蝙蝠飛び交う「吸血鬼の根城」 【ロケーション】
幻想の郊外。
かつて村であったであろう瓦礫の山の中に辛うじて残る立派な屋敷。
元はこの村を治める者の住居だったようだ。所々ひび割れ経年劣化も見られるが、建物の形はしっかりと残っている。

そこには多くの怨霊たちが住み着くようになり…挙句、吸血鬼の根城になったという。
より一層禍々しさを増した屋敷に近付くものは…物好きしかいない。


【説明書】
✚こちらは吸血鬼が呪いをかけて結界を張った城です。敷地内を覆うように張り巡らされた結界により、太陽光を遮断し月光を取り込む作りになっています。
そのため城内は昼夜問わず常に夜のように暗くなっています。
どうぞお足元にお気をつけください。燭台もご用意して御座います。

✚主とお客様の他に、ここには幾らかのゴーストたちがもともと棲み着いています。
ポルターガイストが起こることが多々ありますが、お客様に危害を与えることはありませんのでご了承下さい。

✚各部屋に備え付けた呼び鈴を鳴らして頂ければメイドが駆けつけます。お困りの際は何なりとご用命ください。

「…と。まあ、要するに…部屋が有り余っているのと、世話をしたがるメイドと寂しがりなゴーストたちのために客を呼びたいと思ってね。
要は『夜のおばけ屋敷でシェアハウス』…といったところだな。

では、…ようこそお客人。我々は君を歓迎するよ」