屋根裏部屋はメイドたちの秘密のお部屋。
時折ひそひそ話が聞こえてくるような気がします…。

（彼女らの設定やら銀との会話やらを置く場所。）

三人のメイドはずっと俺が使ってきた使い魔でね…俺の魔力を分割して生み出したものだ。
それぞれ霧、黒犬、蝙蝠がヒト型をとったものであり、ゆえに話すことは出来ない。
みな家事と簡単な戦闘くらいはこなせるが…まあ、あまりいじめないでやってくれ。

（メタ発言をするなら、都合のいいモブとしてお使いください。）

軽く紹介しておこう。

【ヴィクトリカ】
白い髪を結わえた姿をしたメイド。正体は霧とゴーストの間の子のようなもの。愛称はヴィッキー。
主に屋敷内のゴーストたちの面倒を見ていることが多く、ゴーストたちを通し常に屋敷内全体を見て回っている。
無表情だが穏やかで良い子だよ。

【アルル】
長い黒髪のメイド。正体は黒犬。
使い魔の中で一番俺と長くいたものであり、寝床を守る番犬だった。
ゆえに警戒心が強く表情が硬いので、少し怖く思うかもしれないが…真面目に完璧に仕事をこなしてくれるだろう。力仕事もそつなくこなすので頼りになる。
…怒らせると牙を剥いて吠えるかもしれんがね。

【セーラ】
白と黒のツートンカラーの長い髪をツインテールを結んだ小柄な少女の姿をしたメイド。正体は蝙蝠。
もともと妻と一緒に留守番をさせるためにつくった使い魔で…彼女と共に過ごすうちに家事、特に料理が得意になった。一般的な家庭料理やお菓子なら難なく作れるだろう。
あと…なんというか…妻の影響なのかなんなのか、三人の使い魔の中で一番俺に懐いているというか…ミーハー？と言うのか…？えらく俺のことが好きでそばをついて回る。
…ハロウィンのアレは…あみだくじにねこみみの選択肢を混ぜたのはこいつだ…。

【家主について】
一見、俺たちが取り仕切っているので俺の持ち家のようだが…実際は俺たちも居候の身でね。

ここの家主はキャロリンという小さな女の子のゴーストだ。
…時折、屋敷を走り回る子供の足音がするだろう？アレがそうだ。

この家で生まれ育ったが、生まれつき体が弱くずっと床に臥せっていて…10歳になる前に亡くなったそうだ。
そして死後…生前果たせなかった「大好きなお屋敷で皆と元気に遊びたい」を現在実践中というわけだな。
異国の言葉で言う地縛霊とか座敷童子のようなものか。この地に執着して留まって遊んでいるだけの無害な低級霊だよ。
できることと言えば物を浮かせることくらい。
実際力が弱すぎて疎通をかけてもほとんど姿もあらわせないし…というか恥ずかしがりやさんだから逃げてしまう。

…彼女のことで困ったことといえば…時折しょうもない悪戯をすることと…彼女に惹かれて外から色んな霊が入り込んできてしまうことかな。
メイドのヴィッキーとアルルが中心になってもてなしたり、悪霊であれば追い払ったりしているが…キャロリンも友達を欲しがっているので、な…。

そこで客人を招き入れることにしたわけだ。
ひとの家というのは、ひとの手が入るほうが長持ちするものだし、彼女にとっては大好きなお屋敷を維持できて友達も増えていいことづくめなのだよ。

こんなところかな。
…もしキャリーの悪戯が過ぎたなら遠慮なく叱ってやってくれ。お客様に失礼のないように、とは言いつけてあるが…果たして守ってくれるのか…。