歩ずつ)
(お姫様は、並び立つ素敵な友人と共に、新たな学びを得てゆくのでした。)

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