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はぐるま王国

追想 - お茶会へ至る物語

生んでくれて、ありがとう。
わたしがついに伝えられなかった言葉を、あの子たちは伝えて。
名も知らぬ人形師は、命を絶った。
穏やかな表情で、「別の世界」へと、旅立っていった。

わからなかった。
どうして、彼がついには命を絶つに至ったのか。
わたしが言葉を伝えたことは、正しかったのか。

どうして胸の奥が、こんなに、空虚なのか。

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――ああ。そうだったのね。
(お姫様は、ひとつの感情を知りました)
(閉じた目を開いて。瞬きをひとつ、ふたつ)
(涙の代わりに、瞳の宝石が、ちらりと輝くばかり。)

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