PandoraPartyProject

ギルドスレッド

梔色特別編纂室

【RP】騒がしい酒場

疲れていて、
腹が減っていて、
酒が飲みたかった。

だというのに、
この酒場はとにかく、騒がしかったのだ。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
(足元を冷たい風が吹き抜けた。ちらりと見えた長い耳に黒い肌……)
(とびきり静かに酒を飲む、超お誂え向きの置物が現れたのだ)

ダンテ。
(ひらりと席を立ち、店内を睥睨する青年に歩み寄る)
(一先ずグラスで生酒のウィスキーを一杯。)
(それを一気に呷り、)

……ふぅ。
(ひとつ息を吐く。)
……ん?
(そして煙草に火をつけ一服した所で声をかけられ)
……アンタか。
酒場でよく会うな。

(無愛想な挨拶とも言えぬ挨拶。)
(一度言葉を交わした後はまたそっぽを向き、むせる様に煙を吐いた後にバーテンに追加注文した。)
ハァイ、こんな所で会うなんて奇遇ね?
(断りも入れずに隣に座る)
お酒が好きなのはお互い様なんでしょ、きっと……あ、それこっちに持ってきて頂戴な。
(店員にひらひらと手を振り、そして並べられる酒と料理)
(結構羽振りが良く見えるかも知れない)
……そうか。どうでもいいな。

(相槌にもならない返事。面倒なので勝手に座ろうがどうしようが構わない事にした。)
(こちらとしては酒が飲めれば隣が誰だろうがどうでもいい。が。)

……やたら羽振りがいいんだな。
(料理を横目に見つつそう呟いた。)
あら、そう?
(香辛料のたっぷりかかった、湯気立つ分厚い肉をナイフで切り分けては口に運ぶ)
羽振り良かったらこんなとこで一人で食事しないわよ。
(合間合間に葡萄酒を流し込み)
……なぁに、食べたい?
(ぺろりと唇を舐めて、にんまり)
(その割には食べてるものは中々に上等な気がするが。)
(少なくとも俺よりは金回りが良さそうだ、そう思う。)

……けっ。
(こっそり摘んでやろうかとも思ったが、食べたいなどと言われると反骨心がむくれ上がるのだった。)
いるか。勝手に食ってろ。

(空腹は感じないでもないが、酒で誤魔化す事とした。)
もう一杯くれ。
そう?
……そういえばダンテ、貴方って旅人でしょ?
どうやって暮らしてるの?そう……収入源とか。
(質問しながらもぱくぱく食べ進め)
ん、私にも一杯。アレがいいわ。
(棚の上の、やたらごてごてした瓶を店員に示す)
……アンタに答える義理はないな。

(最初の頃は「足枷を壊せたやつに懸賞金」だのと謳って詐欺紛いで小金を稼いだりもしたが、それも最近じゃ顔を覚えられてしまった。)
(今は専ら用心棒やらその類だ。だが先に言った通り説明する義理はない。)
……そういうアンタは?

(ゴテゴテした酒を頼むのを見て。)
(やはり金回りはいいらしい。)


(くそったれ。)
何よぉ、つれないわねぇ……あ、おいし。
(深い琥珀色の古酒を、惜しげもなくぐいっと傾けて)
私?
……んん……
(随分水面の低くなったグラスをくるくる弄びながら伏せた目は、どこか楽し気に光る)
ねーぇ、ダンテ?
(ますます渋面を深めていく仏頂面に、猫撫で声を投げかけた。)
37
なんだその猫撫で声は。
(口をへの字に曲げて、足枷を床に付けた。)
(やや警戒の姿勢。)

……なんだよ。
(煙草をふかしつつ一応応じる。)
猫だもの、猫なで声くらい出るわよぉ。
(ゆらゆらと蜜色の尾を揺らしながら、ことんとグラスを置いた。)
勝負しない?
じゃんけんで私に勝ったら、何でも奢るわよ。どう?
(空いた手指をわきわき動かす)
……じゃんけん。
(いたってシンプルな。ちょっとした運試しと言うところだろうか。)

……こっちが負けたら?
貴方、私に奢れる程お財布に余裕あるの?(急な真顔)
(いらっ)

馬鹿にするなよ。
一方的に奢られるなんて無様な真似できるか。

(懐をあさり、金袋をとさ、と置く。あまり多くはないがこの店で剛食するくらいならなんとかなるだろう、程度の金。)

(舐められるのは気分が酷く悪い。)
(……まぁ、相手の言う通りこれが全財産なので、余裕はまるでないのだが。)
あらま。
(情報でもせしめようかと思ったのに、同じ土俵に乗ってきた。にやける口元を手で覆い隠して、)
貴方意外と……男の子だったのねぇ?
(こちらも財布をテーブルの上に放り出す。)
はいじゃあいくわよぉ、じゃーんけーん……ぽん。
何が男の子だ。
(半ば苛立った口調で煙草を吸いつつ。)
ぽん。
まずは一勝だな。
(へらりと笑う。)

(内心は安堵のため息を吐いてるが。)
負けちゃったわね。
(軽く肩を竦める)
いいわよぉ、何でも頼みなさいな?
……じゃ、アレと同じのを。
(店員にカタリヤが食べてた肉料理を頼みつつ。)
なぁんだ、結局食べたかったんじゃないの。
(程なくして運ばれて来た肉料理を、荒く切って口に運んでいく。)
(気をつけてはいるが割とがっついてる様に見えるかもしれない。有り体に言えば久々の贅沢な飯だった。)

……酒には肉だな。
(普段平坦な声もやや弾みを伴って聞こえるやもしれない。)
……うるさい、放っておけ。

(ツッコミは粗野に受け流す事とした。フォークで肉をつつき噛みつきつつ。)
(肉を前にぐっとイキイキして見える男を、じーっと観察する)
(……見込み通りホントに普段ロクなもの食べてなさそう)
そこは異論ないわ。
で?ついでにいいお酒にもチャレンジしちゃう?
(正直肉だけでも元は取れたし酒は飲めればいいのだが。)
(まぁここで引くのも何となく格好がつかない気はする。)

……乗るとするか。

(手を振る。)
うふふ、私の勝ち。
……んー、どうしようかしら……
74
じゃ、あれ頂戴な。
(指差したボトル、一杯740Gである)
ふふ、ご馳走になるわねー?
……ぐ。
(なかなかのいい値段。だが仕方あるまい。)

……好きにしろ。
(財布から店員に金を払いつつ。)
(自分も肉を胃袋に突っ込み終えた。)
(運ばれてきたグラスを惜しげもなく傾けて、)
んふふ、美味しいわよぉ、これ。
どうする?もうやめとく?
お財布が心配なら……情報、この場で買ってあげなくもないけれど?
(ニヤニヤと猫の目を細めながら煽る)
……情報屋め。
(煙草をふかす。)

けっ。
(小さくむせつつ。)
俺みたいな屑の情報を買って何になるって言うんだ?
(やや訝しむような、そしてほんの少しの純粋な疑問。)

……情報の競りとやらは勝ってから言う事だな。
(手を振り次の勝負に備えつつ。)
(こちらに流れて来た煙をふぅっと吹き飛ばして、)
鉄屑でも紙屑でも買い手はいるのよ?
それに、旅人の情報ってほんと、よく燃えてくれるの。
それじゃ、勝負ね。じゃんけん、ぽん!
燃料か何かか俺は。
(半ば呆れ顔。もうもうと呑み込んだ煙を口から吐きつつ)

(ぽん。)
おう、悪いな。馳走になる。

(珍しく煙草が旨い。)
(ぷすっと頬を膨らます)
いいわよいいわよ、ほら、何がいいの?
(投げやりに手をひらひら振って)
(店員に指差し。)
あれをくれ。

(適当に目がついた、そこそこ上等そうな酒を頼む。)
(値段は気にはしてなかったが630Gらしい。)
なぁにその半端に手控えるの、感じ悪いわねぇー
(店員に金貨を渡しながら唇を尖らせる)
私もっと飲みたいのだけど。ついでに貴方からネタ買いたいんだけど。ねぇ?
偶々気になった酒が思いの外安かっただけだ。
運が良かったな。

(ぐい、と呷りつつ。なかなか強い酒精だが悪くない。)

……。
(ネタを買うかどうかは知らんが手だけは放っておいた。)
(じゃん、けん。)
じゃあそいつを頂こうか。

(割と言い値のしそうな酒瓶を指す。840G。)
(濃い琥珀色の蜜のような液体を口に含み、満足げな吐息を吐いた。)

旨いな、今日はご馳走になった。
(へらへらと笑う。)
(机にぺちぺち金貨を叩きつけていく)
……おいしい?
(じとっとした視線を減っていく酒と、へらへら笑いに向けながら)
あぁ、旨いとも。
(じとりと見られようとどこ吹く風。ぐいと呷る。気質ゆえか、あまり品のない飲み方だが。)
(ただ満足そうな飲み終えた吐息からは、旨いと思ってるのは嘘でない事は分かるだろう。)
それはようございましたこと!
(ムカついたので同じものを頼む)
……ホント美味しいわね。腹立つわ。

ま、いいわ。目的は達したし、なかなか刺激的だったもの。
(空のグラスを置いて、立ち上がる)
そうか、それは何よりだな。
(目的が何かは知らないが、こちらも大した金も払わず良い飯と酒を喰らえた。)

(残りの酒を呷り、重い脚を上げる。)
じゃあね、ダンテ。
そうそう、情報はいつでも買うから呼んで頂戴ね?
(毛皮のコートをばさりと羽織り、ひらりと白い手を振って)
(蜜色の尻尾を揺らして、猫の女は騒がしい店を悠々と出ていった。)
……金持ちめ。じゃあな。
(羽織った毛皮のコートをじろりと一睨みし、)
(また襤褸の外套を羽織り。)

……世話になんぞなってたまるか。
(そうぼやきつつ、また雪の中へとのろのろと歩を進めた。)

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM