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噴水前の歌広場

【ヨハナ・ゲールマン・ハラタ】冬への扉

「波をね、消してるんだ」

 残暑厳しい季候ももうすぐ終わりを迎えようとしている。なまぬるいばかりであって文句を言っていた噴水も漸くひたひたとしていられる具合になった。りぃりぃと茂みから虫の歌が聞こえる誰そ彼時に感じ入るような様子でいながら足を浸し、俯いて水面を見つめながら彼女はそんなことを唐突に言った。
 ゆらめいた足がぱちと波紋を生み出して、映った青白い顔がゆらゆらと消えた。

「こんなちょろちょろの噴水でも、波は起きてるからさ。だから、蹴っ飛ばして消してみようって思ったんだよね。でも何度蹴っても消えない。新しい波が出来るばっかり」

 あーあ、がっかり。と言いながら楽しそうな顔で彼女はぱちゃ、ぱちゃ、と波風を立てる。何度も。何度も。何度も蹴って蹴って蹴っている。

 そんな彼女を目にした貴女は―――

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(爪弾いていた曲は、複雑なエフェクトのかかったゴリゴリのチューンから一転、チルアウトに向かっていた。
特に、顔に佩いていた“なにか”を剥ぐあたりに向けて、じっくりと緊張感と焦燥感を盛り上げて、そこからすっと穏やかで寂寥感のあるナンバーに繋ぐ。
それは、なくしてしまったきっと大事な何かを惜しみ悲しんでいるのに、それがなぜ大事なのかを理解できずに茫洋としているようだった)

そうか、君にあるものとないもの。
縦糸と横糸。僕はそれを少し勘違いしていたかも、と少し思ったよ。
君に大事なのは縦糸だと勝手に思っていた。けれど。
たぶん、実は……
ううん、憶測で云うのは失礼だよね。

ふふ、良いおはなしを聞かせてもらったなぁ。
お礼に、僕もひとつ、サービス。アーティストの面目にかけて、あれだけ披露されては僕もそれだけの質を提供しなければとても。恥ずかしくって明日の朝御飯も買いに行けやしない。

次の質問、貴女からのそれはちゃぁんと応えます。
抽象や比諭じゃなくて、ちゃんと僕の言葉で答えます。
それが僕の差し出せる誠意……
うーん、違う。対抗意識かな?

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