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噴水前の歌広場

【ヨハナ・ゲールマン・ハラタ】冬への扉

「波をね、消してるんだ」

 残暑厳しい季候ももうすぐ終わりを迎えようとしている。なまぬるいばかりであって文句を言っていた噴水も漸くひたひたとしていられる具合になった。りぃりぃと茂みから虫の歌が聞こえる誰そ彼時に感じ入るような様子でいながら足を浸し、俯いて水面を見つめながら彼女はそんなことを唐突に言った。
 ゆらめいた足がぱちと波紋を生み出して、映った青白い顔がゆらゆらと消えた。

「こんなちょろちょろの噴水でも、波は起きてるからさ。だから、蹴っ飛ばして消してみようって思ったんだよね。でも何度蹴っても消えない。新しい波が出来るばっかり」

 あーあ、がっかり。と言いながら楽しそうな顔で彼女はぱちゃ、ぱちゃ、と波風を立てる。何度も。何度も。何度も蹴って蹴って蹴っている。

 そんな彼女を目にした貴女は―――

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(じゅわじゅわと油の弾ける衣とポテトがガサガサっと紙を折りたたんで作った袋に押し込まれる。
世が世なら新聞紙とも呼ばれただろうそれは、質はお察しながら限りなく真に迫っていた。
料理は味わうものであるが、味だけが本質ではない。
そんなことを語っているようなぶっきらぼうな料理を二つ受け取ってゴールドを払うと、カタラァナはくるりと振り返った)

このね、塩とビネガーと、あとグレービーソースとケチャップと、あと……
うん、いっぱいあるんだ。
好きにかけていいんだよ。

(云うやいなや、彼女はどばーっと魚に塩とビネガーをかけったくると、近くのベンチに腰掛けてポテトをもさもさ齧り始めた。
……何だか、芸に成功してイワシを貰うイルカのように見えた)

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